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ブルアカのパヴァーヌ2章を読んだ

ネタバレしかないので注意


やっぱりメインストーリー面白い

すべて読み終わって振り返ると、いつも通りのブルーアーカイブだったなという感じ。脅かされる日常と平和を、敵サイドだった生徒をも巻き込んで取り戻す。王道な展開にアツい演出を織り込んで。
特に演出の面で良かったストーリーだった。ネル先輩カッコ良すぎる。今回は戦闘描写もしっかりあり、ネル先輩の強さをよく示していた。これをより印象付けてくれたのはスチル。数も多かった上、入れる場所も最高だった。あのネル先輩のニヒルな笑みを見たときは泣きそうになってしまった。もちろん顔怖すぎという意味ではなく。
それとゲーム開発部、無限にいいねしたい。持ち前の明るさでみんなを引っ張っていくモモイと、その舵修正とブレーキ役を担うミドリ。部員想いで時には真っ先に行動するユズ。アリスはそれらをブーストする感じだろうか。この4人で構成されたゲーム開発部のバランスの良さは本当に好き。誰も欠けてはならない。

スチルは重要

ネルの強さを際立たせたスチルだが、アリスも忘れてはならない。満面の笑みのスチルと泣きながら困ったように笑うスチル。対比が素晴らしい。それと"Key"人格のAL-1Sが見せた鋭い表情もまた、読み手に異様な状況であると感じさせる。というかいつも無垢でかわいいアリスにカッコいい顔されるとギャップで死ぬ。
また、ネルとアリスが一緒に格ゲーするスチルもあったのはとても嬉しかった。文章と立ち絵主体であるが故に、一枚絵で表現されるシーンは大きな意味を持つ箇所であるはず。「かつて敵同士だったアリスとネルが一緒にゲームで遊んでいる」シーンで、他よりも多めの差分つきスチルを入れるブルアカはしっかりと分かっているんだな、と感服してしまう。

不満点を1個だけ

急に「ダイブ設備」なるものが自明のように出てきて困惑した。それまで鏡、チートとハメ技、エレベーターと伏線を張りまくって丁寧に描写してきただけに、ダイブ設備が説明無しに出てきたのはもったいないなという感じ。
初めはダイブ設備である必要性も分からなかったし、何ならテキストでアリスの人格データベースと会話する方が無駄なく合理的でミレニアムらしいと思っていた。この記事書きながらあれこれ考え、最終的にはダイブ設備の方が都合良いなという結論に達したけど。
ダイブ設備も伏線撒いてくれれば気にならなかったと思う。話の展開が丁寧だっただけに本当に惜しい。

まとめ

花のパヴァーヌ2章、ミレニアムオールスターでかなり良かった。特に僕はアリスが好きなので、アリスの日常やネルとの関係を知れて嬉しかった。「アリスはみんなに愛されてるんだな…」としみじみ。モーション家具まで追加してくれて本当にありがとうブルーアーカイブ。
Divi:sionの脅威については全然解決してないが、そこに今後はアリスも協力できるという点では大きな意味を持つストーリーだったと思う。今度はアリスの活躍するところが見たいな。


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