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FDMプリンター初心者の気づき
Bambu Lab A1 mini を使ってみた感想
Bambu Lab A1 miniを購入しました。以前から光造形のレジンプリンターを使っていましたが、FDMプリンターの方が大きなものを作るのに適しているようだったので、FDM方式も試してみようと思いました。
「3Dプリンターには慣れてるし、初心者ってわけでもないから大丈夫でしょ」と軽い気持ちで選びました。A1と迷いましたが、エントリーモデルのA1 miniなら設定が簡単とのことだったので、念のためこちらに。結果的にこの選択は正解でした。
最初は「説明書を読めば大体わかるでしょ」と楽観視していたものの、実際は違いました。組み立ての際にはネジを締め直したり、部品を取り付けたりと、一見シンプルながらも細かい作業が必要。それでも「これでも楽な方らしい」とのこと。光造形プリンターとは全く異なる「使う前の準備」があり、最初の一歩でつまずくことに…。
まさかのコンセント問題
ようやく組み立てが終わり、いざ電源を入れようとしたところで、プラグ形状が違うことが判明。Profotoのストロボ用に使っている変換アダプターが手元にあったため、それを応急的に使用しましたが、こんな特殊なプラグ、普通の家庭にはないですよね…。
フィラメントの装填がわからない…
キャリブレーションを終え、さあプリント開始!…と思いきや、フィラメントの装填方法がまったく分からない。ネットで調べても、基本的すぎるのか詳しい説明が見つからず、ネットの画像を参考にしながら何とか設置。しかし「フィラメントの巻き向きはこれで正しいのか?」と未だに疑問が残ります。付属のグレーのチューブを本体の4つあるソケットの1つに差し込み(どれが正しいかよくわからないので適当に選びました)、フィラメントを通しました。
プリントメニュー内に「フィラメントをロード」という項目を発見。それを選択すると、ちゃんと検知されるまで順を追って指示してくれる親切設計だと判明。フィラメントの交換もここで行う仕組みです。これまで使っていた機種にはこうしたサポート機能がなかったため、初心者に優しい設計に感動しましたが、事前に流れを説明書に記載しておいてほしかった…。
初めてのプリントの驚き
初めに試したのは、プリンターに内蔵されていた「船」のデータ。印刷中のスピードに驚愕!プリンターが狂ったように動き、あっという間に出力完了。光造形では考えられない速さでした。
その後、自作データをプリントしてみたところ、形自体は出力できたものの、部分的に粗れや糸引きが発生。また、気になる縦線模様が出現。調べたところ、FDMプリンターは下から積み上げていく方式のため、プレートとの角度が重要らしく、平坦に近い角度ほどきれいに出力するにはサポートが必要になるみたいです。
ただ、このサポートが光造形プリンターのそれとは比べ物にならないほど存在感があり、試しに球体の出力にサポートを付けてみたところ、本体とサポートの区別がつかないほどガッチリ。正直ここはもう少し調べないといけません。
出力後の苦労と発見
さらに、完成したモデルがプリートから外れないという問題にも直面しました。光造形プリンターのようにプレート自体が取り外せるわけでもなく、ヘラを使うのが少し怖く感じました。プリント直後に外そうとしたのですが全く外れず…完全に冷めてから試したらスルッと取れました。なんだ、こういうことだったのか、と気づき一安心。
FDMプリンターの魅力とこれから
光造形プリンターと比べ、準備やプリントの方式が大きく異なることに驚きましたが、出力後の洗浄作業が必要ない点が非常に快適。お手軽さもあり、これから気軽にいろいろなものを作っていけそうです。質感もしっかりしていて、個人的にはこちらの仕上がりの方が好みです。
これからFDMプリンターを使い倒して、さらに精度の高い作品作りに挑戦していこうと思います。