リードのガウジングに思う
先日中の人がオーボエリードの材のガウジング(カンナがけ)をしてみたのですが。
マシンも設定も水に浸ける時間も全て市原満と同じ条件でやったのに、微妙に厚さが違うんですよ。
ガウジングした材を触って「あれ?ちょっとこれ厚いかな」というので測ってみると、0.01mmにもならないくらいの針の位置が少し厚い方に傾いていました。
「こっちはもっと厚いかも」
もう少しだけ厚い方に傾いていました。
市原満のガウジングしたものは、もちろん全てぴったり同じ。
同じ条件でやっていても、人の手によるものだと違いが出てくる事に驚くのと同時に、手の感覚だけで、ほんの少しの、誤差にも近いような違いを感じることができる。こういうちょっとした違いを感じる集中力や鋭い感覚。
これが、30年日本全国で売れ続けるリードを安定して作り続ける技なんだなと実感しました。
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色々なメーカーの楽器を所有してきて、たくさんの門下生や吹奏楽部の指導、ドイツでのトッププレイヤーのレッスンや演奏活動などの経験から生み出されるオーボエリード。ぜひお手にとってみてください。
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