ペプラムケーシーって何? そのネーミングについて、いま明かします。
エムドレストの商品に、ペプラムケーシーというものがあります。今回は、このペプラムケーシーのネーミング、その由来について書いていきます。
ペプラムケーシーとは
エムドレストの商品名にペプラムケーシーと付くものは現在(2021年2月)2つあります。どちらも、ウエストから裾部分にフリルで広がりをもたせたデザインのレディス用トップスです。
1つめは、クラシカルデザインペプラムケーシー。エムドレストのブランド創業時(2015年)からラインナップされてきた商品です。
2つめは、ペプラムケーシー。2020年春にラインナップに加わった商品です。
ネーミングについて
”ペプラムケーシー”は、ブランド創業時のクラシカルデザインペプラムケーシーのネーミングで初めて使われました。では、なぜペプラムケーシーとつけたのでしょう。まず、ペプラムとケーシー、それぞれ何をさすのかを簡単にご説明します。
ペプラムとは、ウエストの切替から裾に向かってふわりと広がるものをさします。
ケーシーとは、一般的には首元から片側の肩に向かってボタンが並び、着脱のために前開きになるものをさします。
では、エムドレストのペプラムケーシーはどうでしょうか。
まず、”ペプラム”について。
初代のクラシカルデザインペプラムケーシーは、ウエスト切替からタックによって構成したペプラムになっています。
一方、2代目のペプラムケーシーはというと、タックではなく、ゆるやかなヒダでつくったペプラムになっています。
ペプラムについてはこんな感じですね。
さて、”ケーシー”は、どうでしょう。
どちらもラウンド形状のネックにベルトがデザインされています。そこに丸ボタンがひとつ付いていますが、実はこのベルトと丸ボタンは飾りなのです。実際には開きません。
前開きではなく、後ろファスナーを使って着脱するようになっています。
これ、一般的なケーシーとはちょっと違いますね。
つまり、エムドレストのペプラムケーシーは、見た目はケーシー風ですが、一般に言うケーシーとは違います。
ケーシーって何だ?
ここで、エムドレストのブランド創業時のお話を少しだけ書きます。
おしゃれ白衣アパレルブランドとしてのエムドレストは、元々はレディスファッションアパレルの開発プロジェクトのひとつとして始まりました。
その当時、開発プロジェクトは、従来品の医療用ユニフォームを多数取り寄せて調査研究を行いました。ケーシーもそのひとつでした。
とある会議中、「ケーシーって何だ? ケーシー高峰?」となりました。
そこで、監修役のドクターは、ケーシーとはどんなものかについて説明していきました。こうして開発スタッフは、”ケーシー”が医療白衣にとって、とても重要なキーワードであることを知ったのでした。
さらに、監修役ドクターからの「ペプラムをデザインに採り入れてほしい」という強いリクエストを受けて開発されたのがクラシカルデザインペプラムケーシーだったのです。
ネーミングに込めた想い
さて、エムドレストのブランドコンセプトには、
”働く人の気持ちがあがる”
があります。
クラシカルデザインペプラムケーシーも、そのコンセプトをもとに開発されました。そしてそのコンセプトは、クラシカルデザインペプラムケーシーというキャッチーな響きのネーミングにおいても同様です。
従来の白衣にはなかった、”働く人の気持ちがあがる”、そのデザインとネーミング。
エムドレストは、”働く人の気持ちがあがる”こと、それはとても大事なことと考えています。そして、そのコンセプトは、今もなお変わっていません。
これが、ペプラムケーシーのネーミングに込めたエムドレストの想いです。