立派なおでこ
思い返すと、若い頃にやたらに髪の毛が抜けてた時期があって、真面目に思い悩んでいた。僕は子供の頃から髪の毛が細く、薄かったのに加えておでこが広かった。何よりも母方の祖父がツルツルだったので隔世遺伝で確実にハゲると思っていた。
髪の毛が抜け始めた頃、「ついにその時がきたか?」と思い悩んだものです。
53歳。
要所要所薄くなりながらも今のところツルツルにはなっていないので、よかったなぁと思うこともあるけれど、一方でいつ頃からか
「あまり大した問題じゃないな」
とも思うようになりました。
・ハゲててハンサムでなくてもカッコいい人はカッコいい
と。
要は、考え方がカッコいい人はちゃんとカッコよく見える。
それは容姿にちゃんと現れてくる。
自分の周囲を見回してみて、カッコいいなと思える人って必ずしも美男子じゃないし、同世代だと結構な確率でハゲてる。
髪型に関して、妻に感謝していることがある。
若い頃の自分はおでこが広いことがコンプレックスでした。
なので、おでこが見えないように前髪をいつも気にしていた。
隠そうとすればするほどにコンプレックスは深まる。
姿勢も俯きがちになるし、風が気になる。笑
そういうのはカッコよくない。コンプレックスは表情にも現れる。
そんな頃に言われたのが、
「あんた、立派なおでこしてるんだから全開にしなさい」
おお、そういうのありか?
丁度結婚した頃。連れ合いがそういうんだから、なるほど隠す理由がないなと思い前髪を全開にしてみた。
世界が変わった
おでこを気にする必要がないって、なんて自由なんだ!
大袈裟ではなく、本当に世界観が変わったのです。
(前髪がないので、物理的にも視界が広がったし。笑)
人間色んなコンプレックスを持っていたりするし、全て解決できる訳でもないけれど、おでこを隠してこそこそ生きるのは損だな、と実感した。
コンプレックスを抱えながら生きていくことの損失ははかり知れないのだ。
大好きなMorrisseyの歌詞にもある。
Shyness is nice and shyness can stop you from doing all the things in life you`d like to. (The Smiths / Ask)
「はにかみとか内気って凄いよね。
人生の中でやりたいと思ってること全てにブレーキをかけるんだ。」
髪の毛や広いおでこに悩んでる方は、伸ばさず思い切って短くしてみることをお勧めします。
きっと気持ちが解放されて、大袈裟ではなく人生の軌道が少し変わるのだと思います。
結果的に髪の寿命も伸びたりして。笑
でもそれはおまけみたいなものです。
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