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ショートストーリー|自分を見つめ直す100の言葉 [1]


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自己を見つめ直す言葉 100-1

1. 変化を受け入れる勇気

→ 新しい自分に出会うチャンスと捉える

IT企業で10年勤めたサユリは、安定した日々を送っていたが、心のどこかで物足りなさを感じていた。

そんな時、会社が新規事業を立ち上げることになり、メンバーに選ばれた。

未知の分野への挑戦に不安もあったが、「これは新しい自分に出会うチャンスかもしれない」と、勇気を出して一歩踏み出した。

変化を受け入れる勇気

最初は戸惑うことも多かったが、新しい知識やスキルを吸収し、様々な人と協力することで、少しずつ成長していく実感があった。

そして、プロジェクトが成功した時、サユリは達成感と共に、新しい自分に出会えた喜びを感じた。

「変化は怖いと思っていたけど、勇気を出して受け入れて良かった。これからも、変化を恐れずに挑戦し続けたい。」そう前向きに考えた。



自己を見つめ直す言葉 100-2

2. 過去の自分を許す優しさ

→ 過去の自分を認め、前に進む

美術大学を目指していた蒼(あおい)は、受験に失敗し、自信を失っていた。「あの時もっと頑張っていれば…」と、過去の自分を責める日々。
しかし時間は止まってくれないし、戻ってくれるわけでもない。

そんな時、偶然入ったカフェで個展が開かれていた。
 
展示されていたのは、様々な色や形で表現された抽象画。
その中に、蒼は自分でも驚くほど輝気を放つ作品を見つけた。

作者は、蒼と同様美術大を卒業したものの、夢を諦めかけた経験を持つ女性だった。

その作者と話す機会を得た。
彼女は「私も、過去の自分を責めてばかりだったんです。でも、絵を描くことで、少しずつ自分を誉めるようになり打ち込む作業が目に見えて成長していくことを体験しました」

その作者の言葉に、蒼はハッ!とした。
『ネガティブに考えないで自分を褒めるのか…』なるほど…それなら自分でも出来る。

アトリエ

『もう一度大好きな絵を描いてみよう』絵筆を取りキャンバスに向かった。
過去の失敗も、今の自分の一部。それを認め、前に進む勇気が湧いてきた。



自己を見つめ直す言葉 100-3

3. 感謝の心を育む

→ 日常の小さな喜びに感謝する

彩花(あやか)は都内の広告代理店で働く20代の女性。
毎日忙しい仕事の中で、時折り…自分の時間を見つけるのが難しいと感じていた。

毎日殺伐とした心と不器用なせいもあるが、心に余裕も見出せなかった。

そんな彼女がある日、ふと立ち止まって日常の小さな喜びに目を向けることの大切さに気付く瞬間が訪れる。
 
その日、彩花はいつものように満員電車に揺られて出勤していた。
車窓から見える景色はいつもと変わらないはずなのに、その日は違った。

朝焼けがビルの谷間から差し込み、街全体がオレンジ色に染まっていた。彼女はその美しさに思わず息を呑んだ。

会社に到着すると、同僚の佐藤さんがいつもより元気そうに見えた。
「おはよう、彩花ちゃん!今日は天気もいいし、なんだか良い一日になりそうだね」と笑顔で話しかけてきた。

彩花はその笑顔に癒され、自分も笑顔で返した。

 

笑顔の女性


ランチタイムには、近くのカフェでおいしいパンケーキを食べた。
ふわふわの生地にたっぷりのメープルシロップがかかっていて、一口食べると幸せな気持ちになった。

『なんだ…今過ごしている時間って、ポジティブな思考に考えるだけで結構幸せジャン』
そんなささやかな幸せが、彼女の日常を少しずつ豊かにしていくのを感じた。

美しいものを美しい、笑顔で応える、美味しいものを美味しい。
過ごしている時間をゆったりと楽しむ。

『なんだそんな事か…』
 
夕方、帰宅途中の道で、彩花は小さな花屋さんに立ち寄った。

フラワーショップに立ち寄る

色とりどりの花が並んでいて、その中でもひときわ目を引くピンクのバラがあった。

彼女はそのバラを一輪買って、自宅のテーブルに飾った。すると部屋が一気に明るくなり、心も温かくなった。
 
その夜、彩花はベッドに入り、今日一日の出来事を振り返ってみた。

小さな喜びが重なり合って、大きな感謝の気持ちを育んでくれたことに気付いた。

彼女は静かに目を閉じ、明日もまた新しい喜びを見つけることを楽しみにしながら、深い眠りに落ちていった。
 
日常の小さな喜びに感謝することで、彩花の毎日は少しずつ輝きを増して心も豊かになっていった。


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