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スカット逆襲|お下がり事件の真相

お下がり事件の真相

美咲は4歳の娘を幼稚園に通わせている専業主婦。明るく温和な性格で、他のママ友たちとも良好な関係を築いていた。しかし、その中に一人だけ厄介な存在がいた――恵里だ。

恵里はブランド品に囲まれ、いつも最新のトレンドを追いかけている自称「完璧ママ」。しかし、恵里は自分より下に見える人に対して露骨にマウントを取る癖があった。

「美咲さん、娘ちゃんの服、いつも可愛いけど……あれ?もしかして全部“お下がり”?」
「これ、うちの娘のお下がりなの。美咲さんなら喜んで使ってくれると思って♪」

そんな言葉を何度も浴びせられてきたが、美咲は娘が気に入っているならと笑顔で受け取っていた。

事件の発端
ある日、幼稚園のバザーが開かれることになった。恵里は一番目立つ場所に自分の子どものブランド服を並べ、「これ、定価の半額だからお得よ♪」と大声でアピールしていた。

その中に、美咲が以前「譲られた」服が紛れていることに気づいた。なんと、恵里は美咲に「使って」と譲った服をバザーで売ろうとしていたのだ。


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