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「この慟哭は届かない」レビュー(後半ネタバレあり)

上星様の「この慟哭は届かない」のプレイレビューです。前半はネタバレなし、後半はネタバレありでレビューをしていきます。

作品はこちらです。

プレイ環境はオンラインでユドナリウム使用、GMレスです。担当PCは発見ロボ。

ネタバレなし感想


綺麗なイラストに加えて、雰囲気のあるお洒落な盤面による没入感、推理要素、隠し事などのバランスが良い傑作です。

初心者から経験者まで幅広く楽しむことができると思います。

苦手な人もいるとは思いますが、できうる限り自分の担当するPCに感情移入するとより楽しめます。

GMレスでも問題なくプレイできる仕組みになっていたのも嬉しいポイントでした。

まだプレイしていない作品のGMを担当するのもなんだか勿体無いと感じてしまうので.…

私の卓では、PL側のトラブルによって途中リアル時間で半日ほど飛んでしまったのですが、そのおかげかむしろより没入して楽しむことができました。

キャラシ読み込みの時間を多めに取るか、事前配布によって没入感を高めるなどをしても楽しめるんじゃないかと思います。(とはいえ流石に半日は長い。)


以降ネタバレあり

ここからはネタバレありでレビューしていきたいと思います。未プレイの方はブラウザバックしてください。
















エンディング後に作品全体を見て感じた所感をここで述べていきます。

評価・感想

評価 9/10

全体を通してクオリティが高く非常に楽しい作品でした。

近年のストーリープレイングの作品と比較してもシナリオは綺麗にまとまっていて良かったと思います。

終わってみれば推理自体はそこまで難しい感じはしなかったですが、カード運次第で犯人特定、真相究明に苦労すると思います。

私がプレイした時は、各PLがEXカードを最後まで出さなかったことや、自分の目的を達成するために頻発する密談(カード交換目的も含む)などによって犯人特定が難しい状況になっていました。

結果的には発見ロボが拘束されることに成功したので、個人的なプレイ感としては大満足でした。

ハンドアウトも短くて読みやすいのが良かったです。

読み逃してしまうということもあまりないと思うので、推理に集中できる環境を配慮されているんじゃないでしょうか。

担当PCを比較してみると掃除ロボが若干やること少なめかなと思います。

とはいえ、裏返せば推理が十分にできる環境でもあるわけなのでそこまでの消化不良感はないような気もします。

推理フェイズでは私はアナグラムに気付くことができず、博士が2人いるんじゃないかみたいな推理を披露して博士に投票した思い出があります。笑

PCによってはバッテリーを手に入れるという目的がありましたが、これが密談や議論をかき乱すきっかけにもなってよかったです。

ただし、他PCがアイテム取得を妨害するインセンティブがないので、アイテム集めに少し作業感が出てしまうような感じがありました。

エンディング後の購入者特典の内容は非常に良かった!

プレイ後には博士を数日間引きずってしまったくらいに思い入れがある作品になりました。

まだ読んだことのない方はぜひ購入して読んでみてください。

私のマダミス熱が再燃するきっかけにもなった作品でもあるので、出会えて良かったです。ありがとうございました。

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