#30 「愛」ってなんだろう
「1週間で、人は人を愛することができないよ」
先週1週間、Bostonにいた時に会った人に言われた言葉。
中学1年の時から、クラスが一緒だったわけでもないのに、たった1つクラス分けのあった英語の授業が同じだったことから自然に仲良くなって、もう10年以上たつ友達、めいちゃん。
めいちゃんが、boy friendとその家族が住んでいるBostonに夏の間ずっと滞在すると聞いて、1ヶ月と2週間前に、私も1週間だけ遊びに行くって決めてすぐチケットをとりました。
約2ヶ月弱前の7/1、ベルリンの日本人の美容師さんとの出会いから、実はその時カフェを開こうと思っていて、一号店のベルリンの後はアメリカの海に近くて山も近い都市に開いているイメージがあったから、まずはアメリカの都市の視察としてボストンから始めようという意気込みで、1ヶ月以上も先の旅行を決めるのがすごく嫌な私も、すぐチケットをとってずっと楽しみにしていたんだった。
なんていったって、アメリカは赤ちゃんの時にすこーーーしだけ住んでたことがあって、外国語に対する耳や私の今の価値観や人格の形成にかなり大きな影響を与えていることは確かだけど、記憶としては全くどんな場所だったか覚えていないし、
その他は学校の研修や家族旅行でしか行ったことなかったから、物心ついてから自分の目と足で感じてなくて、すごく興味があって。
生まれ育った日本の外で、今はヨーロッパの中のドイツに居心地の良さを見出しているけど、もしかしたらあんな広いアメリカのどこかにも、また別の居心地の良い場所があるんじゃないかと思って、居場所探しって意味でもすごく知りたいという好奇心が強くて、まずはその第一歩としてのBoston行きを楽しみにしていました。
でも、このボストンに来る前の2ヶ月の間,、つまり初めてカフェを開くというideaが生まれてからこちらに来るまでの間に、ベルリンに住みながら、ボンに1週間、ローマに3日、パリに3日、チューリッヒに2日、マルセイユに4日滞在して。4人の友達が日本と南アフリカからベルリンに遊びに来て、
日々、色々な友達と電話やメッセージでvisionや今のことについて語り合って、ベルリンでも仲良しの友達ができて、大切な彼にも出会って初めて誰かの人生と自分の人生を少し重ね合わせることを想像したりもして、
そんな中で、物理的な「カフェ」という居場所を創ることで自分の安全圏を拡げるということが果たして私の探しているMissionに繋がるのか、ちょっと確信が持てなくなってきていて、もはやカフェという夢はちょっと一旦横に置いていた今。
それでもボストン⇔ベルリンの往復のチケットはもう買っていたし、行くっていうことは変わらないっていうことは、もしかしたら「カフェを開くための市場調査」以外に、いや以上に、ここに私が来る意味があるんじゃないかと思いつつ、もしかしたら何も無いかもしれないとも思いながら、めいちゃんにもそれを伝えて飛行機にのりました。
そして、” 以上 " に、ここに私が来る意味があったことを感じられる、とても濃い時間を過ごしました。
【「自分の安全圏」の話については、こちらのブログを参照】
ー 最近のlife keywordは、①愛と、②Identity ー
Bostonでは、どちらに関してもすごく試練と経験と感情がいっぱいだったなあ。
そもそもめいちゃんとは、ずっとkeep in touchしていた訳でもないけど、彼女が私の友達の中でmost internationalな友達で、きっと昔からそれを感じていたから、気が付いたらまた連絡とるようになっていました。ちょうど三井物産を辞めた時くらいからかな。
私の中で、internationalというのは、自分の出身国だけに囚われずに、国境を越えて、自分のidentity について考えていて、それに疑問を感じたり確信を持ったりして生きている人のことを指します。
私は、自分自身、誰よりも日本人として生まれたことを誇りに思っている反面、日本の全てに納得がいく訳でも日本社会に馴染むことができる訳でもないという葛藤の中でずっと悩んでいたんだけど、
日本人であることに囚われなくても良くて、日本人らしいかそうでないかを選ばなければいけないわけでもなくて、私自身は私自身のままで、日本で生まれたけど今は日本の社会が合わない、そんな自分でいいんだなって、
白黒はっきりつけずに、グレーのままで良いんだなって思えたドイツに今は居心地の良さを感じて住むことに決めました。
だから、レペゼン日本!と思って、日本を誇りに思っている人も、そう思っているんだけどなんだかちょっとなあと思っている人も、なんでもいいけど、自分のルーツについて沢山考えて大切にしている人をすごくリスペクトしているし、一緒にいてとても居心地がよく感じます。
そんなめいちゃんに会って、そばで、色んな家族やカップルや友達の愛の形を見て、少しその中に埋もれて体験して、プラスの感情もマイナスの感情も沢山生まれためちゃめちゃ濃--------------い1週間を過ごして、なんか夢みたいでした。ちょっと今でもまだ夢から醒めていない感じ。
ー 「愛」ってなんだろう ー
1週間で人は愛せない、私はそうは思いません。
「愛する」というのは、目の前の人の「今この瞬間」をそのまま受け止めて尊重することだと、私は思っています。
だから、これはどれだけの物理的な時間を過ごしたかが問題ではなくて。その場の時間を大事に、どれだけ目の前の人に向き合えるかということが一番大切なことなんだと思っている。
それは、私がインドのカルカッタのマザーハウスでボランティアしているときに思ったことでもあります。
ボランティアって、結局自分はその1回や短期間にしか手伝いできなくて、その子の人生を変えることも、継続的な支援をすることもできない。だから意味がないんじゃないかって思ってた自分が、
「2回しか会えなかったけど、目の前の子と一緒に過ごした時間は、毎秒向き合って大事にしたと言えるから、例えその子が私の事をこの先1回も思い出さなくて私はボランティアの "アンティ" のone of themだとしても、とても意味がある愛の受け渡しだったと思う」
と思えた、目の前の人に向き合ってその時間を大事にできていることを確認できた大事な瞬間でした。
最近、1人の時間が足りていなくて(本当は誰といても自分をいつも愛せるというのが理想ではありますが、ゆっくり、ね。)自分のことを愛しきれていないような気がしていて、そうするとちょっと自分自身に確信が持てなくなったりしてしまうから、「1週間で、人は人を愛することができないよ」という言葉を言われたとき、とても悲しくなっちゃった。
少し、また、リトルまりなと2人で会話する時間を、リトルまりなに愛を伝えて沢山ハグ&キスをする時間を大切にしようと思います。
これからしばらくは、あまりベルリンからは動かず、「お金」という現実と向き合う日々を過ごすことになるかと思います。どうなるんだろう。久しぶりに感じる、旅ロス。やっとまたchapterが終ったなあ(正確にいうと、終わってしまったなあ、メソメソ)という感じ。
とかいって、またすぐどこかに行ってるかもしれませんね、それに期待。
それではまた、Adios!!
P.S.
めいちゃん、本当にありがとう。またすぐ会おうね。もしかしたら、また、Bostonで。Love you so much.
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