#11おじさんとの恋(続編)
ドイツには、街の至るところにTinderの広告がある。日本だと、出会い系しかり、男女の話ってちょっとタブーというか、仕事とか先生と話すときとか、いわゆるprivateではないところでは話題に出さないのが基本という風潮があるけど、海外だと全然そんなことないイメージ。
だけどドイツの広告はTinderでさえも結構おしゃれだったりして、キャッチフレーズに思わずふふっとなってしまう。
お気づきだろうか。
この、顔面はイケメンと普通の間くらいのレベルの彼の下にあるキーワードに。
#SingleNotSorry
確かに。パートナーがいないことを心底気にしている人からすると、結構ささってTinderをダウンロードするに至るのかもしれない。
いや、本当にターゲットにこの言葉がぐっと来ているかは甚だ疑問だけど、「だれに謝って、だれに主張してるんだろう、このハッシュタグ。」って思うと、じわじわきます。
というか、腑に落ちない日本社会の風潮の1つの、恋愛タブー感。
なぜ、大切なパートナーの誕生日の為に会社休むのは「お前、うかれとるやないかい」となるのに、奥さんとの結婚記念日祝いで休むのは「なんて家族思いなんだ」になるんだろう。
あの婚姻届け(たかが紙切れ、されど紙切れ)で契約して、2人の関係に公的な「夫婦」というラベルが発行されたからといって、パートナーの大切な度合いが変わるわけではないし、むしろお互いを思いやることが疎かになっている夫婦の方が多いなんてこともあるんじゃないのって思って、いつもイライラしちゃう。
あ、でも、私はパートナーはお互いの人間レベル(魂の度合い)を成長させる相手だという風にずっと思ってきたけれど、性別が違う2人のペアという捉え方をすると、確かにタブーかもね。エロい意味でしかないもんね。
それはそうと、
ー (続)恋されたらどうしようおじさんの話 ー
昨日は、聖霊降臨祭とやらで、月曜日だけど祝日。ということは、街中が休業日になる日。まあ、カーニバルとかイベントはやってるんだけど、スーパーも何もかもやってなくて、結局1日ひきこもることになるなーと思いながら、アートになるために絵描いたり本読んだりして過ごしてました。
すると、外出先から帰ってきた賃借人のおじさんからオーケストラ鑑賞のお誘いが。
【おじさんに恋されたらどうしようの悩みは、以前のこの記事参照】
オーケストラなんて久しぶりだし、しかも無料!暇すぎてもう寝てしまおうと思ってたくらいだったので、「Ja (ヤー)」(ドイツ語でYes)と即答。オーケストラだし、シックなワンピースに着替えてお化粧して、15分で出発!
そして、お家から最寄りの駅に向かうまでの何気ない会話から、衝撃の事実が判明。
まりちゃん「今日はどこに行ってたの?家にいなかったよね?」
おじさん「Girl friendのところでDIYしてた(照)毎週行ってるんだよね」
まりちゃん「あーね。(・・・え?!Girl Friend?!)」
彼は奥さんと(多分)離婚していて、そういえばよく、"Former Wife"とか"Girl Friend"とかいうワードが会話に出てくるし、「このお店前回来た時は、あの女性と一緒だったわ」とかって思い出し笑いしてるなあと思ってたんだけど、まさか現役で恋愛中とは・・・てか、それで恋されたらどうしようとか言ってた私・・・めちゃハズイ・・・告白してもいないのにふられた感・・・
そんなモヤモヤを抱えたまま彼とコンサートホールに向かう途中に、さらに衝撃的なことが頭をよぎってしまったのです。
「ていうか私達、完全にパパ活のデートにしか見えないやん・・・・」
そう、シックなワンピースを着た24歳の私と、ラフな格好をしたロバートデニーロをかなり細身にして髪うすくした感じの57歳のおじさんが2人で並んで歩いていたら、よくいるアジア人の女の子×はげている外国人カップルの図なのです。
いくらGirl Friendがいるからといって、そんなに何歳になってもお盛んな彼なら、いつ好きと言われてもおかしくない。一旦こんなこと考えちゃうと、もうそのことしか頭に浮かばなくて、不自然にならない程度にほんの少しだけ距離を取って歩きながら、愛想笑いさえも控えて、できるだけ会話少なく、周りの視線を必要以上に意識しながら、できるだけ恋されないようにって努めてました。
それからというもの、演奏が始まってからも、そのことばっかり考えちゃって、本当はこんなに素敵なはずの演奏風景も、
こうにしか見えなかったりして・・・・・
なぜ私はこんなに、恋されないようにすることでストレスをためなければいけないんだと悶々としていたのでした・・・
※でも、そんな精神状態とは裏腹に、オーケストラ自体は本当に素敵で、ベルリンとパリの音楽大学の生徒による演奏だったのですが、初めて全部寝なかったというくらい素敵で、コントラバスの音が人の歌声に聞こえるくらい綺麗だったりして、大大大満足!
神様はなんて意地悪なんだろう。どんなつもりの試練ということで、私はこの悩みを今抱えないといけないんだろう。そう思っていた矢先、真実が分かったのです。
「このおじさん、私が昔好きだった人に目元が似ている」
そう、実は私、大学生の時に50歳のダンディーなおじさまにはまっていたことがあり、その人と賃借人のおじさんの目元がそっくり。なんだか惹き込まれそうで自分が恋をしてしまいそうでこわかったことへの防御反応として、「ぜってーー恋されたくない!!!」という気持ちが芽生えていたことが発覚したのでした。
なんてこった。恋されたくないとか言いながら、自分が好きになりそうだったんかーーーい。
でもこの事実を認識できた今、もうストレスなく、何も意識することなく日常生活を送れることになったのでした(と、いうことを願います)。
こんなことだから、 #好きなタイプは男 (=性別が男ならみんな好きになっちゃう)っていじられてきたんだろうなあ・・・がーーーん。
別に誰でもいい訳じゃないんだけどなあ。人間がすごく好きなだけで、男女関係なくいいところとか見つけるのが上手なだけなんだとおもってるんですが、今回のことがあったので、しばらく受け止めて反省します。
・・・・・・。
さて、無事、恋されたらどうしようおじさんの話も一件落着し、本日役所の手続きも完了して無事にベルリン州に紙切れを提出したことで #ベルリン在住 のラベルを発行してもらい、宮殿を拝んできたので、きっと未来は明るい!はず!
家探しも終わって、目の前のTo Doが無くなったので、もうそろそろ帰国しようかなと思ってたんですが、
まだアートになってないので、やっぱりもう少し頑張ります。
それでは、みなさん良い1日を~
P.S.
今日、上司にコテンパンに怒られたり、財布なくしたり、友達と喧嘩したり、好きな人とすれ違ったりしたら、この言葉を思い出して元気出してね。
#SingleNotSorry
お察しの通り、私は元気です。
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