1/17 中国の新型コロナの状況＆きっちりとPCR検査して無症状感染者を洗い出すしかない。

1/17 発表 1/16中国大陸。
◉市中感染確定例96（河北72 黒竜江12 吉林10 北京2）
◉海外輸入確定例13（上海4　福建2　広東2　四川2　天津1　山東1　湖南1）
◉市中無症状感染者103
◉海外輸入無症状感染者16

ちなみに、中国大陸で現在入院中の確定例は1205例で、このうち重症例は42例です。

◆河北省

   河北省では72例の確定例。このうち石家庄では65例（13例は無症状感染者の確定例）、邢台市では7例（1例は無症状感染者からの確定例）。現在、河北省での市中感染者の確定例は715例で、その内訳は重篤3例、重症24例、普通578例、軽症110例となっています。

　https://baijiahao.baidu.com/s?id=1689094920299846885&wfr=spider&for=pc

　　1／17より石家庄新楽市長寿街道が高リスクエリアに。さらに9箇所が中リスクエリアに。リスクエリアが増えると言うことは、まだ感染者が増えてくる可能性があるということです。ただ、一方で感染拡大している範囲の疫学調査が進められているということでもあります。
https://mbd.baidu.com/newspage/data/landingshare?pageType=1&isBdboxFrom=1&context=…{"nid":"news_6174119247065598128"}

　一方で、1/17に邢台県隆尧県でも厳しいロックダウンが行われることになりました。県への入り口には検問が設置され、各世帯は自宅範囲から出てはならないなどの規定が発表されました。

　実は、この県では、PCR検査では、PCR検査を委託された検査会社が、まだ統計が終わっていない段階で、衛生当局に全員陰性と報告したという失態が発覚。結果的には2名の確定例と1例の無症状感染者が見つかり、事態を重く見た警察がこの検査会社の代表者を取り押さえ調査に入り、結果的に当該県をロックダウンすることになってしまいました。あってはならない事態が発生し、疫学調査にも大きな影響を与えてしまいました。

隆尧县关于严格执行防疫封控措施的通告

邢台隆尧新增3例阳性：检测机构谎报结果，责任人已被控制

◆黒竜江省

　1/16の黒竜江省では12例の新規市中感染者で、このうち11例が绥化市望奎県からで、6例が望奎県の無症状感染者が確定例に。大慶市からも1例。無症状感染者は計19例で、绥化市から16例、チチハル市から3例でした。これら確定例や無症状感染者はすべて高リスクエリアに指定されている绥化市望奎県恵七鎮恵七村の確定例・無症状感染者の濃厚接触者・2次濃厚接触者に対してのPCR検査で感染が確認された症例。

黑龙江昨日新增12例确诊病例、新增19例无症状感染者

◆吉林省

　1/16の吉林省での市中感染者は10例（長春市3例、通化市7例）。このうち、6例は無症状感染者からの確定例。それ以外は、隔離観察中にPCR検査を行って陽性となったケース。無症状感染者は63例でしたが、このうち62例は、黒竜江省からの無症状感染者3例からの関連例で、隔離観察中にPCR検査陽性となりました。

黑龙江昨日新增12例确诊病例、新增19例无症状感染者

　これまでの疫学調査では、1/17午後現在、102例の感染者が1人の黒竜江省からの無症状感染者から感染していることが分かっていて、スーパースプレッダーの存在ですね。黒竜江省からのセールマンからなにがしの勉強会？講座？が開かれていてクラスターが発生したため、当局もこの集まり自体に違法性がなかったか、調査を行うようです。ここから分かるのは、無症状感染者のように咳などの症状がない場合でも、喋るだけで感染させてしまうのです。米国も無症状感染者による感染拡大問題が報告されていますが、これもウイルスの変異と関係がある可能性も指摘されています。

吉林1传102，无症状感染者为何能传染这么多人？

　さらに通化市で無症状感染者として報告された患者が、1/8に長春行きのバスに乗っていて、濃厚接触者とみられる44人を探し出すためのバスの防犯カメラの写真を公開。疫学調査が如何に重視されているか分かります。
https://k.sina.cn/article_1451977335_568b6a7701900z2bx.html?wm=13500_0055&sinawapsharesource=newsapp&vt=4

◆北京市

　北京市では2例の確定例。いずれも順義区から。1例は34歳男性で、12/27に確定例の濃厚接触者として隔離され、1/15PCR検査陽性。もう1例は6歳の子供で、1/9に確定例の濃厚接触者として隔離され、1/16にPCR検査陽性。

北京新增2例本地确诊病例，均在顺义

　北京市順義区南彩鎮南彩村が中リスクエリアから低リスクエリアへ。中国では中リスクエリアに指定され封鎖されても、2週間PCR陽性患者が出なければ、封鎖解除され低リスクエリアに。現在、北京市の中リスクエリアは6箇所になりました。
https://wap.xinmin.cn/content/31886140.html

　北京市では、順義区でPCR陰性で宿泊施設などに集中隔離されていた人について、14日間の集中隔離終了後も、さらに7日間の自宅隔離とし、再度PCR検査が陰性で隔離を完全解除にする措置になりました。最近、中国で発見される感染者について、潜伏期間が延びていることに対応ですね。これまで順義区では1,184人が隔離解除されました。
https://wap.xinmin.cn/content/31886145.html