1/11 黒竜江省绥化市望奎県でも無症状感染者20例

1/11発表 1/10中国大陸。
◉市中感染確定例85(河北82 遼寧2 北京1)
◉海外輸入確定例18(広東7 遼寧4 天津2 上海2 福建1 雲南1 陝西1)
◉市中無症状感染者61
◉海外輸入無症状感染者15

 今日は私自身が中国産の新型コロナの不活化ワクチンを打ってきました。特に不快感もなく、無事帰宅しました。この件に関してはまた後日紹介します。

 ではまた1/11に発表された1/10の中国大陸での感染者の状況を見てみましょう。

◆河北省

 河北省では相変わらず確定例と無症状感染者の発見が続いており、まだまだ増加傾向が続くのではないかという見方です。石家庄市では77例の確定例が見つかっていますが、このうち27例は無症状感染者からの確定例。さらに石家庄市では新たに49例の無症状感染者が見つかりました。また邢台市では5例の確定例で、無症状感染者は0でした。


 特に、高リスクエリアに指定されている石家庄市藁城区に関しては、厳格な出入り制限を行うとして、如何なる通行証でも、原則区から離れることが出来ないという通知が出されました。また救急で区外に出る場合は、72時間以内のPCR検査陰性+体温正常が条件となっています。

 また、これを受けて、石家庄では1/11から新たに9箇所が中リスクエリアに。邢台市でも新たに2箇所が中リスクエリアになりました。

◆遼寧省

 1/10は遼寧省瀋陽市から2例の確定例が出ました。1例は既に隔離されていた無症状感染者からの確定例。瀋陽市に関しては、引き続き韓国輸入例からの関連となっており、感染源もほぼ特定できているようです。疫学調査結果の相関図にも整理されました。

画像2

 1/10の大連市は市中感染者・無症状感染者ともにゼロでした。1/11現在、83例の感染者が出ている大連市の感染源に関しては、遺伝子のタイプから、ロシア船籍でばら積みされていた貨物が原因で、それが荷物運搬作業員を通じて感染を広げたということで間違いなさそうです。本日発表がありました。

 大連で発見された無症状感染者が感染暴露後にPCR陽性になる期間が非常に長いのが特徴で、7日越えどころか、14日〜21日後にPCR陽性になっており、感染コントロールに時間がかかる大きな原因にもなっているようです。また、24例に関しては4回目のPCR検査で初めて陽性が出るなどなかなか厄介なウイルスです。濃厚接触者を見つけ出して、PCR検査回数を増やす。ウイルスとの根性比べになっているような印象です。 

 それと残念なニュース。1/10午前9時半ごろ。54歳の大連市金普新区光中街道南山社区の環境消毒作業に携わっていたボランティが54歳で突然亡くなりました。心臓発作だったようです。中国のニュースでも大きく取りあげられていました。ご冥福をお祈り申しあげます。

画像1

◆北京

  北京市では1例の確定例と4例の無症状感染者でした。1例の確定例は49歳の女性、順義区趙全営鎮聯庄村在住。1/9確定例の妻。1/9PCR検査陽性、1/10普通型確定例。北京市では、1/9、1/10に計2例の確定例と計5例の無症状感染者が見つかっていますが、これらは順義区のウイルス遺伝子とほぼ一致していて、河北省のウイルスとは遺伝子が違うことが分かっていて、関連性がないということです。

 一方で、雄安新区でも区民全員のPCR検査を実施するとのこと。現在、中国の国家プロジェクトとして雄安新区の開発が進められていて、建設作業員など流動人口も多いため、先手を打つようですね。現在のところ感染者の発表は出ていません。


◆黒竜江省

  今日、大きな動きがあったのが黒竜江省绥化市望奎県でした。いきなり20例の無症状感染者が発見されました。1/9に望奎県人民病院の外来での必須PCR検査で陽性、16人の濃厚接触者と、その後の疫学調査で203人の濃厚接触者と316人の2次濃厚接触者、さらに関係者8,791人へPCR検査を行ったところ、2,848人の結果段階で、20人の陽性が見つかったようです。いずれも無症状感染者。また12/20〜現地を離れた82人も各省へ通知が出され、調査中とのこと。

 これをうけて、望奎県七村が中リスクエリアに。さっそくロックダウン体制に入っています。地区の封鎖も始まり、個人診療所の閉鎖、老人ホームの閉鎖式管理、绥化市を離れるときは3日以内のPCR検査陰性証明が必要に。


◆山西省

  1/11、先ほど入ったニュースでは、晋中市で2例の無症状感染者が発見されました。河北省からの輸入例とのこと。詳細はこれからです。

今日のところは以上です。

お休みなさい。

いいなと思ったら応援しよう!

藤田康介
毎日更新するためのエネルギーとして、少しでも応援して頂ければ大変ありがたいです。中国各地を探索するための旅費として活用させていただきます。