1/13 今日の中国の感染状況&これから春節時期に旅行に行くべきかどうか?について上海市の規定。

まずは、今日発表のあった中国大陸の状況。
1/13 発表 1/12中国大陸。
◉市中感染確定例107(河北90 黒竜江16  山西1)
◉海外輸入確定例8(上海5 広東2 福建1)
◉市中無症状感染者 35
◉海外輸入無症状感染者3

◆市中感染者確定例動向

 相変わらず河北省の状況が思わしくないですね。90例のうち84例が石家庄市からでその大部分は藁城市から。6例が邢台市から。 黒竜江省の16例のうち、13例は绥化市望奎県で無症状感染者からの確定例、ハルビン市香坊区からの3例は绥化市望奎県からハルビンに戻った人で以前に確定例と同居しており、ハルビン市が望奎県から戻った人を順次PCR検査して発見。山西省1例は、山西省晋中市で発見されていた無症状感染者が発症して確定例に。

 また、1/13夜には、黒竜江省で新たに40例の確定例と、50例の無症状感染者が発見されたという速報が出ました。

 これを受けて、1/13夜に黒竜江省绥化市望奎県全体が中リスクエリア、また恵七鎮が高リスクエリアに指定されています。現在のところ、中国では2箇所目の高リスクエリアになります。


◆無症状感染者動向

   無症状感染者の動向を確認すると、河北省では石家庄市から14例、邢台市から1例、黒竜江省では合計12例で、绥化市望奎県から2例、绥化市北林区では2例(望奎県関連)チチハルから7例(望奎県関連)、伊春大箐山から1例(望奎県関連)、吉林省では7例の無症状感染者で、3例は黒竜江省からと分かっていますが、4例の無症状感染者は、スクリーングで発見されましたが関連性はまだ見つかっていません。山東省威海でも1例の無症状感染者が出ていますが、黒竜江省望奎県関連と分かっています。なお1/13未明に、浙江省嘉興海寧で河北省石家庄からの無症状感染者が出たというニュースが流れましたが、その後の詳細はまだ出ていません。

 1/13夜、先ほど報道されましたが、なんと黒竜江省绥化市と遼寧省大連で発生しているウイルスが100%一致したということ。これは、今後の感染源探しに大きなヒントになりそうですね。果たして人から人か、モノから人か、このあたりの追跡がこれからの焦点となりそう。

 さて、河北省での確定例の多さが気になりますが、1/2に感染者が発見されて11日しか経っておらず、現在隔離と検査が行われてる真っ最中。また、石家庄から中国各地へ移動した人もビッグデータを通じて、追跡調査と検査が行われていて、感染者が拾われていますので、私個人的には、もう暫く時間がかかりますが、徐々に収まってくるのではないかと思います。

◆春節時期の上海からの移動について

  春節時期の旅行を考えておられる方も多いはず。それに関して、上海市当局が1/13にハッキリと8箇条の防疫政策を発表しました。結論から言うと、これからとりあえず3月末まではなるべく不要不急の国内外の旅行に行かないことが賢明かと思われます。特に人の移動の多い春節時期は要注意も要注意です。ましてや行ったことないエリアでは何かと対応が大変になるかと思います。以下、簡単に解説しておきましょう。

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 http://wenhui.whb.cn/zhuzhanapp/cs/20210113/388028.html

①帰省・公務による出張以外、不要不急のでは上海を離れないこと。海外にも出ないこと。人の流動をできる限り抑える。上海で春節を迎えましょうということです。

②中高リスクエリアに行ってしまった人は、現地に留まること。上海に戻ってはならない。(一般に、中高リスクエリアに指定されると、出られなくなります。)

③中高リスクエリアや中高リスクエリアが存在する市(区)から上海に戻った場合は、12時間以内に居住地の居村委会やホテルに報告し、出発地や経由地のリスク属性に応じた管理が行われます。

④高リスクエリアや、高リスクエリアが存在する市(区)や、封鎖されたエリアから上海に戻った人は、14日間の集中隔離と2回のPCR検査を実施。

⑤中リスクエリアや、中リスクエリアが存在する市(区)から戻った場合は、14日間の社区健康管理体制下(いわゆる自宅隔離状態)となり、2回のPCR検査を実施。

⑥空港・駅・港・長距離バス駅では、体温と健康QRコード管理強化。

⑦居村委・職場・学校・ホテルでの体温・健康QRコード管理強化。

⑧以上の規定は即日開始され2021年3月31日まで実施され、それ以降は、国内外の状況を見て判断される。

 ポイントは、中・高リスクエリアからだけでなく、中・高リスクエリアを含む市・県・区から戻ったときも隔離対象になりうるので、旅行先で万が一感染者が発生すると、上海戻ってきたときに何かと厄介なことになるというわけです。とくにリスクエリアの発表は、突然で間髪入れないので常に情報収集が欠かせません。

 しかし、こんな上海市の規定をみると我が祖国のGOTOなにがしは一体何だったんだろう?と色々と考えてしまうわけです。



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藤田康介
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