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3/10 中国の新型コロナ状況(国際旅行健康証明について)&上海情報
よく誤解されますが、健康コードは高・中リスクエリア在住だったり、疫学調査の結果、濃厚接触者となり隔離必要と判断され、登録されて初めて色が変わります。たとえば、海外戻りの人が隔離期間を過ぎたかどうかを表示させるのもこの健康QRコードの大切な役割の一つです。
なので、過去2週間の行動歴は、健康コードとは別に、携帯電話の電波基地の位置情報ビッグデータから、「行程カード」という別のアプリを使って判断されます(実は、GPSではありません) 。このように、中国式は接触リスクを減らすため、アプリを活用して「高・中リスクエリアには行かない」「高・中リスクエリアの人は動かない」ということを徹底している感じです。健康QRコードは、日本でも時々話題にはなりますが、とくに凄いというものではなさそうです。
一方で、中国が本気で気合いを入れているのはCDCの疫学調査における感染者、濃厚接触者、2次濃厚接触者の追跡なんです。監視カメラ然り、実名登録然り、場合によっては警察も登場して、あらゆる手段を総動員して徹底的に見つけ出してきます。この仕組みは日本ではまず無理だと思います。
3/10発表 3/9 中国大陸新規感染者状況
◉市中感染確定0
◉海外輸入確定5(上海2 河南1 広東1 陝西1 )
◉市中無症状感染者0
◉海外輸入無症状感染者16
◉死亡0
◉治療中確定例177(海外輸入172)
◉治療中無症状感染者251(すべて海外輸入)
◉治療中重症例0
◉隔離中濃厚接触者4,699
◉累計死亡4,636
3/9の中国大陸では、治療中重症例0でしたが、市中感染で治療中の無症状感染者も回復されてついにゼロになりました。死亡例もゼロです。やはり、無症状感染者を発見して全員入院隔離治療は重要な対策だと思います。ちなみに、中国では、無症状感染者も中医薬治療対象になっています。
3/8 中国の「国際旅行健康証明」がWechatのミニプリグラムとしてアップされました。中国から出国する人を対象に、ワクチン接種状況・PCR検査の結果・ワクチン接種により抗体が出来たかどうかを示すIgG抗体の結果も表示させる仕組みです。表示されるQRコードはプライバシーに配慮してセキュリティーがかかっているそうで、政府関係機関しか読み込めない仕組みとのことです。身分証経由での顔認証実名登録付きでした。
実際に見てみると分かりますが、当分は中国人向けで、外国人への導入はまだまだ先だと思います。中国で接種したワクチン情報ですら、外国人のデータはなかなか反映されませんし、中国の永住権を持っている我々でもこのシステムの対象外です。なので、現段階では積極的にこの仕組みを導入するというより、海外での動向を見ながら、必要になったら使うという感じではないでしょうか。
3/10発表、3/9上海市
◉新規市中感染0
◉新規海外輸入2
【累計】
◉市中感染371 退院362 入院治療中2 死亡7
◉海外輸入1,449 退院1,415 入院治療中34
◉疑似0(市中感染)
◉疑似3(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉重症例0
◉最近の上海市の市中感染者発見初日2021/1/21
◉最後の上海市での市中感染者発見日2021/2/4
3/9は日本からの確定1例。3/7上海着の便。到着時にすでに症状が出ていたようです。空港からそのまま指定医療機関へ。
確定例もう1例はカンボジアからです。
以上です。
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