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テレホンループについての調査結果
はじめに
この記事では、遊戯王マスターデュエルにおけるテレホンループについて、調べたことをまとめます。
ざっくり2パターンある
調べる限り、テレホンループの構築には大きく分けて2パターンあることが分かりました。
テレホンループのみで、ワンキルまで行うパターン
1枚初動でテレホン2枚を用意するパターン
前者は、素引きやディメンジョン・ダイスなどのカードでテレホンを2体そろえ、テレホンループから出すモンスターによってコンボパーツを集めていきます。後者は1枚初動が豊富にあるイゾルデなどを使い、他のコンボパーツも並行して集めていきます。
また、ワンキルの場合に使用される射出カードは、超熱血球児とプリーステス・オームの2種類あり、どちらも、いろはもみじによる属性変更を使用していました。いろはもみじ登場前は、シャドウディストピアを使っていたようです。
① テレホンループのみでワンキルまで行うパターン
概要
テレホンループ成立
アウローラドンからトークン3体
トークンを2体使い、いろはもみじ(炎属性)
残りのトークン1体からホウシン→超熱血球児
考察
この構築のメリットは、ループ成立後の厚みがあることです。
EXデッキの余った枠全てを相手の誘発等のケアに使えるので、例えばアウローラドンに無限泡影を使用された場合も、2枚目を出せれば貫通することができます。
また、素引き不可カードがありません。
デメリットは、1枚初動が無いことです。ちゃんとテレホン2枚分になる手札を引けるかどうかで動けるかどうかが変わってきます。
一例として、40枚デッキにA、Bがそれぞれ9枚ずつ入っている場合、初手の5枚にA、Bを両方引く確率は約52%です。(計算に使用したサイト)
テレホン1枚目(通常召喚する分)になるカードの例
テレホン
ガジェット・ゲーマー
機巧鳥-常世宇受賣長鳴
テレホン2枚目(追加する分)になるカードの例
ダイス・ダンジョン
ディメンジョン・ダイス
機械複製術
超重武者ギミック(参考動画)
手札に来たテレホンを墓地に送りつつ、ギアギガントXでテレホン1体をサーチできます。
②-1 1枚初動からイゾルデを出し、レスキューフェレットでテレホン2体を用意するパターン
概要
1枚初動でイゾルデ
装備4枚で終末の騎士、装備でコスト用の魔法回収、闇墓地送りで星4追加
デュガレス→終末の騎士→サモプリを墓地へ
場の3体でセレーネ→サモプリ→魔法をコストにレスキューフェレット
下マーカー3つのランク4を出す
フェレットで、テレホン、テレホン、プリーステス・オーム
ジーランティスで再度特殊召喚、テレホンループ成立
テレホンループを利用し、いろはもみじ(闇属性)
考察
この構築のメリットは、1枚初動が無数に存在することによる安定感です。
デメリットは、テレホンループ成立までの手順が多い(=テレホンループ成立までに使用するパーツが多い)ことと、妨害を受けた場合の立て直しが難しいことです。特に、素引き不可のカードが多いことが最大の問題点です。
素引き不可のカードに関して
フェレットとサモプリは、イゾルデ+終末+αでスカルデットを出せば、3体以上の効果で手札から特殊召喚できる
プリーステス・オームとサモプリは、セレーネで手札からも出せる
シェード・ブリガンダインのような、闇墓地送りから出せる戦士族を採用することで、終末の騎士が初動として使えるようになる。星4なので、ゼピュロス素引き時の代用としても使用できる
装備魔法は、余剰か、月鏡の盾のような素引きしてもデッキに戻せるカードを採用する
②-2 PUNK初動で、1体はダイスダンジョン、1体はキュリオスで用意するパターン
概要
PUNK初動からフィールド魔法を確保しつつディアボランティス、星8蘇生、ビブリスプでオフリスサーチ
ツィオルキン+フィールド魔法セットでエンシェントフェアリードラゴンを出し、ダイスダンジョンを確保、オフリス→ビブリスプ→リンク1
エンフェをコストにディメンジョン・ダイス、テレホン1体目
ツィオルキン、オフリス、リンク1の3体で闇属性キュリオス、テレホン2体目(テレホンループ成立)
バリケイドベルグを経由してラドン、トークン3体生成
トークン×2+テレホンでいろはもみじ(炎属性)
トークンにテレホンを足していき、星4→星5→ホウシン→超熱血球児
考察
初動枚数については、PUNKによって十分確保されています。デッキに残っている必要があるカードも、ビブリスプくらいなので事故がかなり少なくなっている印象です。EXの消費が多いのが気になります。
②-3 1枚初動からイゾルデを出し、レスキューフェレットでテレホン2体を用意するパターン2
概要
1枚初動からイゾルデ、イグナイトAサーチ
リナルド→デュランダル→イグニスP→破壊してイグナイトBサーチ
星6イグナイトとリナルドでロックス、イグナイトA回収
イゾルデとロックスでビヨンド、ドリアードサーチ
スケールにイグナイトAB、イグ、イグ、ドリアードをP召喚
ドリアードで4属性をデッキの上へ→スカルデットでドロー
スカルデット効果でフェレット、風と水でいろはもみじ
フェレットでテレホン、テレホン、オーム
スカルデット1体でジーランティス(ループ成立)
考察
この構築のメリットは、スカルデット後のカードの素引き事故を考える必要がないことです。また、EXの消費が6枚と少ないです。
デメリットは手札消費で、初動はイゾルデなので枚数などは上記②-1と同様ですが、スカルデットで戻すカードが2枚必要です。
素引き不可のカードに関して
スカルデット後は素引きしても戻せる。
リナルド、装備は、キリビレディなどの代用や余剰を採用する。
4属性は、デッキに1枚ずつ残っている必要があるが、同じ属性ならドロール&ロックバードのような手札誘発でも良い。
おわりに
いろいろなアプローチがあって面白いです。
2枚初動は敬遠しがちですが、突き詰めれば十分な初動率に出来るということも分かって勉強になりました。