【OCG】タキオン(ホルス型)について【禁止カード有】
【注意】
この構築は2024/07施行のリミットレギュレーションで消滅した形のものになります。現在はホルスを組み込む意義は薄いと考えています。
・はじめに
今回はOCGについてになります。他の記事を書いてる方と同様少しでも参考になればと思いメモ代わりに残しておきたいと思います。
5/25に発売された『デュエリストパック -輝光のデュエリスト編-』にて、「タキオン」の新規カードが多数収録されました。
強力なカウンター罠である「タキオン・トランスミグレイション」を容易に構えられるようになっただけではなく、既存の「銀河眼」との組み合わせ以外にも考えられるほどの大幅な強化を受けており、どういった形で構築するのか、日々様々なプレイヤーが考察していると思います。
ここでは「タキオン」の良さを活かしつつ相性を補完出来る「ホルス」との組み合わせを紹介します。
※随時加筆・修正していきます。
※一部略称、非公式用語を交えている部分があります。あらかじめご了承ください。
追記
※6/20:採用検討カードに「竜の影光」を追加
※2024/07/01施行のリミットレギュレーションにて「カタパルト・タートル」が禁止カード指定
・構築と採用カード解説
まずはサンプルレシピから。たたき台状態なのでここから枚数の入れ替えなどを随時行っていきます。
各カードの詳細、特に新規カードについては遊戯王ニューロン等で各自ご確認いただくとしてレシピに目を通すと、ひと際目を引くのはやはり「カタパルト・タートル」だと思います。後ほど解説しますが、このカードは「無くても問題ない」です。
・タキオン
・「輝光竜セイファート」3枚
初動になります。召喚権を消費しますが、後述する「時空の雲篭」に繋げることでランク8エクシーズまでいきます。
他にも、②の効果で墓地のモンスターを回収することで展開や後続の確保も担っています。
・「時空の雲篭」3枚
今回の新規カードです。こちらも初動となります。
①の効果は「輝光竜セイファート」の効果でサーチすることで起動し、②のリクルート効果で「銀河眼の時源竜」へと繋ぎます。
墓地からも特殊召喚できることや、③の素材追加効果もX素材が枯渇しそうなときにあると便利です。
・「銀河眼の時源竜」2枚
今回の新規カードです。
特殊召喚に条件はありますが誘発即時効果であり、「時空の雲篭」が初動となるためのキーカード、そして②の効果で「タキオン・トランスミグレイション」をサーチすることで制圧を、「時空の七皇」をサーチすることで展開を担います。
②と③の効果は強制効果なので扱いにくい点もあります。
・「無限竜シュヴァルツシルト」3枚
今回の新規カードです。
条件と制約がかなり重たいですが、その分1枚でX召喚まで繋げられます。このデッキ内の1枚初動の中では個人的には最も強いカードだと思っています。
デッキから「螺旋竜バルジ」を特殊召喚、「神影金龍ドラッグルクシオン」をX召喚することでランク8のXモンスターが2体並びます。
・「螺旋竜バルジ」1枚
上記「無限竜シュヴァルツシルト」からリクルートする筆頭です。
①の効果によって、墓地からでも展開できるためX素材になったあと優先的に素材から外します。またあまり使うことはないですが、②の効果は「時空の雲篭」のリクルート先がなくなった後や「深淵の獣マグナムート」のようなレベルが違うモンスターを無理矢理X素材にしなければいけないときに便利です。
・「時空の七皇」3枚
今回の新規カードです。
緩い制約と少々重いコストの元、デッキ内の様々なカードにアクセス出来るカードです。EXの見せるモンスターとして
「No.107 銀河眼の時空竜」→レベル8光属性orドラゴン族
「No.104 仮面魔踏士シャイニング」→レベル4光属性or魔法使い族
「CNo.101 S・H・Dark Knight」→レベル5水属性or水族
上記3種類が存在しています。
基本的には「No.107 銀河眼の時空竜」を見せて初動に繋げるか、「CNo.101 S・H・Dark Knight」を見せて「カタパルト・タートル」に繋げます。
・「タキオン・トランスミグレイション」3枚
このデッキにおいて最も強いカードです。素引きのバリューも高く、複数枚抱えることで妨害の質を高めます。
先攻では「カタパルト・タートル」を絡めないパターンのときに3枚構えられるようにしたいカードです。
・ビーステッド
・「深淵の獣ルベリオン」
上記の「輝光竜セイファート」「時空の雲篭」が1枚初動になるのはこのカードのおかげです。「時空の七皇」からサーチ出来るので追加の攻め手としても優秀です。
・「深淵の獣マグナムート」
「深淵の獣ルベリオン」からサーチしてそのまま「深淵の獣ルベリオン」を出すためのコストになります。
エンドフェイズにドラゴン族をサーチ出来るので、後続確保or「銀河眼の時源竜」をサーチ、相手ターンに特殊召喚し「タキオン・トランスミグレイション」を追加で構えることも出来ます。墓地にコストが必要なためそこが注意点です。
・「複烙印」
なくても問題ないです。あると「深淵の獣ルベリオン」の効果が腐らずリソース確保が容易になります。
・ホルス
・「ホルスの栄光-イムセティ」3枚
ランク8ギミックの要です。このカードからスタートした際に「灰流うらら」をもらうと他のカードにうたれなくなるので、誘発チェッカーとしても優秀です。
流行りの「ドロール&ロックバード」に弱いので、別のギミックでもいいかもしれません。
・「ホルスの先導-ハーピ」
・「ホルスの祝福-ドゥアムテフ」
・「王の棺」
それぞれ1枚ずつです。「ホルスの加護-ケベンセヌフ」まで入れるとやりすぎなので割愛します。
「王の棺」が1枚なのも2枚目が必要になることがあまりないこと、「王墓の石壁」だと手札が減ってしまい「時空の七皇」に繋げる際、手札からデッキに戻すカードがないという事態に陥ることがある等踏まえて最低限に抑えています。
・「カタパルト・タートル」
このデッキの先攻ワンキルの根幹です。
レベル8モンスターが3体出力出来る状態ならどのカードからでも繋がりますが、召喚権をここに割く都合上、「輝光竜セイファート」と「時空の雲篭」を通常召喚しなければならない場合は不可能です。
レベル8モンスターが4体なら「エフェクト・ヴェーラー」と「無限泡影」をケア出来ます。
決まると勝てるため、先攻展開に寄せるのであればこのギミックに集約させる方がいいように見えますが、実際はかなり大振りな動きかつ「時空の七皇」に「灰流うらら」が直撃すると全て無意味になる、「原始生命態ニビル」「ドロール&ロックバード」がより重たくなる、「聖刻天龍-エネアード」がない場合止まる可能性が高くなるなど、挙げればキリがないほどの弱点を抱えています。
「無限竜シュヴァルツシルト」の制約と「銀河眼の時源竜」の召喚条件の都合上、「No.90 銀河眼の光子卿」をX召喚出来ないのでモンスター効果を止めにくいこともあり、積極的に狙っていくのが難しいです。「なくても問題ない」としたのはこのためです。
唯一、「タキオン・トランスミグレイション」を素引きしている状態で「聖刻天龍-エネアード」を先にX召喚せず「No.107 銀河眼の時空竜」をX召喚するパターンであれば、決めきる際の妨害をカウンター出来るので確実に通せます。「タキオン・トランスミグレイション」が3枚なのはこの部分も大きいです。そうなった場合「神影金龍ドラッグルクシオン」への妨害をどうするか、という別問題が生まれます。
・EXデッキ
・「神影金龍ドラッグルクシオン」2枚
今回の新規カードです。ランク8ギミックはまずこのカードに繋げます。
X召喚成功時に「タキオン」または「ギャラクシー」カードをなんでもサーチ出来るので、必要なパーツをデッキの中から適宜持ってこれます。
2つ目の重ねてX召喚は出せるモンスター条件がありますが、このデッキのランク8では貴重な「特段の条件なしに素材を外せる」カードです。バルジを素材にした際、効果が無効になっていても素材から外すことは出来るので、時源竜と合わせてランク8をもう1枚立てることが出来ます。
先攻展開に1枚、返しに1枚必要なので2枚採用にしています。
・「No.107 銀河眼の時空竜」2枚
「タキオン・トランスミグレイション」を強く使うための条件であり、「時空の七皇」で見せるカードであり、攻撃の要でもあります。
このカード自体は攻撃性能が高い分妨害効果は持っていませんが、他のカードとの組み合わせでしっかりフィニッシャーとして役割を果たしています。
バトルフェイズ開始時の効果無効は自身以外の全てのモンスターなので、戦闘破壊耐性を無視して破壊やメインフェイズ2で除去するなど豪快ですが応用が効きます。打点上昇+2回攻撃は時源竜を相手フィールドに出すことによって能動的に使えます。
・「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」
言わずと知れたランク8のモンスターです。
魔法カード無効は貴重なことだけでなく、このデッキであればドラゴン族Xモンスターである点、破壊されたときの効果も使いやすい点等利点が多いです。惜しむらくは名称が「ギャラクシーアイズではない」ことです。
・「No.90 銀河眼の光子卿」
言わずと知れたランク8のモンスターその2です。
モンスター効果無効は汎用性が高く、サーチ先もメインデッキの「銀河眼の時源竜」が存在し、サイドに「クリフォトン」を採用する理由にもなります。
惜しむらくは「種族がドラゴン族ではない」ことです。この一点のみで各種縛りで場に出せるタイミングが限られたり、「銀河眼の時源竜」の特殊召喚条件を満たさない、「神影金龍ドラッグルクシオン」からのX召喚が出来ないなど、他のデッキと比べると取り回しが悪くなっています。
・「No.97 龍影神ドラッグラビオン」
「カタパルト・タートル」による先攻ワンキルを狙う場合、「神影金龍ドラッグルクシオン」の効果でX召喚するモンスターの筆頭になります。もしくは、安全にタイギャラを着地させる、相手の盤面が何もないなら直接「No.100 ヌメロン・ドラゴン」をX召喚してワンショットするパターンにも使えます。
・「No.100 ヌメロン・ドラゴン」
「カタパルト・タートル」による先攻ワンキルを狙う場合、このカード以外にランク8を2体(うち1体は「No.97 龍影神ドラッグラビオン」)並べて自身の効果を使い、「No.97 龍影神ドラッグラビオン」をリリースして「カタパルト・タートル」をアドバンス召喚することで
1+8+8=17
17×1000÷2=8500
となります。
それでなくとも盤面ががら空きであればワンショットを決められる、打点で超えられないモンスターはほぼ存在しないこともありフィニッシャー性能は高いです。
・「聖刻天龍-エネアード」
このデッキの影の主役です。
ランク8のドラゴン族で先攻展開として立てて意味のあるモンスターは事実上「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」とこのカードのみです。(時空竜を除く)
「カタパルト・タートル」に向かう際の「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」のケアはもちろんのこと、ビーステッドや「墓穴の指名者」といったカードに対しても有効です。
・「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン」
重ねてX召喚出来ること、表側限定とはいえ破壊効果があること、打点上昇なしで攻撃力が4000あることなど、入れておいて損はないです。
採用検討カード欄に記載しますが、「天霆號アーゼウス」が入る場合半ば必須になり、「サイファー」を入れる場合は抜けます。
・「No.46 神影龍ドラッグルーオン」
必須ではないですが、流行の「天盃龍」に対して通れば強力なため入れています。ミラーに対しても一定の効力はあると思いますが、このカード自体かなりピーキーな性能なので構築によっては別のカードでも問題ないと考えています。
・「銀河衛竜」
出すことはないですが、「神影金龍ドラッグルクシオン」の素材追加効果で素材にするカードとして入れています。
時空竜に対して墓地のこのカードを使うと10700まで攻撃力が上がり、「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」でさえ3800まで上がるので覚えておくと便利です。
・「No.104 仮面魔踏士シャイニング」
出しません。「時空の七皇」で「輝光竜セイファート」か「時空の雲篭」を必要に応じてサーチするためだけに見せるカードです。
「時空の七皇」の採用枚数を減らしたりEXの枠を空けたい場合は抜ける筆頭です。
・「CNo.101 S・H・Dark Knight」
出しません。「時空の七皇」で「カタパルト・タートル」をサーチするためだけに見せるカードです。
「カタパルト・タートル」を採用しないのであればこのカードの枠が空くので、別のカードの採用を検討出来ます。
残り1枠を「天球の聖刻印」にしていますが、要検討となっています。
・展開
「カタパルト・タートル」を使用しない場合、目指すのはおおよその目安として
「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」+「No.107 銀河眼の時空竜」+「タキオン・トランスミグレイション」2〜3枚
の盤面になります。
・「無限竜シュヴァルツシルト」1枚初動
『無限竜efバルジと自身ss→ルクシオンxsef時源竜サーチ→時源竜ssefトランスミグレイションサーチ→ルクシオンefタイギャラxs→バルジef墓地からss時源竜とバルジで時空竜xs』
このパターンでもし「銀河眼の時源竜」が手札にあれば「タキオン・トランスミグレイション」の2枚目のサーチに変換出来ます。
・「輝光竜セイファート」1枚初動
『セイファートnsef自身墓地送り雲篭サーチss→雲篭ef時源竜ssef時空の七皇サーチ→時空の七皇107見せてルベリオンサーチ手札1枚戻し→ルベリオンefマグナムートサーチ、マグナムートef雲篭除外してssef→墓地からルベリオンssef複烙印発動→ルベリオンと時源竜でルクシオンxsefミグレイションサーチ(1枚目)ef時空竜xs→セイファートef墓地の時源竜回収、複烙印efセイファート戻して1ドロー→エンドにマグナムートefドラゴン族サーチ→相手ターン時源竜ssefミグレイション(2枚目)サーチ』
このパターンであれば「タキオン・トランスミグレイション」が2枚確定となるので、相手ターンにサーチした「タキオン・トランスミグレイション」を即座に使えるため「No.107 銀河眼の時空竜」を優先して出します。
また、「増殖するG」で後から引いてきた「タキオン・トランスミグレイション」も有効に使える副次的効果もあります。
「時空の雲篭」1枚のパターンは上記からセイファートnsの部分を代わりに自身をnsすることで同様の展開が出来ます。
・「カタパルト・タートル」パターン
基本的には「神影金龍ドラッグルクシオン」をX召喚しつつ横にランク8が立てられれば辿り着けます。
「ホルスの栄光-イムセティ」+「無限竜シュヴァルツシルト」
「ホルスの栄光-イムセティ」+手札コスト1枚
「無限竜シュヴァルツシルト」+「銀河眼の時源竜」
など召喚権を消費せず、レベル8×3が立つ、もしくは誘発ケアであればレベル8×4でいけます。
例としてイムセティ+シュヴァルツシルトであれば
『イムセティef棺サーチと1ドロー→棺発動コストで捨ててハーピ落とし→シュヴァルツシルトefバルジと自身ss2体でエネアードxs→イムセティとハーピss2体でルクシオンxsef時空の七皇サーチ→ルクシオンefラビオンxsefヌメドラxsef攻撃力17000(8+8+1)→時空の七皇でCNo.101見せてカタパサーチ、ラビオンリリースカタパns→カタパefヌメドラリリース8500バーン』
といった形になります。
・サイドプラン
サイドは概ね環境によって変えていく形ですが、ホルスギミックを抜くことで「ディメンション・アトラクター」を積むことが出来るのが現状では最も利点となります。
「螺旋竜バルジ」を絡めないのであれば墓地を使わずにある程度展開出来、返しでのキル性能は高いので除外ギミックを追加出来るのは対環境メタとして評価が高いです。
流行の「デモンスミス」に対してはビーステッドが役割を持てることもあり、メインからメタ的に立ち回ることも可能です。「スキルドレイン」や「カイザーコロシアム」、「次元の裂け目」などの永続も視野に入れられることもあって、メタ性能だけ見れば高い方だと思います。
また、このデッキの明確な弱点として「モンスター効果を止められ続ける」ことが挙げられます。
具体的には「DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー」や「召命の神弓-アポロウーサ」のようなカードに対して、ギミック内での回答がないため個別で用意する必要があります。「冥王結界波」は「殲滅のタキオン・スパイラル」とシナジーすることを踏まえつつ前盤面を無力化出来るので採用圏内になります。
残りの枠としては追加のビーステッド、手札誘発や「タキオン・トランスミグレイション」その他カードを引き込みにいける「マルチャミー・プルリア」、サーチが効きETEDに強くターンが返ってくる可能性を上げる「クリフォトン」「タキオン・ギャラクシースパイラル」、「カタパルト・タートル」による先攻ワンキルの成功に賭けるのであれば「禁止令」「発禁令」といったカードが候補に挙がってくると思います。
いずれにせよ、捲り札や追加の誘発も加味すると枠として取れる枚数が少なくなるので、どのプランを優先するのかをしっかり考えていく必要があります。
・採用検討カード
・「銀河眼の残光竜」+「銀河眼の光子竜」
2枚で1セットの運用になります。仮にサイドから「ディメンション・アトラクター」等の除外ギミックを採用した場合、ホルスが全部抜けてしまうとデッキ内のレベル8モンスターが大幅に減ってしまう上に「深淵の獣ルベリオン」まで使えなくなるので、せっかくのランク8高打点を活かせなくなります。
残光竜は比較的緩い条件での特殊召喚効果と、X素材から外されたときの効果は墓地を参照しないことから除外ギミックとも相性がいいです。
・「千年の眠りから覚めし原人」
INFOで登場したカードです。こちらも「ディメンション・アトラクター」等の除外ギミック下でも単体でそのままレベル8を供給出来ます。
前述の「銀河眼の残光竜」が「ギャラクシーアイズ」モンスターを要求する代わりに2体分になりますが、こちらは2体分にならない代わりに条件がありません。枠としても素引きで役に立ちにくい「銀河眼の光子竜」を入れる必要があり2枠取るのと、複数枚入れるにせよ1枚あれば済むという点で差別化が図れます。
どちらもそれなりに理由があるため、構築の方針によって入れ替える、どちらも採用する等幅は広いです。
・「星雲龍ネビュラ」
特殊召喚の縛りがかなりきつく、ドラゴン族以外を通常召喚すら許されなくなるため「カタパルト・タートル」と選択になります。
「銀河眼の残光竜」+「銀河眼の光子竜」のセットとの組み合わせにより、素引きした「銀河眼の光子竜」を自身と共に手札から特殊召喚出来るので事故率の軽減になります。
・「殲滅のタキオン・スパイラル」
今回の新規カードです。
サーチが効く等の利点はサイドプランのところでも記述しましたが、もう一つの利点はこのカードが「タキオン・トランスミグレイション」になることです。要は「タキオン・トランスミグレイション」の4枚目に近いです。
蘇生効果も「タキオン・ミグレイション」がギャラクシーアイズありきのカードなのであって損はないです。
ちなみに、このカードが採用されていると
『時空の七皇無限竜サーチ→無限竜efバルジssルクシオンxsef時源竜サーチ→ルクシオンef時空竜xs銀河衛竜素材→バトルフェイズ開始時時空竜ef衛竜外しef時空竜の攻撃力10700→時源竜相手場にssef殲滅サーチ→時空竜11700→時空竜攻撃宣言時源竜efx素材化で12700→殲滅発動相手のモンスター全破壊→時空竜12700(衛竜efでダメージ÷2)×2』
となり、ワンキルが可能です。
・「竜の影光」
iNFOで登場した新規カードです。
3つの効果がどれもかゆいところに手が届く絶妙な効果でありながらも素引き前提+何かしらカードが必要になる使い勝手の悪さもあります。
1つ目が主に使うことになる、手札のドラゴン族を別の属性のドラゴン族に入れ替える効果です。これによりサーチ先を失った「深淵の獣ルベリオン」や「銀河眼の残光竜」リクルート用の「銀河眼の光子竜」を「無限竜シュヴァルツシルト」に入れ替えることが出来ます。また、リクルート先である「螺旋竜バルジ」や複数引いた「無限竜シュヴァルツシルト」を「銀河眼の時源竜」にするなど、器用に使えます。
ただし直接サーチしているわけではないので手札が減ることになり、手札消費の激しいこのデッキでは使い所が難しく、ホルス型だとドラゴン族を複数採用しない場合があることなどデメリットが大きいです。
2つ目はレベル×200分のパンプアップです。
基本レベル8のため1600と上がり幅が多く、2000以上の攻撃力を持つモンスターしかいないため単体でも3000打点以上を出せます。ライフを詰めにいく段階でかなりのプレッシャーを与えられますが、あくまで「レベル」なので「ランク」を参照せず、Xモンスターで盤面を埋めることの多いデッキのため使えるタイミングが限定されます。ドラゴン族限定のため「ホルス」モンスターには使えず、「螺旋竜バルジ」を始め特殊召喚されるモンスターは軒並み守備表示なことも懸念材料です。
3つ目は一回限りの疑似対象耐性です。
「神影金龍ドラッグルクシオン」に対する「無限泡影」と「エフェクト・ヴェーラー」をマストで避けなければならないこのデッキにおいて、この効果が最も強く使えると思います。
「無限竜シュヴァルツシルト」から入らなくてはならない場合、「聖刻天龍-エネアード」を先にX召喚してケアが出来ません。また、先に出せて仮に一回止めても2枚目を持たれていた場合はどうしようもないため、このカードで守れるのは大きいです。
自身で対象耐性を持っている「No.97 龍影神ドラッグラビオン」を除き、全てのドラゴン族Xモンスターが「無限泡影」が弱点となる場合があることを踏まえると、限定的な「抹殺の指名者」といっても過言ではないです。
あくまでフィールドのドラゴン族に対してのみ守れるため、手札や墓地については守れず対象を取らない効果は無効に出来ないため、動けた前提で使う貫通札となります。
総じて、ホルス型よりは純構築やドラゴン族の比率が多い場合に採用となります。
・「天霆號アーゼウス」
X召喚デッキのお供です。ないと困る場面もなくはないですが基本出ないと考えていいです。
お世辞にもEX枠に余裕があると言えるデッキではないので、いずれかのギミックと相談になると思います。
とはいえ、強力なのも事実であり「冥王結界波」との相性も悪くないので、EXをもう少しスマートにしたいです。
・「銀河眼の光波刃竜」
さきほどの「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン」との選択になります。
打点が低い分表裏を問わない破壊となっていること、後述するセットを採用する場合は優先度が上がります。
【このカードはX召喚の素材にできない】というテキストがなければ完璧でした。
・「銀河眼の極光波竜」+「銀河眼の光波竜」
この2枚でセットになります。
「銀河眼の光波竜」は対象を取らないコントロール奪取という非常に優秀な疑似除去効果を持ち、直接攻撃に一定の制限がかかるもののこのカード自体は出来るため、「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」の打点上昇効果の恩恵を受けられます。
おまけとしてコントロール奪取したモンスターの名称が「銀河眼の光波竜」、「ギャラクシーアイズ」モンスターになるため、各種サポートや「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン」、「銀河眼の光波刃竜」、「銀河眼の極光波竜」のX素材に出来ます。
「銀河眼の極光波竜」は「サイファー・ドラゴン」モンスターの上に重ねてX召喚出来るので「銀河眼の光波竜」が必須になります。
効果は素材を2つ外しての光属性全体に対する対象耐性で、「聖刻天龍-エネアード」と互換になります。墓地のカードを守れずさらに光属性しか守れない分相手ターン終了時までと長く、「カタパルト・タートル」に対する「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」を躱せないため先攻ワンキル型ではないXモンスターによる制圧展開への相性がいいです。
2つ目の効果は自分スタンバイフェイズと若干遅いですが、時空竜を戻してミグレイションをアクティブにする、ルクシオンを出してサーチ、銀河眼の光波竜を出してもう一度コントロール奪取するなど応用が効きます。
・「No.62 銀河眼の光子竜皇」+「CNo.62 超銀河眼の光子龍皇」
この2枚でセットになります。
残光竜+光子竜のプランの場合、両方とも素材指定の効果を使うことが出来ます。
「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」に繋げた際にはモンスター限定ですが単体で5600打点の3回攻撃となり盤面の処理に役立ちます。
・「銀河眼の煌星竜」
リンクモンスターです。
「無限竜シュヴァルツシルト」と「時空の七皇」の制約の関係で採用がしにくいですが、残光竜+光子竜セットを採用するのであれば視野に入ってきます。
あまり見かけなくなりましたが次元障壁に対して最低限の対抗策になったり、Xモンスター以外の妨害手段が欲しいとき、盤面に余ったモンスターの処理手段として優秀です。
・このデッキの強みと弱み
参考程度に箇条書きしておきます。
・強み
・名称ターン1のない強力な万能カウンター罠を複数構えることが出来る
・打点が高い
・効果無効や複数回攻撃、一撃必殺級の打点を簡単に出せる
・テーマ内だけでなくデッキ内の親和性が高い(横のつながり)
・採用カードに多様な選択肢がある
・環境へのメタ性能が比較的高い
・先攻ワンキルという手段が存在する
・弱み
・展開が大振りで隙が大きい(一応コンパクトにはなる)
・手札誘発に弱い(明確な当て所が存在する)
・1枚採用する度に2枚程度枠が取られることが多い(相方や重ねる先が必要)
・ルートによっては縛りがきつい
・手数をモンスター効果に依存しているため着地狩りに弱い
・総評
全体的に既存のX召喚主体の展開デッキと弱点が変わらないですが、独自の強みも多く今後研究が進めば将来性はややある方かな、と思います。
様々なカードが制約を持っていて昨今の環境デッキのように構築に自由度が高くないことが懸念材料です。
個人的にはクシャトリラ以来のX召喚デッキなので、今のところ触っていて楽しいです。
各カードの相場が高かったり、再録がなくやや見つけにくいカードもあり勧めにくいですが、自分なりの構築を見つけて触ってみるのもいいかもしれません。
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