見出し画像

心象風景:詩

白い光が降ってくる 
別れを告げながら降ってくる 
僕は薄暗い図書室の窓からそれを眺めてる 

煌々とした雪化粧 
深深とした静寂 
ただ諾々と綴られた言葉の掃き溜め 

凍える指で硝子を辿る 
ここには僕ひとり
窓は開けないままで少しだけ泣いた 

このままここで朽ちていきたい

心臓に咲いた花は枯れてしまった