革命の朝
ひかりが空からふりそそぐ
みんなが歓声をあげている
世界は生まれ変わるらしい
祝福の鐘
幻想的な風景
膝を抱えて見上げる僕
ひかりに包まれて目を閉じる
狂騒が耳に痛い
別に終末を望んだわけじゃなくて
僕だけがその蜘蛛の糸に手を伸ばさなかった
ただ、それだけ
狂ったように鐘が鳴り響く
みんながひかりにむかって這い上がっていく
世界が生まれ変わる瞬間だ
新しい世界目指して空が割れる
まぶしいほどのひかり
空へと吸い込まれていく
やがて歓声が遠ざかる
みんなを飲み込んだ空の隙間が閉じる
ふりそそいでいたひかりが消える
そして訪れる静寂
僕はひとり
死にかけの世界で空を仰いで笑う