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子供の頃、「こうなったら終わりだ」と思っていたこと。

子供の頃、自分がそうなったらもう終わりだ、と絶望していた事柄がいくつかあります。
もしかしてあるあるかもしれないけど、そんなことないかもしれない、そんな話です。

【目が悪くなったら終わりだ】

子供の頃、母がメガネやコンタクトをつけているのを見ていて
それがないとどうなるの?と尋ねると
「見えなくなる」と言われた。怖すぎる。

「近視の見えなさ」の感覚をまだ知らないから、「文字が読みづらい」とか「視界がぼや〜んとする」とかじゃなくて、「いきなり暗闇」になるのかと思いショックを受けた。
コンタクトレンズも、母が外出時、突然立ち止まり
「あっ、コンタクト裏に入っちゃった」
と言って眼球を指で触りだす仕草が恐ろしかった。
目に「裏」があること、そんなところに異物が入り込むなんて、最悪手術でもしなければ、一生入ったままなのでは…。

絶対、一生目が悪くならないぞ!!!とわたしは固く誓った。
現在、わたしの視力はかなり悪く、メガネとコンタクトを併用している。
目が悪くなったけど、生きている。


【生理がきたら終わる】

女の子あるある(?)かもしれない
小学生の半ばから高学年くらいになると、生理といって、股間から血が出るらしい………
しかも「月一で一週間、出続ける」という。
「病気じゃないから安心してね、健康に身体が育ってるってことだから」なんて言われて、騙されるものか。
病気に決まってるだろ!!!!!
股間から血が出続けるなんて病気じゃなかったらなんだというんだ。子供をバカにするな。
しかも腰や腹が痛くなるんだって?

病気じゃねえかよ!!!!!

怒りながら、いつそれが必ずやってきてしまうことが恐ろしかった。そうなったら終わりだ。
しかも、目は全員悪くなるわけじゃないけど、生理というのは女の子は、ほぼ全員に訪れるイベント。
小5あたりからヒヤヒヤしていたけれど、わたしは比較的遅く、中2くらいまで持ちこたえた。
「絶対になりたくない!!!!」という強い想いがけっこう粘ってくれたけど、人体の構造には逆らえなかった。優しい巨人が力の限り抑えててくれて、それでも限界がきた。
それでも、わたしはまだ生きている。



【吐いたらどうしよう】

これは終わる、まで行かないものの、かなり恐れていることだった。
大人になって知ったけど、高所恐怖症みたいに、嘔吐恐怖症というのがあるらしい。それかもしれないね。
小学生の頃、保健室にいたら見知らぬ生徒がきて、トイレに連れて行かれると同時に便器に吐いているのを目撃してしまった。
ドアを閉める間もなく、マジでギリギリだったのだろう。
それから数日、吐き気が止まらなかった。実際に吐かないけどなんかずっと気持ち悪かった。
絶対に吐きたくない!!!!という強い気持ちが
3歳の時、風邪を引いてイチゴゲロ(ファンシー)を吐いたとき以来、本当に吐いたことがない。
汚い話、飲み込んでるわけでもなく、喉までも来ていない。
正直ヤバい瞬間もあった。お酒を飲みすぎて、その時はむしろ吐いたほうがいいよと言われたけれど、お茶をちびちび飲み、こまめにトイレへ行き、なるべく尿として排出しようと努力をした。気づいたら少し眠っていて、起きたときには収まっていた。わたしにも強い意志の力があったのだ。


【入学したら終わる】

初めて「人生終わりかも……」と感じたのが
小学校の入学式の帰り道のことだった。
「学校って、いつまで行かなくちゃいけないの??」
「6年生までだよ。」 
「え!?多い…!」
「でもそのあと中学生が3年あって、ここまではギムキョウイクだから絶対行かなきゃいけなくて、そのあと高校生も3年あって、大学生は行かない人もけっこういるけど……行かなかったら、会社に行く」
このとき7歳になったばかり、まだちゃんと算数とか習ってないけどなんとなくはわかるぞ、終わらないんだ…………。
もう自由になれない、ずっとやらなきゃいけないことがある。
嫌でもやらなきゃいけないこと、ギム、義務、もう猫ちゃんやワンちゃんや近所の友達と、ただ遊んで暮らせないんだ。死ぬまでずっと続くんだ。
じゃあわたしは、なんのために生まれてきたんだろう??


何度も終わった………と思って、まだ続いてる人生。
生きづらさの元がもうこのときからあったのか、子供ってこんなもんなのかわからないけど
「嫌すぎる」が出てきやすいからしんどいのかな、と今書いていて思った。
へぇ〜どんなんだろう??ドキドキ……怖いけどちょっと楽しみかも……
じゃなくて、すぐジ・エンド宣言をしてしまう。脳のスタンスはなにで決まるんだろうか。明るい人間になりたかった。

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