Blog|ディープメタファーの特定と戦略 〜 Interview with James 〜
先日ご紹介させて頂いた、ZMETのグローバルパートナーに続き、今回は米国ピッツバーグのOZA社よりJames Forrさんをお迎えし、ZMETを使った事例をいくつかご紹介して頂きました。
▼前回のブログはこちら
Jamesさんは、これまで1400を超えるZMETインタビューを実施し、Pepsi・IBM・Bank of America など数々の大規模なプロジェクトを主導してきました。
一体、ZMETの調査からどのようなディープメタファーを特定し、消費者に選んでもらえる商品やサービスを生み出す戦略に活かしてきたのでしょうか?
詳しい内容は、動画をご覧ください! ▼
Jamesさんのお話にあったZMETの活用シーンをテキストにまとめてみました。
▶︎ ZMET活用シーン Download(PDF)
メタファーのわかりやすり例として、私たちは、人生の早い段階で座る、這う、歩く、走ることを学び「バランス」という経験をしています。そして、バランスを保つことが良い事だと学び、逆にバランスを失うことは悪いことかもしれないと学びました。このように、私たちは過去の身体的な体験(メタファー)を用い、生涯を通して新しい物事を理解していきます。そのため、消費者理解においても、彼らの心の中で実際に何が起こっているかを理解するために、水面下に潜ることが非常に重要だと言えます。
他にもJamesさんは彼のブログの中で、B2Bの購買決定における感情の重要性について紹介しています。
B2Bのマーケティングは合理的な議論に頼る傾向があり、感情的な主張はできない事が多いため、
組織の担当者は間違った選択をすることへの恐怖、購入後の安心感や保証へのニーズ、組織内でヒーローのように見られたいという願望を抱えていると示唆しています。
B2Bでエモーショナルなブランドを構築するためのさまざまな課題について論じられていますが、その中でも感情をうまく取り入れたマーケティング活動の事例を3つご紹介します。
Caterpillarの例:
「Let's Do the Work」キャンペーンは、世界のさまざまな市場に異なる仕掛けをする事で、道路やオフィスビルを建設するブルーカラー労働者をヒーローに仕立て、ブランド好感度を18%向上させました。
IBMの例:
「Call for Code」とは、自然災害などの社会的問題を解決するため、テクノロジーを駆使したソリューションを開発者に募るグローバルコンテストで、今年で4年目を迎えます。
これらのソリューションは、IBMのオープンソース・ソフトウェア・ツールをベースに構築されます。現在、30万人以上の開発者が参加するブランドコミュニティを誇っています。
SAPの例:
パンデミックの最中、自社製品の一部を無料で公開することで、世界的なサプライチェーンの途絶への不安や、リモートワークへの懸念など、COVIDに関連するビジネス上の課題を軽減しました。
これが功を奏し、SAP Ariba Discoveryの新規サプライヤー登録数は4,000%増加しました。
朝食用コーンフレークを買うにしても、新しいブルドーザーを買うにしても、人は人であり、すべての決断には感情がつきものだということを記事では強調しています。
mctは、国内唯一のZMETライセンス企業としてZMET調査を実施しています。ZMETを活用し、顧客に選んでもらえる商品やサービスを一緒に生み出しませんか?
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