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Measure:つくった仮説を検証しよう/Prototype-circuit -アイデアを高速でビジネスに-

こんにちは、ビジネスデザインチームの箕輪です。

この度、弊社mctの新サービスとして「プロトタイプ・サーキット -アイデアを高速でビジネスに-」をリリースいたしました。

今回リリースするプロトタイプ・サーキットは【1】Build: アイデア仮説の構築、【2】Measure: アイデアの実験や検証、【3】Learn: 検証のレビューと学習 という3ステップで構成されています。

サービスの詳細はこの「BUILD」「MEASURE」「LEARN」のステップに沿って5月31日からの連載ブログでお伝えしています。

プロトタイプ・サーキットに関するお問い合わせや資料請求などは、こちらからお気軽にご連絡ください。

<Prototype-Circuit:ブログ連載予定>
第一弾:Build:仮説を素早く形にしよう(5/31から公開中)
第二弾:Measure:つくった仮説を検証しよう
第三弾:Learn:検証結果から学びを得よう(近日公開予定)




Measure:つくった仮説を検証しよう

こんにちは、ビジネスデザインチームの箕輪です。
本日は仮説検証サイクルの2番目のステップにあたる「MEASURE」について取り上げます。

仮説検証サイクルにおける「MEASURE」とは
基本的なことですが、「MEASURE」は直訳すると「測定」です。
つまり、「BUILD」フェーズで作った仮説とモノを実際に検証し測定するフェーズが「MEASURE」です。
しかし、一言に測定といっても、何を検証したいかによってその手法もマインドセットも異なります。

新規事業創出における検証フェーズは、大きく分けると以下の2つに分けられます。
①顧客はいるの?課題はあるの?といったProblem Space
②その課題を解決するための手段として、このソリューションは適切なの?ソリューションをプロダクトとして実現できるの?といったSolution Space

ターゲット顧客や課題の検証を行う①Problem Spaceでは、想定している顧客に対してデプスインタビューを行うことがほとんどです。当然ですが、顧客や課題は自ら作り出すことはできません。存在している(もしくはしていない)ものですから、探索しにいく意識が大事です。仮説を立案した時には思いもつかなかったような事実や課題が隠れていたりします。インタビューと分析を繰り返すことで、何がわかっていて、何がわかっていないのかが整理できるようになります。

プロトタイプ・サーキットでは、パネル会社様と連携し想定顧客として最適なモニター様をリクルーティングして、デプスインタビューや顧客ヒアリングを行います。

そして、②Solution Spaceでは、①Problem Spaceで見えてきた顧客にモノを見せて課題が解決できるかどうかを検証します。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの言葉を借りると、人は形にして見せてもらうまで何が欲しいかわからないことがほとんどです。課題に対してどのような提供価値、ソリューション、UXが評価されるのか、モノを使って顧客の反応を計測していきましょう。

しかし、モノにも色々種類があります。
例えば、

  • 提供価値や機能の説明など、ビジネスの概要と価格感のみを簡単に示したランディングページ

  • 顧客の目に入るインタフェースのみを構築し、システム側の動きは手作業で行うオズの魔法使い

  • 提供価値やニーズが見えてきたら、必要最低限の機能だけを備えた製品(=MVP)を作って市場に投入してみる

など、モノの粒度は多岐に渡ります。検証の内容や目的に合わせて、適切で必要最低限のモノを作って、顧客の反応をみていきましょう。


評価指標の選択
適切な手段で検証できたからこれで終わり!というわけにもいきません。
次のLEARNフェーズでは、事業計画を方向転換(=ピボット)するか否かの決断をしなければなりません。
その判断材料のためにも検証した結果どうだったの?という評価をしなければ、測定できたとは言えません。

評価の指標となるものは、事業成長の原動力に大きく依存します。
これは事業のタイプによってそれぞれ異なります。例えば、BtoCメーカーの事業であれば、顧客ごとの利益率や新規顧客の獲得コストが成長の原動力となるでしょう。一方で、ネットワーク効果が重要な役割を果たす事業では、新規顧客の獲得スピードが遅くても、顧客の定着率が高ければ事業は成長していきます。

このように、事業のタイプや目標に合わせて適切な評価指標を選択することが大事です。評価指標に合わせて、検証で得られた定量・定性データを整理し、最終的にどのような現象が発生したのか、どのような反応があったのかを言語化できるようにしましょう。

まとめ
今回は仮説検証サイクルの「MEASURE」についてご紹介しました。
ポイントは事業創出の各フェーズに沿って適切なモノと評価指標を持つことです。
そして、余計な時間とコストはなるべくかけずに素早くサイクルを回していくことが重要です。
プロトタイプ・サーキットでは、お客様の検証目的に合わせてプロトタイプを作成し、最適なリクルーティングの元、仮説検証を支援いたします。

本ブログがみなさまの事業開発プロジェクトに何かお役に立てたら幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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