ビートルズの新曲がやってくる!(11) シングルジャケット
ビートルズ最後の新曲ニュースを後追いリレー中。
今回は、物議を醸し出した?シングルジャケットについて!
ビートルズ最後の新曲Now and Thenのジャケットはこれだー‼️
リリース発表直後から公式販売サイトに出てきたこのジャケット。
「え、NOW PRINTINGの間違い?」と思った人大発生✋✋✋
けど結局これが正式ジャケットでした(笑)
ジャケットデザイナーは、アメリカのポップアーティスト「エドルシェ」
ルシェはポールの2020年発売ソロアルバム「マッカートニーIII」やその後発売されたI/II/IIIのボックスセットのジャケットデザイナーでもあります。
1930年代生まれのアーティストのルシェですが、ポールは元々ファッションデザイナーの娘ステラを通じてルシェと知り合ったそうで、ステラはルシェとのコラボ作品も販売していますし、ポールはその後彼のスタジオに通ったり、ナンシーからはルシェの作品を誕生日祝いに貰ったりと家族ぐるみの付き合いのようです。ちなみにルシェのスタイルはコンセプチュアルアートと呼ばれるものだそうで、同じ枠組みにオノヨーコも存在するみたいです。
ポールはマッカートニーIIIを発売する前年の2019年に突如ルシェのバイオグラフィーを自分のサイトに載せたりしてました。
ルシェの過去の作品を探るとビートルズに関連しそうなワードも多く出てきますが恐らく関係はなく、さまざまな背景地にレタリングを乗せるアートはルシェの代表的なスタイルで、ナウアンドゼンのジャケットは純粋にルシェのアート作品の一つのように見えます。
が、ポールは上記の自身のサイトで、ルシェのレタリングを見てると、リバプールインスティチュートでのレタリングの授業やジョージのレタリングの宿題を手伝ったことを思い出すと語っているので、そういう思い出も込められているのかもしれません。
ちなみにこのルシェのこれまでの作品をニューヨークMOMAで9月からやっているのですが、そのタイトルが「Now Then」!
あれ、ビートルズのNow and Thenって9月発売予定じゃなかったっけ。。
なんかいろいろ勘繰っちゃいますね。
https://www.moma.org/calendar/exhibitions/5582
展示会カタログ
ビートルというタイトルの画が与えた影響について語るルシェ
ジョンの画をジャケットに使ったフリーアズアバード、昔の写真をジャケットに使ったリアルラブとは一風変わったデザインではありますが、サージェントペッパーのジャケットにピーターブレイクを使い、ソロ作品ではブライアンクラークらを用いたり、ジャケットをアート作品として考えるポールらしい選択かなあという気がします。
あとマッカートニーIIIにもナウアンドゼンにも通づることですが、スマホでストリーミング再生する時もジャケットがはっきりわかるデザイン!
最近、スマホ画面でジャケット見てるとピンチして拡げたくなると語っていたポールは、サージェントのようにLPサイズで楽しむジャケットではなく、小さい画面でも印象が強いデザインを意図的に使った気がします。
ちなみに前回取り上げたアナログ盤のブルー・クリア・マーブルのカラーは、このジャケットデザインをイメージしたものなの、、かな。
どこからどう切り取ってもポールによる依頼、ポールによる選択としか思えない表ジャケットですが、デビューアルバムからウィズ、ラバーソウル、サージェント、アビーロードと多くのアルバムジャケットデザインを構想してきたポールなので、それがビートルズといえばビートルズ。
それに発売以降さまざまなメディアでこのジャケットを見ていると、慣れ親しみも出てきて、ナウアンドゼンといえばこのジャケットを思い出すくらいの存在感になっています。
さて、表ジャケットのネタが予定以上に長くなっちゃったので、次回ジョージの愛がたっぷりの裏ジャケのネタを引き続き!
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