リボルバー 2022の聴きどころ
ビートルズ、リボルバースペシャルエディションが発売された❗️
ここ数年、アビーロード、ホワイトルバム、Sgt等、後期のアルバムの新リミックスが発売され、その度に好評悪評を浴びてきた「新リミックス」の存在。
正直これまでは、買ったり買わなかったり聴いたり聴かなかったりだったんだけど、なぜか今回は期待してた✨✨
で、28日発売当日に聴いた感想、めちゃめちゃいいじゃん!!!😍😍😍
ってわけで、個人的なハイライトを、新リミックス製作者ジャイルズの解説を交えながら書いてみよっかと思います。
まず新ミックスを期待大にしてくれたこの映像を見てほしい。
音がクリアだし、音楽が多彩だし、楽しそうだし、カッコイイ😆
この映像見て、期待が一気に爆上がりしたよね💥😁
スペシャルエディションは、オリジナルアルバム収録の14曲と同時期発売のシングル2曲が新リミックスとモノラルで収録。さらにこれらのアウトテイク計31トラックっていう内容。
SpotifyでもAppleMusicでもAmazon Musicなんでも聴きやすい方法で😁
ここではYouTube使いながら紹介します(音荒いけど)
・Taxman
先行公開されて、グラフィックがついたこの曲!シンプルロックがカッコイイ✨
静かなビートルズ・ジョージがアルバムオープニングを務めた唯一のアルバムですね☺️ でもキレッキレのリードギターはポール(笑)今回リミックスでもポールが「リードギターもっと真ん中に持ってこようぜ」ってアピールしたとか。生きてる特権✨✨
・Eleanor Rigby
個人的に今回リミックスで1番印象が変わった曲。今までは歌詞同様暗い雰囲気が漂ってたけど、弦楽器もポールのボーカルも圧倒的迫力になった💨
つまり、今までは弦楽器とポールのボーカルがLRくっきり分かれてたのが、両側から聴こえるミックスになったので音の広がりが半端ない❗️
でもこれが今回唯一「デミックス」技術を使ってない音源なんだよね。
元のレコーディングがいかにイイ音だったか思い知らされる。
アウトテイク集で弦楽器のアレンジどうするか話し合ってるのを聴けるのも興味深い👍
・Love You Too
これポップアルバムに突っ込んだの勇気あるな!っていうジョージのインド好き満開曲。オープニングのシタールの響きが圧倒的すぎて、これも今までと印象がガラッと変わった曲の一つ。
・Here There and Everywhere
ポールが数々の自身の名曲の中で「どうしても選べというならこれをベストに選ぶ」という1曲。メロディー、歌詞、ボーカルすべてがパーフェクトなバランス✨囁くようなポールのボーカルがLRからダブルトラックで聴けて卒倒するので、ヘッドホンで聴くことを超絶推したい1曲。バックコーラスもアビーロード収録のBecauseに劣らない美麗さ🌈
・Yellow Submarine
リンゴがボーカルを務める代表的な1曲。新ミックスでサウンドエフェクトがより楽しそうに!しかしなんと言っても今回の注目はジョンによるこの曲のファーストデモ。
「僕の生まれた街では、誰も僕のことなんか気にしていやしなかった」と寂しげに歌うジョンレノン。遊び慣れた場所を思い浮かべながら「僕の木には誰もいない」と歌ったストロベリーフィールズフォーエバーに通づるところがある感じ。これが最強コミックソングになったって信じられない!
ちなみにワーキングテープのパート2ではジョンが歌っているものの歌詞がほぼ出来上がってます。「故郷」をキーワードにコミックソングに仕上げてしまったレノンマッカートニーコラボ、というかこの時期のポールのポップセンスに圧倒される。ジョンもそうだったのかもしれない。
・And Your Bird Can Sing
ウキウキリードギターをとってるポールが、「ギターをもっと真ん中に」と主張したもう一つの曲。ポール様を宥めるジャイルズの苦労が思い浮かぶ(笑)ベースがかっこいいからベースをもっと上げてほしかったけど、今もって「ベースプレイに関しては謙遜が大きい」というジョンの言葉通りなポールさん。
アンソロジーでも公開されてたテイクだけど、ダブルトラック作ろうとして笑いまくって歌えないジョンと引きづられるポールが可愛すぎる💕
・For No One
Eleanor Rigby 同様ステレオバランスが変わって、楽曲の広がりが顕著になって嬉しい1曲😊✨ 長年付き合ったジェーンアッシャーとの別れがアイディアになっている、ポールには珍しくパーソナルな曲。「終わったのって言われても、彼女は自分を求めてると思ってたんだろ」ってポールらしいけど赤裸々😅
・Tomorrow Never Knows
このアルバムで最初にレコーディングされた曲にして、アルバムを締めくくる曲。1コードメロディーに逆回転やテープループ、マイクギミックを試行錯誤しまくって作り上げた音が、細部まで聴こえるようになって嬉しい新リミックス。
今さらだけど、このアルバム通してリンゴの変幻自在なドラムが圧倒的すぎる。
・Paperback Writer
ちょっとまて、こんなカッコよかったっけ?ってくらい疾走感が出まくってる新ミックス!バッキングトラックの製作から、ポールのこの曲のテンポのこだわりが伺える。ジョージ&リンゴおつかれさま。
・Rain
バッキングトラックはスピードを落として使ったんだよ、って聞いてはいたものの、アクチュアルスピード音源が収録されると笑えるくらい早弾きで驚く🤩
あの気だるいサウンドを、リンゴとポールが超早で叩き弾いてるの凄い!ビートルズのリズム隊最強❣️
ハイライトって言いながら、半分くらい盛り込んじゃった🌟
ツアーを辞める直前で、バンドとして一緒に活動している時間が長かった一方で、ポップアイドルではなくミュージシャンとしてのクリエイティビティを発揮したいエネルギーが詰め込まれた作品。
自暴自棄になる寸前のジョンと、才能が溢れ出したポール、ジョージ、その空気をビートに刻むリンゴという、4人の個性がバランスよくコラボレーションした、ビートルズ作品の中でも稀有なアルバム。
だからこそ今の時代に生まれ変わったことをきっかけに、もっともっと聴き継がれたらいいなあと思います😊