理想と現実の狭間で
最近、私が任された仕事。
ある会社の重要な事務を担当していた方が、50代前半にて急死してしまったことから、その会社が混乱。
もともと、この会社の事務の一部をお手伝いしていたボスが、彼の行っていた仕事を引き取って来たのでした。
この仕事、期限までに仕上げなければ違法状態となります。
仕事に取り掛かるための準備を私が行うことになったのですが・・・。
亡くなってしまった方が今まで行っていた仕事の内容を分析してみると、重大な誤りが発覚。
少なくとも、1年間は遡って、事務の訂正をする必要があったのですが・・・。
この事をボスに報告したところ・・・。
「目をつぶりましょう!」との回答が・・・。(マジか?)
会社にとっては、その方が都合が良いのかも知れませんが、従業員はたまったものではありません。
この仕事の誤りによって、大幅に損をする従業員が存在していました。
会社が、ある従業員から過剰にお金を徴収していたのでした・・・。
我々が報酬を頂くのは、会社(お客様)から。
どうしても、会社寄りの判断が為されてしまいます。
しかし、お客様を正しい方向に導いて行くのも私達の役割だと思うのですが・・・。
「働く人達にとって良い会社を作ってもらうことに貢献する!」
それが、我々専門職の使命だと信じてこの仕事を選択した人もいるのですが、現実は微妙です・・・。
この現実に嫌気がさして、有資格者であるにも関わらず仕事を手放した人を知っています。
「我々の仕事は、グレーなんだ!」
今までお仕えしてきたボスのすべてが、この言葉を口にしました。
なんとも、複雑な心境になる今日この頃なのでした・・・。