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#9 アスカ、来日
そうめんを食べ終わったあと
MCWが手提げから大きな箱のようなものを取り出した。
「コレ……ヒッコシイワイ」
#6 で紹介した "心優しい大巨人" の、ゆっくりとした口調と共に机に置かれたその箱は
エヴァンゲリオンの
"惣流・アスカ・ラングレー"のフィギュアだった。
国民的に有名なキャラクターだが、
俺は、もちろん、興味が、無い。
しかし先輩から頂いたプレゼントなので
「あっ、おぉー!アスカだ!おおー!」
と反応するしかなかった。
それを見てMCWは笑い出した。
どうやら以前にも前科は犯していて
FOGGY 店長のtakuyaさんの誕プレにも
同等のフィギュアを渡したらしい。
わざわざハードオフに行って反応に困るフィギュアを購入する過程まで楽しんでいる話を、ニヤニヤと嬉しそうに話しだした。
やっぱりこの人わかってるな〜と思いながら、まったく困った所有物を増やしてしまった^^;
という絶妙すぎる気持ちのままこの日は解散した。くぅ、、絶妙。
いや、いらねぇー
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もちろん
ハイタッチをして、そうめんを食べて、プレゼントを渡して、解散!
だけではなく
以前から作ることになっていた"曲の内容"の方向性を合わせ、宿題として持ち帰ることになった。
Bajin side kick men の作業のテンポがお互い好印象だったので
向かうべき矛先をなんとなく決めて、書きながら気持ちを乗せていくようなスタイルで曲を作ることになった。
「宇宙よりも遠い場所」
というテーマはMCWからの提案で、彼はこのミーティングの段階である程度のリリックも作っていた。
内容を説明され、共感できたのと
提供してくれたJUCOさんのBEATも今まで歌ったことのないような雰囲気だったので
とにかくワクワクした。
こういう時、さっきのハイタッチが後追いで効いてくる。
後日
自分のラップも完成し、ボイスメモで撮ったラップとリリックを送ると
「ええやん。素敵やん。」
と紳助風のコメントが来たのを思いっきり無視したまま
レコーディングの日程を決めた。
2人は再び Bullpen lab. へ向かう。