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#3 野獣を見る目


Pure Pleasure! 初出演の翌日
パーティの余韻に浸りながらTwitterをスクロールすると


「昨日はありがとうございました。新レギュラーのGangerカッコよかったです。」
みたいな事をMCWが呟いていた。


同時にUPされていた写真は、初FOGGYライブの記念として保存させて頂き
FOGGYのドネーション企画で参加した
Tusheng peng (prod . 8ronix) / Ganger
のジャケ写にもなっている。


Tusheng peng (prod . 8ronix) / Ganger click here!!
https://savefoggy.bandcamp.com/track/tusheng-peng-prod-8ronix-ganger


FOGGYのメインMCにも、とりあえず認めてもらえたっぽいし、気分上々↑↑だった。



エッ!?ピュアプレのレギュラー!?


と驚く先輩が何人かいた。


Pure Pleasure! にレギュラー出演するようになってから、すぐにMCWと仲良しになった訳ではない。
相変わらず挨拶やタイミングで乾杯はするが「よろしく〜」くらいの感じで
いつもサイドマイクを握って舵をとっている。


ある日、
よし来た!
と調子に乗った俺もマイクを持ち、サイドキックに参加した。


ひと段落してブースから移動しようとすると背後から
MCWが突然「うぉーー!!」と野獣のように叫びながら
俺の両肩を掴み、揺さぶり出した。


①ここは俺の居場所だ!どけ、お前には早え!
②おう!お前も来たか!待ってたぜ!


当時、絶妙すぎる距離感だったのもあり
上記した2つのパターンが頭の中に浮かぶと同時に、
竹中直人の事も考えていた。
そんで確か反応できずに終わった。

「ワタさんってまじで頭おかしくない!?読めなくない?」
みたいな会話を、帰り道に将軍とした気がする。もちろん笑いながら。





田無forbeatというDJバーに遊びにいった時には、
「ワタさん、ライオンズは調子どうなんすか?笑」
みたいに話しかけた人に対して

「てめぇぶち殺すぞ!!!!」とやはり野獣のように怒鳴りながら胸ぐらを掴んでいた。




「おっ、林太郎くん来たんだね♪おつかれさま^ ^みんな来てるよ♪」
と入り口の階段前で涼しげに迎えてくれた五十嵐さんとは大違いだ。



そのあとにはマイクを握ってDJのサイドキックを始める。

Sting の Englishman in New Yorkの
「おーお♪」だけしっかり歌っていたのを覚えてる。

「おーお♪」で俺は妙に親近感が沸いた。
なんだ、野獣だと思ってたこの人は単にミュージックラバーで、
自分と同じように遊んでるだけなのかもな。


と、少しStingが好きになった夜でもあった。





この時から俺は彼のことを
"野獣を見る目"で見なくなった。

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