TikTokコンサルタントに聞く3ヶ月でフォロワー1万人を達成する方法とは?【保田茂人】
こちらの記事は、2021年9月8日に開催されたイベント「TikTokフォロワー1万人を3ヶ月で達成する方法をフォロワー20万人のプロに聞く」を文字起こししたものです。
イベントページ:https://marketing-career.connpass.com/event/223377/
Twitter、Facebook、Instagramの次に来ると言われているTikTokですが、
「フォロワーが増える流れ」
「どんな動画がバズるのか」など
いまいちTikTok運用に難しさを感じている方は多いのではないでしょうか?
今回はTikTokフォロワー20万人の保田茂人さんに、3ヶ月でフォロワー1万人を達成するための事前知識とノウハウをお聞きしました。
保田茂人さんのプロフィール
大阪府出身の21歳。TikTokコンサルタント兼動画編集者。2020年10月から運用を開始した自身のTikTokアカウントでフォロワー20万人を獲得。その経験を活かして企業・個人を相手にTikTokを使ったサービスの認知・集客を支援。0→1万フォロワーのアカウントを短期間で創り上げることが得意。これまでに健康・美容・心理学・就活など、30以上の幅広いジャンルのビジネス系TikTokerの企画を経験。総フォロワ―数150万人を超えるTikTokコンサルチームの一員としても活動中。
LINE公式アカウント:https://lin.ee/KE9ngYJ
前田塁のプロフィール
株式会社オプトでWebマーケティングを学び、Twitter広告を業界No.1まで牽引。その後、株式会社TABIPPOを起業し、月間250万人が利用する旅行メディア「TABIPPO.NET」の編集長や各種SNSの立ち上げ、マーケティング施策に従事する。
現在は複数社のWebマーケコンサルや個人サイト「スラッシュワーカーズ」の運営をしつつ、また海外旅行ができる日を待っています。マーケティングキャリアでは講師と講座責任者を担当しています。
3ヶ月で1万人フォロワーを目指せる知識をつけよう
ルイス)本日のゴールは「TikTok3ヶ月で1万人フォロワーを目指せる知識をつける」です。では保田さん、よろしくお願いします。
TikTokの目指すところは「影響力」「マネタイズ」
保田)TikTokのゴールは大きく分けて2つあります。インフルエンサーとして「影響力」をつけるか、収入源として「マネタイズ」していくか、この2つだと思います。
「影響力」といっても”フォロワー数”なのか”その他のSNSへの誘導”、”商品・会社のPR”なのかで変わってきます。「マネタイズ」だと、企業案件やアフィリエイト、自社商品販売に繋げられます。
ルイス)ちなみに、TikTok業界だとフォロワー1万人は多いですか?
保田)そうですね。フォロワー1万人くらいで、企業案件が来たりするので、TikTokerと認識されますね。
保田)3ヶ月で1万フォロワーを目指そうとすると、1日で110フォロワーの計算です。しかし、TikTokの場合はフォロワーの増加はきれいな右肩上がりにはなりません。1本の動画が50万回再生されて、フォロワーが2000人増えることもあるますし、バズる動画を5本作れたら達成です。
ルイス)TikTokは「当てに行く」感じなんですね。
保田)そうです。良いコンテンツを作って当てにいくイメージです。投稿本数を増やすことも大切ですが、最初は質を重視するのが大切と言われています。
次はTikTok投稿の流れですが、投稿前に行うことが3つあります。
投稿前準備①3つの悩みに刺さるジャンルを選定する
保田)まずは「ジャンル選定」です。バズらせたいなら、3つの悩みに刺さるジャンル選定がおすすめ。3つの悩みとは「恋愛」「人間関係」「将来への不安」です。
「恋愛」では”好きな人に送る脈アリLINE”でも良いのですが、純粋な”恋愛系”の発信のみではなくて、男性向けダイエット・筋トレは恋愛に繋がると思っています。モテたくて、体を鍛えたり、脱毛やニキビなどの美容に気を使う方も多いですよね。
「人間関係」では、心理学などが当てはまります。実生活の人間関係の悩みとリンクするからウケるんですね。他にはコミュニケーション、ビジネスマナー、占いなども伸びやすいです。
そして「将来の不安」はお金、投資や10代、20代に刺さりやすい就活関連、健康などが人気ですね。
ルイス)この3つの悩みはTikTok以外のSNSやビジネス全般でも使える鉄板の切り口です。どの時代や世代でも共通した悩みなんですよね。僕も投稿内容に困ったら、使っています。
投稿前準備②プロフィール欄のポイント3つ
保田)プロフィールを考える要素は3つあります。
まずは「名前と肩書き」です。スマホだと文字が見切れてしまうので、名前と肩書き合わせて約11文字が良いです。発信内容を一言で表せるのがベストですね。
「プロフィール」は80文字しか書けないので、伝えたいことは1つか2つが限界です。「自己紹介」や「実績」を載せても良いですが「発信内容」と「他の媒体への誘導」を組み合わせるアカウントが多い印象です。
「アイコン」は素人感が出すぎたり、顔のアップ、既存のキャラクターは避けましょう。顔出しをしないなら似顔絵でも良いですが、顔を出せるなら出した方が良いですね。
投稿前準備③TikTokのアルゴリズム
ルイス)「アルゴリズム」とは、優先的に表示されるのかの仕組みを意味します。
保田)アルゴリズムのポイントは3つあります。まず、初投稿の動画は150人程度に見られるので、200再生は担保されていることになります。次に200回再生された時のユーザーの反応を総合的に評価します。
評価がよければ、400回、600回と徐々に評価が拡散されていく、という仕組みです。ここで重要なポイントが「フォロワーが0でも、コンテンツの質が良ければ、いきなり100万回再生が可能」もあり得るということです。
ルイス)TikTokはコンテンツの質だけを見ているので、フォロワー数は関係ないってことですか?あくまでもコンテンツに主軸があるんですね。
保田)どうです。もし、再生数が200回を下回っているようなら要注意です。再生数が0~50回で停滞しているようならアカウントを作り直すしかありません。TikTokの規約違反か質の低いコンテンツの連投が原因だと考えられます。
TikTok投稿までの5ステップ①リサーチ
保田)投稿前の準備が終わったら、実際の投稿です。ここでは5つのステップで進めていきます。
重要なポイントは、先ほど挙げた「3つの悩み」に刺さるかどうか。これから始める人は、目標となるTikTokerを決めましょう。同じジャンルでバズっていたり、投稿を続けている人など、現行のアルゴリズムでバズっている人をベンチマークにする人が良いですね。基本的にTikTokの中でリサーチしてください。
教育・ビジネス系では、タイトルと内容の2点を確認します。「タイトル」でバズっている人は、コピーライティングの技術を持っていて、人を引き付けられる人です。TikTokのタイトルの目的は「最初の1秒でのスクロールを避けること」にあります。「内容」でバズっている人は、TikTokの最新の流行を捉えられています。内容のリサーチは「何がバズっているのか」を知ることが目的です。
ルイス)なるほど。内容重視だと思っていたのですが、特に教育・ビジネス系はタイトルが重要なんですね。
保田)YouTubeやTwitter、Instagramなど他のSNSではバズっているものの、TikTokにはまだ前例がない企画も、良いかもしれません。
エンタメ系は、インフルエンサーをベンチマークにしたり、ダンスなどは真似て同じ内容にしてもOKです。エンタメ系に限っては、海外の流行を取り入れるのもアリです。
日本では徐々にユーザーが増えていますが、全世界ではTikTokユーザーが約8億人と言われています。なので、海外でウケている動画は海外ユーザーを取り込めるんですよね。
TikTok投稿までの5ステップ②企画・台本作成の仕方
保田)そもそも、バスの目的は新しい人たちにリーチするためです。それ以外の目的ならバズる必要はありません。そのため、バズらせる用の企画と既存フォロワーへの企画は分けて考えます。
バズらせる企画の台本は、しっかり作り込むことが一番大切です。
まずは「タイトル」で、これは画面に大きく出すテキストを指します。タイトルで大切なのは、インパクトのある言葉選びです。
次に「前置き」で、とにかく続きの気になる構成にします。見るメリットや見ないでデメリットを強調すると良いです。また、最後まで見ないと答えが分からない、予告もおすすめです。
そして「本論」です。ここまで来たら離脱することはほぼないので、リサーチ内容をしっかり伝えます。本論のポイントは、抽象的な内容やテンポ・歯切れの悪い言葉を避ける、あとテーマがぶれないようにする、この3点です。
ルイス)ここのポイントは、長く見てもらうことが目的ですよね。
保田)はい。最後に「コメント欄」です。コメント欄の目的は3つあります。1つ目は「動画で伝えきれなかったことを補足する」こと。2つ目は、ユーザーの悩みの解決場所・交流場所とすることで、3つ目はコメント欄へ誘導して視聴時間を伸ばすことです。
ルイス)少し裏技的な使い方ですね。これは知らないと出来ないですね。
TikTok投稿までの5ステップ③撮影の仕方
保田)撮影はスマホ1台で大丈夫ですし、あまり難しく考えないでください。注意点は4つです。
まずは「テロップを入れる場合は上下にスペースを空ける」こと。そして「最低限の画質を確保する」。個人的にiPhone5、6では難しい印象です。
また、携帯で動画編集する場合は音量調整が限られてしまうので「なるべく大きな声で話す」ことを心がけてください。「BGMがあるものは、なるべく音に合わせて動く」これを意識すると、リズムとテロップが合うので気持ちの良い動画になります。
TikTok投稿までの5ステップ④編集の仕方
保田)撮影が終わったら、次は編集です。編集の3要素は「テロップ」「カット」「動画時間」です。喋る場合は基本的にフルテロップです。基本的に話すときは、間を詰めるジェットカットでテンポの良さを生み出してください。
長い時間の動画を作り込めるなら1分以上の動画を作っても良いですが、初心者の方なら10〜30秒の動画が望ましいです。平均的には15秒程度の動画が多いイメージです。
飽きさせないためにアニメーションを入れる場合もありますが、15〜30秒の動画ならアニメーションがなくても最後まで見てもらえるので、必須ではありません。
よく使われているのは、PCを使う方はPremier Pro、携帯ならスマホアプリの「cap cut」です。TikTokアプリ内の編集機能も使われていますが、画像挿入ができなかったり、テロップのバリエーションが少なかったりします。
ルイス)全体的に編集は「cap cut」で行うのが手軽で便利そうですね。
TikTok投稿までの5ステップ⑤投稿の仕方
保田)「時間」は、学校や仕事が終わる16〜22時がおすすめですね。”この時間ならバズる”という投稿時間はないので、定刻にしっかり投稿出来れば習慣化に繋がりやすいです。
「音楽」は動画にマッチしているかが重要で、流行りの音楽を使ったからバズるということはありません。
「ハッシュタグ」は付けすぎると動画の邪魔になるので3〜4つで大丈夫です。
「概要欄」は動画の説明ですね。動画が短いので、邪魔にならないよう手短にした方が良いと思います。
投稿後はコメント欄を有効活用
保田)コメント欄には、動画で伝えきれなかったことなどを補足説明として書きます。コメントの返信ができるので、質問を投げかけるとコメント率が上がりますよ。アンチコメントがあっても、スルーしましょう。
あと、コメント返信動画を上手く使えば、既存のフォロワーをファン化させることも可能です。
条件クリアでLIVE配信が可能
保田)LIVE配信機能には「16才以上のユーザーで通常フォロワー1000人以上」という条件があります。コラボ配信ができるので、自分のフォロワー以外にもアプローチできます。ライブ配信は、動画がおすすめに出やすくなったり、投げ銭が出来るのが特徴です。
こんな感じで、本日はTikTok運用の全体のお話をさせていただきました。
ルイス)今日お伝えしたかったのは「3ヶ月あれば1万フォロワーを目指せる」と言うことです。TikTokはこれからどんどん厳しくなっていくので、早めに取り掛かった方が良いというニュアンスも込めての説明だったかなと思います。
今回は仕組みをお伝えしましたが、分かっていても「出来る」は違うんですよね。マーケティングキャリアでは、TikTokをはじめ、マーケティングを体系的に学ぶことができますし、学ぶだけではなく一緒に手を動かしていきます。ぜひ興味がある方は事前相談にお申し込みください。
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