見出し画像

5138 Rebase IR説明会メモ (24.03.03)

第48回 湘南投資勉強会に参加してきました。直近、積極的にIR説明会に出向いて気になっていたんですよね。今回、何の知識もなくIR説明会に参加しました。


事業

インスタベースのビジネスモデル

レンタルスペース予約サイト「インスタベース」を運営。'22/12上場。
四季報の比較会社に3479 TKP、4487 スペースマーケット。

業績

2024年3月期 第3四半期 業績
四半期推移:売上高
【前提】レンタルスペース領域におけるシーズナリティ

コロナ禍によりレンタルスペース数・利用頻度が増加、コロナ後は、平均単価は落ちたものの利用総額では増加を続ける。

中期経営計画

開示予定なし。

質疑応答

Q. 人材採用、年間5人増は少なくね?

A. 人材採用状況は厳しいが、今の事業を続ける限りには少ないとは感じていない、今必要としているのは開発、Webデザイナー

’23/09現在、32人。


新事業のTOIROも今のところ、開発中。開発がメインで営業は代理店や広告経由で足で稼ぐやり方は取っていない様子。

Q. スマートプライシングで運用しないのか?

A. 現状していない、今後の課題


ホテル予約やAirbnbをイメージして質問してみたのだが、今のところ、オーナーへのプライシング推奨程度しかしていないようだ。レンタルスペースの稼働率はそんなに高くはないようなので、稼働率を上げたいオーナーには魅力的なサービスになるとは思うのだが。

オーナー側の事情で稼働率を上げすぎるとメンテ費用が嵩むのを嫌がることもあるとのことだが、スマートプライシングを望むオーナーのみにテストケースでいいので実証実験した方がいいと感じた。

Q. オウンドメディアはやらないんか?

A. 予定なし、TOIROで集客を増やしたい


立ち上がってもサービスに期待するよりは、レンタルスペース全体の認知度を上げる施策を増やしたほうが良いのでは、とは感じた。YouTuberを活用してTOIROを広げることも検討。

イメージとしてはファーストロジックが運営している楽待なんだが、楽待自体は収益を上げていないのでビミョーといえばビミョー。

今後の絞殺

サービス業というよりはソフトウェア開発企業に近いイメージを持った。

従業員数32人がすべてを物語っている。今後の成長性を考えればいずれ人材が必要な場面が出てくるとは思うが、必要なときに必要な人材が採用できるかどうかは日頃からの採用活動にあるわけで、急に人材採用を増やすのは反作用も大きい。無理しても採用を増やす方向にないのは、次の成長イメージが描けていない、もしくはソフトウェア開発によって新しいサービスを提供するつもりなのだろう。とはいえ、少なくともTOIROが次の収益の柱になるほどの売上を叩き出すサービスには感じなかった。

現時点で、売上と利益のバランスはちょうど釣り合っているようには感じた。ただこのまま数年間は+20%成長が続けられたとしても、いずれ鈍化していくのは目に見えているし、経営陣も今のままで成長を続けていくつもりはない、とは繰り返し言ってた。

次の成長の大きな青写真が描けていないあたりが今の株価に反映されているのではないか。売上15億円だと、年間+20%成長でも物足りなさはある。今後も売上と利益のバランスを取るのなら、配当が必要ではないか。折衷案として優待どうよ?とは聞いたんだが、今のところ計画はないとのこと。

今回、勉強会の質問会ということで参加したのだが、落ち着いて質問ができる環境ではなかったのは残念だった。やはりYouTubeを経由して質問を投げたほうが私には向いていると感じた。

質問できなかった質問リスト:

  • 同業と思われる4487 スペースマーケットとの違い、強み・弱み

  • コロナ禍からアフターコロナでの環境変化

  • 営業活動、広告戦略

  • 月次の開示

  • 単価向上策

  • 運営コンサルやらんの?

  • 資材レンタルやらんの?

  • 広告費の効果は出たん?

  • Google Mapsからの連携とかどうよ?

参考資料