9600 アイネット IR説明会メモ (24.02.06)
日本証券アナリスト協会主催の個人投資家向けIRセミナーに参加してきました。今回、私が初めて参加する企業だったので、説明精度は良くないかもしれないのは予めご容赦願いたい。
事業
売上の4割はデータセンター(DC)の、売上の6割はソフトウェア下請け。
業績
DCの売上はここ数年、ほぼ横ばい。DCへの大きな設備投資が行われていないと思われる。ソフト下請けの方が成長しやすいビジネスモデルに感じた。
中期経営計画
現時点では自力成長がメインっぽい。
DCは、去年、電気代が高騰し価格転嫁が間に合わず利益を落としているが、今期は価格転嫁が進み利益水準は戻りつつある様子。
質疑応答
Q. ストック/フローの売上比率どうよ?
A. 半々程度
システム開発には、保守・メンテがありこの部分がストック売上となり全体の1割、情報サービス(DC)はすべてストック売上なので5割がストック売上という認識。
Q. 事業の強みは?
A. DC+クラウド+ソフト開発を一気通貫で行えることが強み
Q. 直近のリスク要因は?
A. 電気代の高騰
DCの温度もリスク、効率的な冷却などを検討。水素など新しい発電に興味あり。
Q. 去年11月、創業者の会長が死去したが影響は?
A. 体調を崩した2年前から経営には直接携わっていないので影響はない
創業者(池田さん)の保有株の相続に関してはこれから話し合うとのこと。相続税対策として売却することがあっても会社で引き取りたいと要望は出しているので市場に放出されることは考えなくていいのではないか。
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ついでにレオス(ひふみ投信の運用会社)の話をしておくと一時期、5%ルールに出てきたんだけど現状、5%以下になっていて今も保有し続けているかどうかは不明。ひふみに組み入れられるとしたらマスタートラストかカストディを介しての保有なので、そりゃ会社側も分からんというしかない。
Q. 先日Amazonが国内で2兆円設備投資という報道があったが御社の影響どうよ?DCは設備投資が重要なんじゃないのか?
A. Amazonに限らずDCへの投資は増加している、DCに+BPOを提供しており直接競合するとは考えていない
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皆さん、そう言いますよね(´・ω・`)
多分、プライベートクラウドあたりに強みがあるのではないか、とみてる。そうなると競合は日鉄ソリューションあたりなんじゃねえのか?って想定した質問が次。
Q. 競合どこ?
A. DCだとさくらインターネット、TIS、日鉄ソリューションあたりは競合相手として投資家が考えているようだ
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なんか違う(´・ω・`)
Q. 人材採用どうよ?
A. 新卒採用100人/年、中途採用50人程度/年、全体で年100-150人程度の採用を計画、離職率は5%未満を維持
社員数1774人。
今後の絞殺
これ以上、DCに注力しないほうがいいのではないかと感じた。現状のDC設備を活用したサービスを展開し、新規に必要になるのなら他社のクラウドサービスに展開した方が投資リスクを軽減させることができるとみた。設備投資で競争になれば資本が大きいところが勝つのが定石。自社でDCを持つ強みはもう無いとみてる。
人材採用スピードは緩いと感じた。サービスで展開するなら、200人程度は採用しないと物足りない。DC主体だとこんなに人材を採用する必要はないのだが、DCへの投資も緩い。イマイチ成長への方向性が分からない。
このあたりは時間が足りず、質問しきれなかった。次の課題としたい。