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ねこでも読める医学論文 番外編「ねこと考えるノセボとプラセボ」
地域医療ジャーナル 2021年10月号 vol.7(10)
記者:ph_minimal
薬剤師
はじめに
今回は特集号「ノセボとプラセボ」ということで、ねこ薬剤師たちにこのテーマについて語ってもらおうと思います。
ねこでも読める医学論文 番外編「ねこと考えるノセボとプラセボ」
はかせ「オーナーから指令が届いた」
みに丸「またですか…」
はかせ「『ノセボとプラセボについて語ってくれ』と言っている」
みに丸「めんどくさいな。無視しましょう」
はかせ「きみ、すごいな。オーナーは我々の雇い主だぞ」
みに丸「そういえばそうでした。オーナーが『偉い人』だということをすっかり忘れてました」
はかせ「影の薄いオトコだしなぁ…。まあ、それはさておき、ノセボ効果やプラセボ効果については、今年に入ってから話題にしていたネタなので、今まで読んだ論文を振り返ってみようじゃないか」
みに丸「おっ、なんだかんだ指令に従うのですね。しょうがないからぼくも付き合ってやるとするか」
はかせ「きみは一番下っ端のくせに『偉そう』だな」
~ノセボ/プラセボとは?~
はかせ「まず、ノセボとプラセボについておさらいだ」
みに丸「プラセボ効果はみなさんご存知のやつですよ。ニセ薬なのに効いちゃったっていうやつ」
はかせ「ざっくりしているが、まあいいだろう。ノセボは?」
みに丸「逆です。ニセ薬で副作用が出ちゃうやつ」
はかせ「またまた、ざっくりしているがOKだ」
~プラセボ効果は味覚にも影響する?~
ねこ読め第27話(https://cmj.publishers.fm/article/23099/)
はかせ「思い返せば、プラセボネタを話題にしたのは『ねこ薬局忘年会』がお初だったな」
みに丸「思い出した!みんなでよってたかってぼくを騙した!」
~ざっくり回想~
みんなで「高級ワイン」を頼んだら、みに丸だけが「美味しい」「味の違いが分かる」と調子に乗っていたので、ジム美さんが「こいつは本当に味の違いが分かっているのか?」と疑い、別の安物のワインを「最高級のワイン」だと嘘をついてみに丸に飲ませたところ、「高級ワインよりもさらに美味しい!味も匂いも格別だ!」と値段が高いと誤認したことによるプラセボ効果を味わった。そして、ワイングラスを片手に悦に浸るみに丸をみて、ジム美さんとはかせが「プークスクス」と笑っていた。という忘年会での出来事である。
※詳細は第27話をご参照ください
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はかせ「あれはおもしろかったな!ジム美さんはいたずらっ子だよ」
みに丸「いたずらですむものか。ぼくがイジメだって訴えたら、ボスとジム美さんは世間からフルボッコですよ!」
はかせ「フルボッコこそイジメじゃないか…。そんなことより図解を見直してみよう。中身はぜんぶ水道水だというのに、ラベルによって味の違いを感じたようだ。水道水とラベルをすると味が悪く感じたようだね」
みに丸「水道水ってやっぱり印象がよくないんですかね。パッケージだけで味が悪いと感じてしまうなんて」
はかせ「これはプラセボ効果っていうか、味覚の誤認って感じがするけどね。でも、不思議なもんだよなぁ。ワインのソムリエとかなら騙されないのかね」
みに丸「ふーむ、ぼくはソムリエ並みのセンスの持ち主だと思っていたんだけども」
はかせ「ぜんぜん、味の違いがわかってなかったじゃないか」
みに丸「もうその話はやめてくれ!」
はかせ「はっはっは~、ごめんごめん」
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