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『じぶん時間割の作り方』その後の話

こんにちは、川瀬はるです。

もうすぐ6月も終わり。あっという間に2024年の半分が過ぎようとしているのですね。

「やりたいことがどんどん叶う! じぶん時間割の作り方」の発売からも早2ヶ月が過ぎました。

↓↓ 試し読み ↓↓

監修してくださったのは「タイムコーディネート」という時間術の考案者・吉武麻子さんです。


このnoteでは「時間がない!」が口癖だった私が、吉武麻子さん考案のタイムコーディネートを学んだその後について書いていきます

(自分のことながら)無理なく良い方向へ変わってきているのでは?と思います。ちょっと長くなってしまいましたが、よかったらお付き合いください。



【仕事】時間がない!<その後>

本の中では、午前中は子どもを保育園に預けてそのまま外出し、2時間前後は喫茶店等で集中して作業をする様子を書きました。その後も、同じような生活を無理なく続けています。

行く前に「どこ」へ行って「なにを」するのかという目的意識を持つことで、「行ったはいいけれど何もできなかった…」とモヤモヤする日が減りました。

たった2〜3時間ですが、午前中は頭が冴えているのでその気になれば作業がさくさく進むこともわかってきました。

最近は、そこからさらに変化がありました。

ログをとるようになった



何にどれくらい時間がかかったのか作業のログを取るようになりました。

本を書いているときはそこまでできていなかったのですが、吉武さんが「時間を見積もることは本当に大切ですよ」と教えてくださったことと

第2話より

最近新しい仕事の準備が始まり、今までとはまた違うペースを築いていく必要が出てきたことも、やってみよう!と思った理由のひとつです。

いざやってみると、最初の週ははりきって大きめの目標を立てたせいか大失敗、撃沈しました。全然思ったようには進められなかったのです。

でもその撃沈ログをもとに、次の週は「じゃあどこを変えたらいいのか?」と模索をするようになり、その後も前週のログを頼りに自分のペースを把握→無理のない範囲で調整、というのを繰り返しています(失敗することも多々ありますが…!)。

先月行われたAmazon予約キャンペーン特典のワークショップで吉武さんが

  • 時間を見積もれていないからこそ「時間がない」状態に陥っている

  • やってみなければわからない

  • 自分の取り扱い説明書を作るイメージで、行動をしながら自分なりの正解を見つけていきましょう

とおっしゃっていて、本当にその通りだなあと励まされるような気持ちになりました。そうなると、最初の失敗はもはや失敗ではなく大事なデータなのかもしれない…と思えてきます。

ちなみにログはきれいにまとめているのではなく、ノートに走り書きしているのでとても汚いです!人に見せるわけではないので自分さえ読めればOK!ということにすることで、ログをとるハードルもグッと下がりました。


反省会が減った

今までは自分のできていないところを責めて頻繁に落ち込むところがあったのですが、最近はそれにも変化がありました。

なぜなら、ログをとっているから(またログ!)。

ログをみると、目標に届かなかったのは現実的に不可能な時間割にしているから、と気づけるようになったのです。そうなると、するべきは反省会ではなく「じゃあどうしようか?」という前向きな(自分との)話し合い。

今はログをとっているおかげで、自分を責める時間が減っただけでなく、「よくやってるなあ」と自分への信頼を小さく積み重ねているような満足感もうまれるようになりました。

「わたしゃなんてダメな奴なんだ!」と存分に落ち込む時間も私にとってはやはり必要なのですが(落ち込み、悩み尽くしたからこそ見えてくるものもあるので)、今まではちょっと落ち込みすぎなところもあったので、ちょうど良いバランスになったような気がします。


朝活は…

第2話「まずは睡眠時間の確保から」より

朝という時間帯が大大大好きな私。
いつかは早起きして朝活を再開したい、なんて本には書いたのですが現状はというと…

ある日の私の睡眠時間

朝までぐっすり寝ています!(この日は9時間!)

たまに夜ふかしをすることもありますが基本的によく寝ており、以前のような「寝る時間がもったいない」という焦りは気がつけばなくなりました。

朝活を入れる余裕や時間は今のところないけれど、いつか再開できたらいいなと思っています。

本当に睡眠は大事ですね



【育児】時間がない!<その後>

育児に関しては、夫と二人でできる限りの連携をしてお助けアイテム(家電)も可能な限り揃えたので、その後大きな変化はありません。

が、本には書いていなかったけれど、さらにコミュニケーションがとりやすくなるアプリを使っていました。

アプリ「TimeTree」導入

使っている方も多いと思いますが、「TimeTree」というアプリで家族間の予定を共有しています。

夫の出勤日、マンションの消防点検、子の受診予約、保育園の予定・持ち物が変わる日(来週からプール開始で水着必須)まで、家族に関わるものはなんでも入れるようにしています。

そのおかげで「次の出勤いつだっけ?」「この間言ったじゃん!」というやりとりが減り、逆に「ここはお迎え行けるかも」「じゃあお願い」というやりとりが増えました。今では家族間の連携に欠かせないものになっています。


時間が解決する部分もあった

これはタイムコーディネートとは少しそれてしまうのですが、育児に関わる変化で今の私にとって一番大きかったのは「子どもの成長」かもしれません。

先輩ママや保育士さんに悩みを相談した時に「時が解決することもある」「子どもの成長でどんどん変わっていくから」とたびたび言ってもらうことがあったのですが、あまりピンときていませんでした。

「後から振り返るとそうなのかもしれないけど、とりあえず今日が辛いんだよ〜」と思いながらその日その日を必死に乗り越えてきた、というのが正直なところです。

「あの時言っていたのはこういうことか…」と実感が湧くようになってきたのは、(子が4歳をすぎた)本当に最近のことです。

一人でできることが増えたり、話し合いであらゆる相談をできるようになったり、最近は子に「それ、もう自分でできるよ」と言われ、私の方が成長に追いつけていないことも出てきました。

あくまで今日の時点の話ですし、この先も状況はさまざまに変化していくと思います。思い返したら、ほんの一瞬の感慨にすぎないかもしれない。
でもだからこそ「時間が解決してくれた」ことを、時間に関する考え方のひとつとして覚えておきたいと思っています。


【番外編】時間がない!<その後>

時間と向き合ううちに、語学学習アプリとイラスト更新を継続できるようにもなりました(継続が苦手な私が…!)。


duolingoで英語を学んで3ヶ月

この1〜2年夫が英語学習に励む姿を見ているうちに、私も喋れるようになりたいなと思うようになり、3ヶ月前から便乗するような感じで始めました。

と言っても「面倒くさい」「難しい」と感じたらすぐに挫折しそうだったので、まずは中学レベルの英語から1日1回、1ユニットをクリアすればOK、としました(1ユニットは大体5分以内で終わる)。それくらいハードルを低くして、ゲームのように楽しむことを意識して続けました。

現在3ヶ月目に突入していますが、すっかりこのアプリを続けるのが習慣になり、楽しく続けられています。最近では1日に勉強する時間も自然と増えてきました。

また、朝ドラ「虎に翼」のイラストも4月の放送開始から続けています。

 ↑↑ 11週〜続けています ↑↑

こちらは平日16時半になったら、1枚2〜30分以内で描くと決めています。
時間を16時半にしたのは、その頃には(私の場合)午後の集中力が切れていること、1日の仕事の大半が終わりに差しかかっていることから。

16時半になるまでに他の仕事を終わらせるぞ!とタイマーのような効果も生まれ、ダラダラ防止にもなっています。

4月の時点では毎日描こう!と思っていたものの、最近はペースが乱れがちで週に3〜4日になることも多いのですが、本当に素晴らしいドラマなので、楽しく最後まで描けたらいいなと思っています。

他にも5年日記やオンラインヨガも地味に続けています。
自分に合ったアプリを探す、日記の場合は書きやすい配置場所(私の場合は食卓)を決める等、いかにストレスを感じずに「心地よく」続けられる環境にするかを細かく細かく考えたら、自然と続けられるようになりました。


【内面の変化】「心地よさ」を真ん中に置いた結果

長々と書いてしまってすみません。

これが最後です。そしてこれが一番の変化かもしれないと個人的には思います。

先に書いたのは実生活の変化ですが、ここからは内面の変化です。

メンタルの安定

自分の「心地よさ」を真ん中に置くことで、自然と規則正しい生活が定着するようになり、結果的に心身が健やかになりました。

仕事の様子や子どもの体調などで予定が変わることは多々ありますが、「昨日はあまり眠れていない分、今日はできる限り早く寝よう」と切り替えることも増えてリカバリーが早くなったように思います。以前はこの切り替えができなくて、ダラダラと慢性的な睡眠不足に陥っていました。

自分の人生(時間の使い方)に責任を持つ

自分の性格をひと言でまとめるのは難しいのですが、傾向の一つとして、私は自分の心地よさよりも「トラブルを避けること」「物事を丸くおさめること」を重視しがちなところがありました。

今は漫画家になって3年目ですが、それまでは会社勤めをしたりフリーランスとしても働いていたので、様々な業務に関わってきました。
あきらかに無茶な仕事の振り方に対して「(このスケジュールでは)無理です」と伝えても担当者にまともに取り合ってもらえなかった場合は、心を無にして働き、なんとか最後まで対応してきたことも一度や二度ではありません。それが責任の果たし方だと思っていました。

その結果自分がボロボロになったとしても、側から見て「うまくいった」ならもうそれで良い、早く忘れようと思っていました。乱暴な言い方ですが、対外的になんとかなれば自分の気持ちや体調なんてどうでも良かった、とも言えます。

タイムコーディネートの「自分の心地よさを真ん中に置く」考え方は、それを繰り返す私に「本当にそれでいいの?」と何度も問いかけてくれたように思います。

薄々良くないとわかっていても「仕方ない」「そうするしかない」「私が我慢すれば丸くおさまる」と片付けがちな自分にとっては、痛い問いかけでした。良くも悪くも身についたやり方を変えるのってなかなか勇気がいりますし、実際に大変なことなので。

でもタイムコーディネートと向き合っていくうちに、今までの自分のやり方を改めようと思うようになりました。

そうしていくうちに

自分の心地よさは
自分にしかわからないのに
私がそれを無視してどうする?
誰に無視されても
私だけは大切にしなければいけなかった。

さらに、

人との調和を大切にするのは
悪いことではないけれど、
その結果
自分をボロボロにするようなやり方は

「自分や自分の人生(時間の使い方)に対して
無責任だったのではないか」

と感じるようになりました。

悩んだり落ち込んだりすることもいまだにたくさんありますが、今は「心地よさ」に何度でも戻ってくることで自分の軸をとり戻せていますし、その経験がめぐりめぐって自立につながっているようにも感じています。


バウンダリーを意識するようになった

タイムコーディネートで「自分の心地よさ」に対するアンテナが育っていくうちに、自分というものの輪郭が以前よりくっきりしてきました。

社会に出てからは「他者に合わせる」「自分を出さない」よう反射的についふるまっていたのですが、タイムコーディネートを学んで自分の快不快、心地よさにしっかりフォーカスしたことで、自分は誰とも違うオリジナルな存在だったと今さらながら気づいたのです。

オリジナルな自分に気づくということは、他者もまたそれぞれがオリジナルであること、人と人との間には心地よくいられるための境界線(バウンダリー)があることに気づくということでもありました。

そうなると何が起きるかというと…
今までは人にされても平気だったことに違和感を覚えることが増えました。「あれ、前まで平気だったのにな」と自分でも自分にびっくりしたのですが、心がはっきりとNO!を示してくるので見つめざるを得なくなります。

よくよく思い返すと、以前も決して平気だったわけではなくて、本当は嫌だったけれどその気持ちを押し込めていたのだと思います。

今までどれだけ自分の気持ちを押し込め、バウンダリーを曖昧にしていたのだろう。自分側に踏み込まれることに鈍感だったのなら、きっと逆もありえたと思います。

タイムコーディネートは目標達成のための実践的な時間術でありながらも、私の内面に深く刺さり、変化を促すものでもありました。心から出会えてよかったと思う時間術です。

「心地よさ」を真ん中に置いてみませんか?

長々と書いてしまいました。ここまで読んでくださってありがとうございます。

「タイムコーディネート、気になるかも」という方はぜひ本をチェックしてみてください。

↑試し読みはこちら。

↑『じぶん時間割の作り方』は、タイムコーディネートの初めの一歩として、自分の心地よい時間について考えてみたい方におすすめです。
実践できるワークや、吉武さんからのアドバイスがたくさん詰まっています。

↑明確に夢や目標があり、それを達成したい方には、吉武さんの『目標や夢が達成できる 1 年・1 カ月・1週間・1 日の時間術』がおすすめです。

また、吉武さんは「タイムコーディネート手帳」も制作されています。

私もこの2年使わせてもらっているのですが、仕事のことは全部こちらに書くようになりました。いまは相棒と言える存在になってくれていますし、これからもっと使いこなしたいなと思っています。

使い込んだ2024年版(グレージュ)

2025年の手帳は、全色新しいラインナップになるとのこと。とても楽しみにしています。


 <タイムコーディネート手帳の公式Instagram>




長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。
一人でも多くの方にタイムコーディネートが届くことを願いながら、私も引き続き心地よさを真ん中において一生懸命過ごしていきたいと思います。

新しい作品(きっと笑ってもらえる楽しいやつ)も鋭意準備中なので、たのしみにしていてください!

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川瀬はる
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