【日記】体と気持ちの変化
心身に変化の多かった3月下旬~4月7日までの日記をまとめます。(めっちゃ長いです)
3月23日(金)
11時皮膚科。アトピーがなかなか治らず、いつもの薬を塗っても効かない、夜もよく眠れない旨を伝える。もらうのはやっぱり同じ薬。でも親身に話をきいてくれる先生なので、気が楽になる。
3月24日(土)
朝発熱。一日二回薬を塗る。乾いたら保湿。手の甲の湿疹がひどいので白い綿の手袋(指先だけはさみで切った)をして、一日小説を書く。ほとんどできてきた。音声機能をつかって推敲を繰り返す。
3月25日(日)
釣り場で蟻にくわれて手が穴だらけになる夢をみる。
オット九州へ出張。小説の締め切りは31日。つっかえてる、上手くいってない部分を書き直す。
3月26日(月)
気づけば皮膚が復活している。傷もふさがりかゆみも消え、肌の赤みも少しマシになった。生活からかゆみが減ると、足かせがとれたみたいに体が軽い。今までと全く同じ薬なのにどうして今はこんなに素直に効いて、それまでは効かなかったのだろう。うれしいけど、不思議。
また推敲。音声機能は本当にいい。耳をつかうと、自分の文章を客観的にとらえられる気がする。
3月27日(火)
書き終えた小説を友だちにメールで送る。書いたら、まず彼女に読んでもらうようにしている。書き終えられないかもと思う時も、そのことを思い出すとがんばれる。
数年前N社のMさんに「たった一人でも読者がいるならその人のために書けばいい」と言われたことを思い出す。A4サイズの封筒を買うなど投稿の準備をする。合間に仕事。
3月28日(水)
15時西荻窪の病院の予約を勘違いしていた。キャンセルの電話をする。アトピーや消化器系の難病のことなどを相談していた。
でも、もう行く必要がないのでは、という言葉が降ってきた(ような気がした)。
3月29日(木)
28日に友だちがくれた感想のメールを読み返す。
いつも魂?核?の部分をすっと見極めて、そこだけに焦点をしぼって言葉をかえしてくれる。そのことにいつも救われる。
「音楽のアルバムに例えると、今は2曲目。1つのものを作りこむというより、どんどん次のものをつくって曲の数を増やしていってほしい」という言葉が胸に残る。
今年初の半袖を着る。
3月30日(金)
ライティングの仕事の企画提出日。こつこつ作っていたものを送信。別の人からの仕事の打診を受ける。
昼間、書店で西加奈子「おまじない」を買う。投稿し終えたら読む予定。五反田の目黒川沿いで桜をみた。
小説は最後の推敲。何回読んだつもりでも、直したいところが出てくる。小説は、粘土とか彫刻みたいだ。最終チェック。気づいたら夜。
ひとでたろうをひさしぶりに更新。
3月31日(土)
某文学賞に投稿完了。ひとまず「書き終える」ということができてほっとする。頭がすっきりしているせいか、次に書くものの種がぽこぽこ芽を出してくる。え、今?やっと終わったのに?と思いつつも、その芽がきえないうちにどんどんメモしてまた書く。
昼、オットとラーメン。
友だちと会う日にちが決まる。話したいことがたくさんある。
4月1日(日)
オット、ランニングにいく。平日は忙しくて走れない分、週末は10キロ以上走っている気がする。半年前に突如ランニングに目覚めたオットは、正しいフォームや必要な栄養素などの知識をとりいれ、スマートウォッチで心拍数を計測し、着実に実力をつけていっている。体重も半年ちかくで10キロ落ちたらしい。もともと痩せ型だったのに加え、最近はよい感じにしゅっとしている。表情も雰囲気も変わった。
もともとは私の方がランニングをしていて、オットは走るのが好きじゃなかったなんて、もう誰にいっても信じてもらえなそう。
4月2日(月)
誘発されて、ひさしぶりにひとりで走る。2キロ走ったところでへとへと。
帰宅後浮かんでくる文章をひたすら書いていく。単語の羅列のようなもの。なんなのかよくわからないけど、次の創作がもう始まっているのを感じる。今までだって書き終えるまで、何を書きたいのかなんてはっきりわからなかった。自分の感度を落とさずに、受け取っていきたい。
4月3日(火)
小説の素のようなものが気づいたら原稿用紙60枚分くらいになっている。長いものを書くのが苦手だと思っていたけれど、こんなにすらすらと2~3日で言葉がでてくるのは初めてだ。なんなのかよくわからない。わからないけど手が止まらない。
そして気づいたらアトピーのことを忘れるくらい、皮膚の状態が良くなってきている。それが「日常」になってきている。ほんの10日くらい前までは、かゆみと熱とで苦しんでいたのに。同じ薬をつかって、同じ生活を続けていたのに、どうしてこんなに違いが出るのだろう。薬だけでは対処できない、何か別の原因があるのかなあと思わずにはいられない。
でも、あの強烈なかゆみ、眠れない苦しみ、人の視線がちくちく刺さる苦痛、自己嫌悪、かなしみは、ずっと私の中にある。
4月4日(水)
小説を読んでくれた友だちと蔵前で会う。お昼を食べて、コーヒーを飲んで、少し歩いて、またのむ。話が尽きずあっという間に夕方になってしまった。友だちにも皮膚の変わりように驚かれる。
彼女といると、自分の言葉がやたら熱っぽくなるのがよくわかる。その真剣さや熱のこもり方は、人によっては「面倒くさい」「大げさ」とひかれたり笑われたりすることもあって、20代の頃はそれに傷ついて自分を抑えるようにもしていたけれど、最近はもう全開だ。全開でも受け止めてくれる、気持ちやエネルギーの交換をできる人とだけ会っているおかげだとおもう。
1年前と今とで、自分はやっぱり変わっている。自由になってきていると思うし、それはまだまだ続くと感じた。
4月5日(木)
いつもの同級生がまた夢に出てくる。今回は一緒に映画を見に行ってきた。
メールで、元職場の先輩と会う約束をする。最近自分が考えていたことについて偶然連絡をくれたのをきっかけに、あれよあれよという間に会うことになった。最近タイミングに恵まれているなと思う。背中を押されているというか。
4月6日(金)
よくわからず書き続けていた60枚は、3つの短編になり、同時進行している。こんなこと、やったことない。自分でも何が何だかわからない。けどどれも勝手に少しずつ進んでいくから、このままどこへ向かうのか自分でもわからないまま手を動かす。あいまに仕事のメール。
4月7日(土)
オット休日出勤のため、私も来週やろうと思っていた仕事を前倒しでやることにする。シベリア鉄道をBGMに、集中して取り組んだら思っていたより早く終わった。
4月8日(日)
オットがランニングにいっている間、ドトールで書く。帰ってきてから遅めの時間に回転寿司にいく。楽しくてめちゃくちゃはしゃいでしまった。子どもの頃、かっぱ寿司に行くのが楽しみだったのを思い出した。ここ数日で心身にいろんな変化があったけど、こういう瞬間やっぱり自分は変わっていないのかもしれないと思った。
(つづく)
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