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国試問題演習記録#18


期間

2024/6/18 - 2024/6/20

タイミング

公共交通機関で
実習の合間に

分野・進捗

H 感染症
全体 123/202(+62, 正解率 97.6%)
一般 27/63(正解率 100.0%)
臨床 96/139(正解率 96.9%)

I 呼吸器
全体 50/269(+12, 正解率 84.0%)
一般 34/119(正解率 88.2%)
臨床 16/150(正解率 75.0%)

ひとくちメモ

105B38

多剤耐性緑膿菌〈MDRP〉と判断するために、感受性試験で抵抗性を証明すべき抗菌薬はどれか。3つ選べ。

a. ニューキノロン系
b. カルバペネム系
c. アミノ配糖体系
d. ペニシリン系
e. セフェム系

103E12

麻疹と同様の感染経路別予防策を行うのはどれか。2つ選べ。

a. 結核菌
b. A群レンサ球菌
c. 水痘帯状疱疹ウイルス
d. 多剤耐性緑膿菌(MDRP)
e. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

MDRPの定義

多剤耐性緑膿菌(MDRP)は次の3つの系統の抗菌薬に耐性をもつ。

  • カルバペネム系
    細胞壁合成阻害作用による殺菌性を示す。
    グラム陰性桿菌のβ-ラクタマーゼに高い耐性を持つ。
    イミペネム・シラスタチン:IPM/CS(チエナム®)
    メロペネム:MEPM(メロペン®)
    パニペネム・ベタミプロン:PAPM/BP(カルベニン®)
    ビアぺネム:BIPM(オメガシン®)
    ドリペネム:DRPM(フェニバックス®)
    など

  • アミノグリコシド系
    蛋白合成阻害作用による殺菌性を示す。
    β-ラクタム系との併用により、主にグラム陰性菌に対する抗菌薬として使用する。
    ゲンタマイシン:GM(ゲンタシン®)
    トブラマイシン:TOB(トブラシン®)
    アミカシン:AMK
    ストレプトマイシン:SM
    カナマイシン:KM
    アルベカシン:ABK(ハベカシン®)
    など

  • ニューキノロン系
    DNA合成阻害作用による殺菌性を示す。
    広域スペクトラムを持ち、組織移行性もよいが、耐性菌が容易に出現する。
    シプロフロキサシン:CPFX(シプロキサン®)
    レボフロキサシン:LVFX(クラビット®、コムレクス®)

    トスフロキサシン:TFLX(オゼックス®、トスキサシン®)
    モキシフロキサシン:MFLX(ベガモックス®)
    ラスクフロキサシン:LSFX(ラスビック®)
    ナジフロキサシン:NDFX(アクアチム®)
    シタフロキサシン:SFLX(グレースビット®)
    ガレノキサシン:GRNX(ジェニナック®)
    パズフロキサシン:PZFX(パシル®、パズクロス®)
    プルリフロキサシン:PUFX(スオード®)
    ガチフロキサシン:GFLX(ガチフロ®)
    ロメフロキサシン:LFLX(ロメフロン®)
    ノルフロキサシン:NFLX(バクシダール®、ノフロ®)
    オフロキサシン:OFLX(タリビッド®)
    など

解答

105B38:a,b,c
定義の通り。
103E12:a,c
麻疹の感染様式は空気感染。
空気感染するのは選択肢の中では結核菌と水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)。
A群レンサ球菌は飛沫感染と接触感染、緑膿菌とMRSAは接触感染。

参考資料

イヤーノート内科・外科2025|メディックメディア

H 感染症 > b 感染症の薬剤 > 3 抗菌薬

抗微生物薬適正使用の手引き 第三版

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf

49 薬剤耐性緑膿菌感染症|厚生労働省

商品一覧 : カルバペネム|KEGG DRUG

商品一覧 : アミノグリコシド系抗生物質|KEGG DRUG

商品一覧 : ニューキノロン系抗生物質|KEGG DRUG

お礼

メイプル楓さん、優しい絵柄と力強いメッセージを併せ持つイラストが大変好きです。
記事のアイキャッチ画像に使わせてもらっております。ありがとうございます。


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