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アメリカ横断の旅 レンタカー編②メンフィス〜ニューオーリンズ

前回からだいぶ経ってしまったのですが、続きを書いていきます。

アトランタ〜メンフィス間の移動についての補足

前回の記事を読み返して、書き忘れていたことを思い出しました。当初の計画では、ソウル・ミュージック好きなら聞いたことあるであろう、アラバマ州マッスル・ショールズの伝説的なレコーディング・スタジオ、Muscle Shoals Sound Studioにも寄ろうとしていました。計算上は出発した日の夕方にはマッスル・ショールズに到着できます。翌日の午前にでもスタジオを見学しよう、と軽く考えていました。ところが、アトランタから出発したのが日曜日。スタジオは日曜・月曜が定休日だったのです。これは痛恨のミス。流石に火曜まで待つとその後の予定が狂うので泣く泣く諦めたのでした。今後の人生で再びチャンスはあるのだろうか・・・。

メンフィス滞在

滞在日:2024年3月10日(日)夜〜3月12日(火)午前

メンフィスのモーテルには2泊。30分ほど歩いて中心街へ向かいます。車でもいいんですが、やはり高速道路よりも市街地の方が交通ルールの勘違いをしていないかなど、色々ストレスもあるので、歩きの方が気軽です。

実はメンフィス滞在は3回目。前回の転職時にメンフィスだけ訪れたのと、学生時代にニューオーリンズ〜メンフィス〜シカゴを辿る旅で訪れたことがあります。正直なところ、B.B. Kingが活動してた頃の栄華は過去のもの。かなりの田舎ですし、いくつかの歴史的なスポット以外、特に見るものは少ないかな・・・というのが感想です。治安も怪しくて、特に夜は出歩きたくないですね。

キング牧師暗殺の現場

とはいえ、この街はソウル・ミュージック好きの私にとっては特別な場所です。スタックス・レコードの本拠地であると同時に、キング牧師暗殺の場所。この事件はアメリカ社会へ大きな影響を与え、結果としてソウル・ミュージックにも大きな影響を与えています。特にスタックス・レコードは前年のOtis Reddingの不幸な事故死と合わせて、その前後で音楽性を大きく変えてると思います。

さて、そんな訳で公民権運動博物館(National Civil Rights Museum)、かつてのLorraine Motelを見学です。実は前回来たときにリノベーション中で見学できなかったのでリベンジです。(といっても前々回には見学しているのですが)

かつてのモーテルの看板
暗殺現場となった1室

展示内容としてはアメリカの奴隷制から始まり、奴隷解放宣言、バス・ボイコットやセルマ大行進といった公民運動の紹介。そして、1968年4月4日のキング牧師暗殺事件の展示。十数年ぶりに見ても胸にグッとくるものがあります。

スタックス・レコード物語」に記載があるのですが、モーテルの敷地にプライベートのプールがあり、スタックス・レコードのメンバーはレコーディング後にモーテルに行き、プールで遊ぶということもあったそうです。まだまだ人種差別の激しいメンフィスにおいて、黒人と白人が混在するグループが一緒に遊べる場所はあまりなかったのです。そんなモーテルが暗殺現場になってしまう、というのもやるせない気持ちになります。

BBQリブ

日本でバーベキューというと「外で焼肉をする」くらいな意味ですが、アメリカではお肉を燻製すること。中でもメンフィスはBBQの街のひとつ。

最初は公民権運動博物館の近くのこのお店に行こうとしたんですが、あまりの行列に諦めました。

とりあえず、Beale St.へ。かつて栄華を誇った音楽に溢れた通りです。月曜日というのもあってか、閑散としています。本来は夜もライブを観に来たかったのですが、ちょっと運転で疲れていたので、昼間のみの散策。夜はサザン・ソウルやロックン・ロールを聴かせてくれるライブハウスが何軒か営業しているはず。

Beale St.

Beale St. の角にあったBlues City Cafeで昼食。やっぱりここはBBQリブで

BBQリブ
良い感じに柔らかい
Blues City Cafe

ロックン・ソウル博物館

メンフィスのダウンタウンにあるRock N' Soul Museumへ。スタックス系のアーティストの衣装、楽器なども展示されていて、スタックス・ミュージアムと合わせて、ソウル・ミュージック好きなら大満足の展示内容です。

Rock N' Soul Museum

この日は疲れていたのと、とにかくどこもかしこも物価が高いので、早めにモーテルに帰り、夕飯はマルちゃんの焼きそばで就寝

Maruchan Yakisoba

スタックス博物館

12日(火)は朝からStax Museumへ。かつてスタックス・レコードのスタジオがあった場所です。実は一度更地になっているのですが、当時の建物を再現した博物館が建っています。ほんとにここの展示はとても良くて・・・ソウル・ミュージック好きは一度はきて欲しい場所です。隣にはStax Academyという若者に音楽教育をする施設もあり、新たなミュージシャンがここから誕生してくれるのを祈るばかりです。

Sousville USA

Booker T. & The M.G.'sのアルバム「Mclemore Avenue」もきちんと確認。よくスタックスのミュージシャンたちはスタジオに行くことをCollege(大学)へ行く、なんて冗談を言い合ったとか。 

Mclemore Ave.

実はここに来るのは3回目。スタックス大好き人間です。ショップでTシャツやらグッズを色々購入。

ニューオーリンズへ出発

さて、午後はニューオーリンズに向けて出発です。レンタカーは実は翌日まで予約していたのですが、早く返せば返すほどお金が戻ってくるということが分かり、この日の18時までにニューオーリンズへ着こうと必死でした。結果として間に合わなかったのですが、まあなんとかドライブ終了。もう、半年前の話なのですが、かかった費用なども、別の記事でまとめようかと思っています。

ダイナーのハンバーガー
途中立ち寄った高速沿いのお店

反省点

今回は定休日周りが考慮不足になっていました。日曜定休、月曜定休、火曜定休など行きたい場所によって定休日が異なり、結果的に諦めたり、日程ずらしたりしながらの旅になりました。

  • 日曜:レンタカー屋が空港の店舗しか空いていないので出発時に電車移動が発生。マッスルショールズ・スタジオは定休日なので諦め

  • 月曜:Stax Museumは定休日なので火曜の午前に訪問

  • 火曜:Civil Rights Museumは定休日なので月曜に訪問

今回は見送りましたが、Elvis Presleyの自宅、GracelandもMemphisのおすすめ観光名所です。

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