ウクレレと私
2018年10月30日にウクレレを始めました。これは1台めのウクレレを買った日で、それ以来ほぼ毎日弾いています(「たまに30分やるよりも毎日5分練習したほうがいい」というCynthia Linの教えに従っています。本当に5分のときもあり)。
4歳から中三までピアノ教室に通っていた以外音楽と接点がなかったのに50歳すぎて楽器を始めたきっかけは、演劇でした。ある作品中にウクレレが出てきて、私は弾く役ではなかったんだけれど、それで興味を持ちました。
私は本とか服とか衝動買いしがちなほうですが、ウクレレは、興味を持ちだしてから楽器を買うまで慎重だったのが、我ながら面白かったです。すぐに飽きるのではないかという心配から、まずは、「家にウクレレあったら貸してくれない?」と広く友だちに聞いてみました。そしたら、「あるよ、貸してあげるよ」と言う人がいて、貸してもらいました。教則本は図書館で借りました。あとはYouTubeのチュートリアルビデオを見て、とにかく、お金をかけずに始めてみました。
最初に覚えたコードがなんだったか覚えていませんが、ウクレレは弦が4本しかなくて4本の指(人差し指から小指)で割と簡単に押さえられるから、すぐに弾き語りができるようになります。「わざわざカラオケに行かなくても、好きな曲をいつでも歌える!」というのが楽しくて、これは継続した趣味になりそう、と思い、1カ月後くらいに渋谷の楽器店に買いに行きました(駒場東大前にあるこまばアゴラ劇場での演劇公演に出演していたときでした。たしか、マチネとソワレの間の時間に徒歩で行ったと思います。買ったウクレレの弦を左利き用に張り替えてもらう間に近くのドンキでヨガマットを買ったことをいま思い出しました。書くことの効用)。
練習した曲は、プリントアウトできる楽譜があるものでもノート(物理的な紙のノートブック)に全部書き留めています。最初のほうには、昔から好きだった越路吹雪、クィーン、ジョン・デンバーなどの楽曲が並んでいます。ウクレレの練習をしていると、「ウクレレ=ハワイアン」という連想と音色の明るさのせいだと思いますが、「癒される〜」と言ってくる人がいますけれども、こっちは自分の好きな曲をやっているので、クィーンのWe Are the Championsだったりするので、そう言われてもなぁ、と思っていました。
そのうち、オリジナル曲が作りたくなりました。Aokidさんがワークショップのような場でギターを弾きながら即興で歌うのを見たからか、友人の荒悠平さんがギター弾き語りで自作曲を歌うライブに行ったからか、理由ははっきり覚えていません。とにかく自分も曲を作りたい、でもどうやって曲を作ったらいいかわからないので、友人の音楽家に聞いていろいろな方法があることを教えてもらいました。その中の、コード進行を先に決めてしまうやり方が私にはあっているようで、今のところその方法でやっています。
こないだ数えてみたら、オリジナル曲が16曲ありました。1分とかの短い曲が多いですけれど。それに、作詞も作曲も自分というのは数曲で、後は、人のツイートなどに曲を付けたものが多いですけれど。友人の佐藤滋さんが歌詞を書いてくれた「マチコさんのうた」という曲もあります(マチコは私のあだ名なので、つまりは自分のことを歌うので、ちょっと照れくさいです)。
ウクレレは、ジャカジャンと弾き語りするだけでなく、分散和音を弾く(アルペジオ)、メロディと伴奏を同時に弾く(ウクレレソロ)などの奏法もあり、まだまだやってみたいことがたくさんあります。音楽にあまり縁のない人生を送ってきましたが、ウクレレを始めてよかったです。