自分が理想の絵
自分は、小さい頃から絵を描くことが好きでした。
私の母は、特に絵を習っているわけでもないのに、自分の描いた絵を部屋に飾ったり、小石を拾ってきて小石に絵を描いたり、
また、母方の祖父も同じように田舎に帰るといつも絵を描いていた。
祖父もまた独学で水墨画の絵を描いたりしては、部屋に飾っていた。
(↑写真は祖父が亡くなって残っていた絵や書を近くの公民館でチャリティー展示会をした様子)
そんな日常だったので、絵がすごく身近にあった。
幼い頃は、美術の時間が好きで、課題の絵を描いてたらみんなに上手だね〜と言われて嬉しくて描いてた感じ。
中学生の頃は廊下に張り出されていた美化活動のポスターの絵が描きたくて、美化委員に入り率先してポスターの絵を描いたり、卒業アルバムの挿絵もしたかな?
そんなこんなで、自分の中で絵というものは、日常にとっても身近な存在でした。
ところが大人になって、絵というのは、
美術館やギャラリーで鑑賞するものといった感じで、
個展など見に行くのもちょっと敷居が高いし入りづらい。
お金持ちの人の趣味の様なイメージがあって、違和感。
なんだか自分の中の日常ではなかった。
それから長い月日が経ち、自分の価値観にしっくりくる出来事があった。
それは、2年前
2018年にスペインのベルガという町でデジタルライブペインティングができるという機会をいただき、行ってきたのです。
バルセロナからバスで2時間。
わりとフランスに近い場所 ベルガという所にある「Konvent Puntzero」という所で、元々は修道院でもあったそうです。
隣には繊維工場跡があって、圧倒されるくらい広い空間で
ちょっと怖い雰囲気、、、。
そこの壁にも沢山さん絵が描かれていました。
現在は、宿泊施設とカフェスペースがあって
芸術のイベントを数多く開催されているそうです。
ここの会場で音楽とアートのイベント「DE’U VOS GUARD FEST」とうフェスに参加させてもらいました。
会場は、アート作家さん達がブースを展開
作品を売っていまして、
一階のカフェにステージ、上の階に教会のステージがありました。
私は現地のミュージシャンのニコラッチェさんとコラボさせてもらったんですが、
初めてにもかかわらず、快くコラボさせてもらって、
私の表現方法を説明すると、「僕に好きなように絵を照らして」っと
嫌がることもなく、それどころかこの機会を一緒に作るところから楽しんでくれてるようでした。
会場は、絵と音楽に溢れてて、フェスというか
誰かのホームパーティーに来たような雰囲気でした。
正直、運営資金とか、いったいどうなってるのかさっぱりわからず、
でも確実にスタッフの皆さんもフェスをめちゃくちゃ楽しんでた。
宿泊させてもらった会場の施設もただで泊まらせてもらって
またその施設にもたくさん絵が飾られていてほんま素敵なところでした。
まさに、絵と音楽がとっても日常にあって、
決して特別なものではない。あの感じ。
残念ながら日本にはないなぁ〜と感じました。
そして自分が目指す絵は人の日常に溶け込む絵がいいと思った。
部屋にお花を飾る様に、何気なく欲しい絵を気軽に買って飾って欲しいなぁ。
そう、そんな思いでの試みとして、描いて通販で売っている絵が
ミニキャンバスです。
7cmくらいの正方形などのキャンバスに絵を描いてます。
皆さんの日常にちょっと絵を飾って豊かな気持ちになりませんか〜??
そして、あのベルガで見たホームパーティーの様な音楽と絵のフェスをいつかやってみたいなぁ〜。
そんなこんなで、あの場所で経験させてもらった事は、
自分の理想系となって、あそこに向かっている自分がいるのでした。