病棟看護師を1年で辞めて美容外科へ転職した話②
「二次面接をさせて頂きたいので
○月✕日に来てください」
まじ?一次通ったの?まーーーじ?
嬉しかったけど不安しかなかった
二次面接、、、何聞かれるんだろうと
考えたって仕方ないのでダメもとで行った。
わたしは看護師経験が1年しかないし、いい大学を出ている訳でもない、美容外科に似合うような特別可愛くて綺麗な訳でもないし自分がアピール出来るもの
人柄を見てもらおう
そう思って、必死に明るく笑顔を絶やさずにハキハキ話すことを心がけた。
アンミカ似の理事長さんが私を頭の先から足の先まで舐めるように見つめて話してくるので全身汗だくになった。
面接で聞かれたことは地元の話、家族の話、なんでこのクリニックがよかったの?など
一通り話終わってアンミカ(似の理事長)さんが
「美容外科は特殊です。患者さんというより、お客様という感覚の方が近いです。看護をする、というより接客をすると考えていただいた方がいいですね。お金を払って美を買いに来ている、お客様という訳です。」
「あなたは今回応募してきた人の中でも1番看護師としての経験年数は少ないです。」
ですよねー。
「でも、ハキハキ自分の思いをしっかり伝えてくれて話していて心地の良い方だなと思いました。ぜひ、一緒に働きましょう」
へ?
え、受かった
えええええええええ
てなわけで、夢の美容外科転職が決まったのです。
内定を頂いてからは早かった
白衣合わせ、オリエンテーション、職員の方々へ挨拶、、、
ドタバタと毎日が過ぎていった
まず指導を受けたのがレーザー。
看護学生時代、レーザーのやり方の実習なんてなかったよね?わたしはありませんでした。教科書にも載ってません。そう、自費治療の難点は、教科書に載っていない事がたくさんあるということ。先輩ナースさんが身体を貸してくださって、実際にレーザーを打つ練習をたくさんやらせてもらいました。美白のレーザー、脱毛、シミ取り、シワ取り、たるみを取るリフトアップ、、、などなど、レーザーにもたくさん種類があって、その方の皮膚の色などに合わせてモードや出力を調節して照射していきます。(クリニックにもよりますが、基本的にはドクターが指示してくれる事が多いです)やり方が下手だったり、モードの調節が上手いこといってないと、患者さんが火傷してしまうこともあります。患者さんに1人で施術出来るようになるまで、先輩ナースや、自分の腕などで日々練習です。覚えてしまえばわりと簡単でした。
次に、美容点滴です。
美容外科の点滴とは主に、高濃度ビタミンだったり、脂肪燃焼だったり、美白ケアだったり、デトックス効果のあるものだったり、、、様々な内容の点滴があり、それぞれ値段も違うし、使う薬剤も違います。最初はメニューを覚えるのが大変でした。もちろん、患者様からオーダーを頂いてからミキシング(薬剤を混合すること)するので患者さんをお待たせしないように即座に言われた点滴を作るのが大変でした。もちろん、最初は薬剤がきちんとあっているか先輩ナースとダブルチェックしながら作っていました。
点滴が出来上がったら、ここからが問題。
基本、血管確保の失敗は許されません。
患者さまは具合が悪くて点滴している訳ではありません。綺麗になるため、目的があって高いお金を出して点滴していますので求められる事がそれなりに高いです。
「痛くしないでね」「失敗しないでね」
普通に言ってきます。プレッシャーですよね。
失敗したら
「代わって」「もうあなたやらないで」「帰る」
普通に言ってきます。どこの病院にも一定数こういう患者さんは居ますが、美容外科は特に圧が強いなと感じました。泣いて謝っていたナースを何人も見ました。
わたしは幸い、点滴、採血大好き芸人だったので逆に褒められました。
「あなた上手ね!全然痛くなかった!」
「次もあなたにお願いするわ!」
点滴が上手だと好かれます。誰だって痛い処置は嫌ですよね。当然です。
そんなこんなで出来ることが少しずつ増えて指名が入ると、インセンティブが入ります。通常の給料に上乗せして入る仕組みです。美容外科はわりとこの制度を導入している事が多いです。
そして、1番の難関が
営業 です。
美容外科は営業職です。ノルマを決められる美容外科もあります。クリニックオリジナルのサプリや、ドリンク、コスメや、レーザーの追加、美容点滴、エステやダイエットコースなどなど患者様にご提案するという業務があります。
クリニックによっては営業がない所ももちろんあります。私の勤めていた所はノルマはありませんでしたが営業はありました。それも、強制ではなく、インセンティブとして頑張りが認められるよーって話でした。
私の勤めていたクリニックはわりとその辺甘かったです。頑張りは認めてくれるし、しかも営業の強制はしないし。普通に営業せずに働いていたナースもたくさんいました。わたしは美容外科に来た目的の一つである、稼ぎたい!という思いがあったのでわりと営業頑張ってました。患者さんに嫌がられない程度にね。なんでもノリノリで試してくれる患者さんにはガンガン勧めてました。
外来の一通りの業務がある程度できるようになったら、オペ室の業務です。
※クリニックによって業務内容は違うのであくまでも私の体験談です。