ペイサーズ vs マーベリックス 2023年3月27日
ハリバートン、ターナー、ヒールドが欠場。コーチ陣にネムハードやマスリンの起用法で何か気付きを得てもらいたいと常々思っているので、良い機会だったのですが、結果的に大敗となってしまいました。
正直、もう少し良い勝負が出来ると思っていたので残念でした。
本当に、あとは試合運びだけなんじゃないかと思っています。
ペイサーズコーチ陣が、すでに何かしらの答えを持っていて、来季のための調整に入っていることを祈ります。
もし、ストレートに勝ちに行ってこの結果ならば、かなり心配です。
1Q、スミスがきっちりリバウンドを取ってくれて、試合が引き締まります。こちらが攻めて相手が攻める、通常のターン制バトルを繰り広げることができていました。昨日キングス対ジャズの試合を観たのですが、サボニスを中心にきっちりリバウンドを取っていて、ゲームを組み立てる地盤の堅さを感じました(サボニスがペイサーズ時代よりもずっと上手になってた)。普通にリバウンドが取れることの大切さを実感します。
ターンロスが多いか少ないか、そのバックグラウンド如何によって、オフェンスで展開できるバリエーション、例えばスリーポイントシュートを1本打つことの意味合いも変わってきますよね。
1Qは特にリバウンドの集中力が高く、ターンロスが少なかったので思い切ったオフェンスを展開出来ていたと思います。
ジャクソンがポゴスティックリバウンドを制した場面が象徴的でした。
アタックモードのマスリンも非常に良かったです。
結果的に、27-29と2点リードを許して終わりましたが、テニスで言えばお互い順当にサービスキープをしたようなゲーム展開で、これから修正できれば全く問題無しと思える内容でした。
2Q、こちらのミスが増え、点差が開いていきます。
流れが傾いた瞬間を見逃さず、ドンチッチがディープスリーを決めてきます。タイミングが絶妙です。対してペイサーズは、何とか食らいつきたい時にスミスにスリーを打たせて外れる。大事なポイントで、博打感のあるオフェンスを持ってきてしまいます。
マブスのオフェンスは、基本的にはドンチッチが一人で来るか、キックアウトからのスリーポイントの2パターンで、音楽に例えるならシンプルにAメロBメロだけのジョニーBグッド型ロックンロールでした。
ペイサーズのはBメロCメロが目立ってサビがぼやけているように見えます。マブスのロック型が最高とは思いませんが、チームのメインウエポンで戦うというシンプルさは見習うべきところがあります。ペイサーズは、まずはステップとして、シンプルに、際立つメロディラインが必要だと思います。
そしてそのメロディラインを担うのは、マスリンであってほしいです。
NBA入りしたとき、レブロン相手に上から目線で喋ってた頃を思い出してほしい。
3Q、マスリンがシュートを打つたびに心の中でそれで良い!と叫んでいました。いっぱいボールを持ってシュートを打って、試合の中でリズムを掴んで行けば良いです。ポール・ジョージのように。
ネムハードがコントロールして、マスリンが決めてウォーラがバックアップ。これをシンプルに使っていけば、2ndユニットでも戦えるはずです。
そうこうしている内に、ドンチッチのスリー。躊躇のないダメ押しで点差が開いていきます。マスリンは、シンプルにドンチッチを真似れば良いと思います。
4Q、軸のないオフェンスと、開いていく点差にストレスフル状態となり、その結果守備も雑になっていきます。ジャクソンがあっさりマギーにレイアップを許した場面が象徴的でした。
早々にガベージタイムとなってしまいましたが、皆バラバラで役割がはっきりしていない状態という意味では、ペイサーズは常時ガベージタイムのような戦い方をしてしまっているとも言えます。ハリバートンという司令塔は居ますが。
誰がエースか?この質問に即答できるようになって初めて、ペイサーズはコンテンダーたちと互角に渡り合えるようになるのではないかと思います。
DAL 127 - 104 IND
マスリン 26P 4REB 2AST 1STL 1BLK
ネムハード 17P 5REB 5AST 1STL 0TO
ウォーラ 13P 9REB
マコーネル 28min 15P 5REB 7AST 2STL
スミス 24min 11P 6REB
ジャクソン 24min 8P 12REB(9OREB) 1STL 1BLK
(DAL)
ドンチッチ 25P 7REB 6AST 1STL 0TO
アービング 16P 3REB 6AST 2STL 3BLK 0TO
ハーディー 24min 20P(3P:4/6) 4REB 4AST 3STL