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自己表現するペイサーズ

ついにオビ・トッピンがチームに正式加入。

守る。
トランジションで一瞬で刺す。
2023-2024シーズンのペイサーズは、この形を極めし者になります。

これはきっとバスケットボールに限らないと思いますが、観ていておもしろいと思うものは、その人(チーム)のスタイルがあるものだと思います。

たとえば、ただ史実を伝えるだけの世界史の授業より、「おれはこう思う」という考えを聞く方が楽しいし、本の良し悪しを星の数で評価するよりも、読んで感動した人の心の声を記した読書感想文の方が楽しい。

そんな風に、自己表現ができるチームにペイサーズが生まれ変わっていっているのが、一人のファンとしてとても嬉しいです。

アーティストは、演奏を通じて自己表現がとてもうまくいっているときに、自分が感動する。すると、聴衆も感動しているのがわかるという境地に達することがあるのだそうです。
自分たちのスタイルが何かを知る。それを好きになり、勝利のために努力する。次第に、スタイルが自分たちの武器そのものになっていく。そうして自己表現の境地に達したとき、ものすごい力を発揮できるのではないかと思います。

自分たちのスタイル、すなわちアイデンティティというものを醸成できる組織を作っていく。これにふさわしい動きをペイサーズのフロントは一貫して行ってくれています。合理的な選手構成。意思疎通のできた戦略。今までずっと、ハリバートンが入団してからでさえも出来ていなかったスタイルが、いま始まろうとしています。

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