魔法使い、自爆 | Game 6 vs ホーネッツ | 2023年11月4日
今季初の白ユニフォーム。ハデハデペイサーズからガラッと変わって真面目モード。
1Q、この日もディフェンスが効き、序盤はホーネッツをターンオーバーまみれに追い込む。
極めつけは2:40、ネムハードのスティールから速攻でトッピンのアリウープ。若干パスが後ろすぎたけど、難なく腹筋をしならせて決めた。この人やばい!
トッピンはその後もアリウープやゴール下へのカッティングが決まり、存在感をアピール。ベンチに戻ってもやり切った笑顔でご機嫌なのがかわいかった。ここ最近パッとしなかったので、久しぶりに楽しかったんだと思う。
明らかに押しているんだけど、その割にリードができないモヤモヤした展開。
と思ってたら、スミスがスリーを決める。今季スミスは一つ一つのプレーの質が上がっただけでなく、ここ一番の集中力、ほしい時にタイムリーに決める力も上がった。バスケットボールIQが低い、との批判が目立った去年とはもはや別人だ。
僕は過去を振り返るのがあまり好きじゃないので見ないけど、奥さんによると、1年前のスミスは”うろうろしてた”らしい。
2Q、ディフェンス好調でオフェンス不調という感じで、じわじわとリードを奪われていく。
いかにも、いまのペイサーズらしい展開。ある意味、自分を出せているから、これでいいのかもしれない。これ未満は、よくない。
ターナーが相変わらず冴えない。インサイドオフェンスでふにゃふにゃしてボール奪われる。3:40あたりのオフェンスファールで早々に3ファウル。今日はスミスを長く使ってほしい。
ターナーには、自分だけを映したビデオと、ジャーメイン・オニールのビデオをそれぞれじっくり見てほしい。
あと、ボールはガッチリ掴んでほしい。スミスを見習え。
ケンドール・ブラウンにも言いたいが、基本的に、脱力してプレーすることはやめた方がいいと思う。だって、激しいディフェンスにさらされたら吹っ飛ばされちゃうじゃん。
54-46の8点ビハインドでハーフタイムへ。
3Q、前半入らなかったスリーがハリバートン、トッピンと連続で決まり、ちょっと楽になる。一気に3点差まで詰め、さらにハリバートンのスリー2本、B.ブラウンのスリーなどで一気に逆転。ディフェンスの良さは継続。
これが見たかった。思うように試合が有利に進まなくても、ディフェンスの集中を続けていれば、必ずチャンスが来るし、エースが決めてくれるんだ。
ハリバートンが完全にゾーンIN。あらゆるスリーを決めまくり、3Q終了時点で38得点。
そしてマスリンとトッピンがアリウープ被って衝突する事件が発生。なんか若い。
4Q、4点リードで開始したものの、3Qのハリバートン祭りでさぞ点差も広がったことだろうと思いきや、相手もきっちりとついてきていることに気付く。これは、ディフェンス緩めたらおしまいになってしまいそうだ。
7:09にはついに逆転され、そこからどんどん点差が開いていく悪い流れに。ニースミスがルーキーのブランドン・ミラーに危険なアメフトタックルをかまされるが判定はコモンファウルで、激昂したニースミスにテクニカルファウル。今日の審判はこの他にも突っこみどころだらけだった。だがそこから火がついたかのようにニースミスのスリーとバディのスリーで追いあげる。
4Qからは、良いことと悪いことが両方起こった。
ハリバートンのディープスリーで追い上げ、堅いディフェンスも継続できている。離されそうになるとハリバートンやヒールドがスリーを決め、魔法にかかったような、ドラマチックな追い上げを見せる。
これが良いこと。
一方で、ニースミスがフリースローを2本外す、ヒールドがテクニカルフリースローを珍しく外すなど、極端に悪いことも同時に起こっていた。
良いプレーと悪いプレーでバランスを保っていたものの、結局、外したフリースローの重みを知る1点差で敗北。
ペイサーズ最後のオフェンスで、ハリバートンを襲ったラメロ・ボールのスティールは見事だった。コート中央に弾き飛ばすことで時間も消費するという、敵ながらあっぱれのディフェンスだった。
あと1点。届きそうで届かなかった。自らのミスで苦しくし、自らのスーパープレーで辻褄を合わせる。が、合わせきれずに負ける。タイトルはこんな感じの意味合いで書いた。
悔しい。絵に描いたような、「こういう試合にはしたくない」という感じの試合。
この試合で、ハリバートンは40得点超えと10アシスト超えを同時に達成したペイサーズ史上初の選手となった。
勝ちたかったなあ。もし勝ってたら、ハリバートンのボックススコアをずっと眺めて余韻に浸っていられたのに。
CHA 125 - 124 IND
ハリバートン 43P(FG:14/21, 3P:8/12, FT:7/7) 12AST
ヒールド 19P 6REB 2AST 2BLK
スミス 21min 11P 9REB(OREB:3)
(CHA)
ヘイワード 23P 6REB 3AST 2BLK
P.J.ワシントン 15P 3REB 4AST 1STL 2BLK
ロジアー 22P 6REB 3AST 1BLK
ボール 11P 11AST 2STL
ウィリアムズ 27P 7REB 1AST 2STL 2BLK
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