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amazarashiから”未来になれなかった全ての夜に”告ぐ
これはamazarashiというアーティストがなぜ今、人気が加速しているのかを圧倒的自分視点から書きつつ、新曲「未来になれなかったあの夜に」収録されているライブのDVD&Blu-ray”LIVE TOUR 2019 「未来になれなかった全ての夜に」”という作品についての圧倒的に勝手な宣伝を記したnoteである。
なので自分のnoteはどうでも良いからまず11月20日(水)に公開されたMVを見て欲しい。見てから戻ってきて欲しい。
その上でリンクからその新曲が収録されたライブのDVD&Blu-ray”LIVE TOUR 2019 「未来になれなかった全ての夜に」”を買って欲しい。
買わなくてもMV見なくても良いからせめて新曲を聞いて欲しい。
冗談はさておき(冗談ではない)、そんなamazarashiが今回の新曲含め最近じわりじわりと有名になってきていると思う今日この頃。
元々流行だアイドルだもううるせぇよ系アーティストなので前までは有名になるというのはamazarashiの本質そのものが崩れてしまうのでは?なんて疑問もあったけど最近は思わなくなった。
むしろ今の日本に必要だからこそamazarashiが広まっているという感覚さえ感じるようになった。(amazarashiが色んな方法でプロモーション打って頑張ってるのは考慮した上で!)
そこに対する自分の中の考えが明確化してきたので文字にして書き殴る。
もちろん自分の言葉で書いてるので独断と偏見を含むのは承知の上。
批判その他諸々は受ける。
1.その前にamazarashiってどなた?
もしあなたが横浜流星さん、杉野遥亮さん、泉澤祐希さん、柄本時生さん、藤井道人さんのファンでこのMVを通して初めてamazarashiを聴いた/見たもしくは、青の帰り道を見てamazarashiに少し興味が出てきた人、もしくはたまたまこの記事に辿り着いてしまった方のために簡単にamazarashiについて紹介する。
(主題歌のたられば、よかったよね)
amazarashiとは2007年に前身となる「STAR ISSUE」を皮切りに平仮名の「あまざらし」を経て、2010年から「amazarashi」として活動する二人組のバンドである。
ボーカル&ギターで全ての楽曲の作詞作曲に携わる「秋田ひろむ」とキーボードの「豊川真奈」の二人で構成されている。
楽曲収録やライブの際はここにサポートメンバーが加わって演奏がなされるのだが、特徴的なのはその活動・ライブスタイルであり、一切の顔出しを行わない。
いろいろなインタビューで語られているが詩の世界観や歌に注目してもらいたいのと単純に秋田ひろむさんが人付き合いが苦手だったりという理由もある。(確か何かのインタビューで家で曲だけ作って暮らせたらみたいな話もしてたような、可愛い。。。)
そのためライブも客席とステージの間に幕が一枚貼られて、そこにMVやそのライブ独自の映像が歌詞と共に流れる。
その映像が綺麗の何の。
こんな感じで夜の向こうにある答えだと言わんばかりの美しい映像が見られたり(スターライッ!スターライッ!)
こんな風に歌詞が言葉ゾンビの如く訴えかけてくる。(言葉を取り戻せ)
(検閲解除されないかな)
全体像はこんな感じ。
ああ、綺麗。MVも色々Youtubuに転がっているので見ていただきたいのだが、気になった方はぜひともライブ会場へ。もう一度いう。是非ライブ会場へ。
全然簡単じゃ無くなっちゃったよ!でもまだ語りないよ!でも本当に長くなるのでそろそろ本題へ。
2.amazarashiが今の日本で広がる理由
やっと本題。
突然ですがあなたは、
辛いことがあった時はどうする?
こういう質問した時とか、もしくは自分に辛いこと悲しいことがあった時に
こんなんまだまだだよ!
むしろプラスだよ!
これが良い経験になるからさ!
みたいなポジティブお化けが今の日本多くない?
TVとかアーティスト、友人、先輩とか身近な人まで。
でもさ。
そんなに前向ける人ばっかりじゃないよね?
むしろそうじゃない人の方が多くない?
少なくとも自分はそう。
嫌なことや苦しいことがあったらなかなか凹むし、それをバネによっしゃ頑張るわ!って前向きに生きていけない。
だけど声が大きく発信されやすいのはポジティブお化けばっかり。
何だろうね、チャレンジすることが悪くないっていう風潮が広がりつつある弊害なのかな。
自分でポジティブなのは良いけどそれを人に押し付けるなよ。
ポジティブって言いたいだけだろ もううるせぇよ。って感じ。
そんな今の日本のポジティブお化け達に疲れた方々の穴を埋めていくのがamazarashiの歌詞。
例えばジュブナイルという曲。
君が君を嫌いな理由を
背負った君のまま 成し遂げなくちゃ駄目だ
(LIVEverだ!)
すごいよー。普通君が君を嫌いだったら変わって理想に近づけ!みたいになるでしょ。
そこをこの秋田さんは嫌いなままでと表現する。
勝手にしんどい今を幸せな理想像で塗り替えるな、今のその嫌いな自分のままでやり遂げないと意味がないと自分は解釈している。
もう天晴れ。
次は雨男という歌の歌詞。
「やまない雨はない」「明けない夜はない」
とか言って明日に希望を託すのはやめた
土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか?
今日も土砂降り
しみるわ。一番好きな歌詞。
雨を現実に降りかかる辛さや悲しみと捉え、降りかかっている今走り出さなやきゃ意味ねぇんだぞと言わんばかりの歌詞。
本当にそうだと思う。
でもamazarashiはこうやって鼓舞してくれることもあれば優しく寄り添ってくれる時もある。
これはナモナキヒトという歌の歌詞。
上手く行かない時は 人のせいにしそうなもんで
それを自分のせいにしてる 君は優しすぎるから
駅のホームでも ため息さえ飲み込んで
息を詰まらせているのは 全く君らしいよ
え、優し。優しすぎる。
今の上手くいかない現状を全部認めてそれで良いんだぜって包み込んでくれる暖かさ。
仕事帰り、特にうまくいかなかった日の帰りに聞くと涙が止まらなくなるので用法容量を正しく守って聞きましょう。
そしてあんたへという歌の歌詞もこんな感じ。
何があんたの幸せとか
正解と不正解の境界線だとか
結局決めるのはあんた自身で
自分で自分の首を絞める事はないよ
駄目な自分を愛するために
まず必要なのは自分を許してやる事
必死に生きるのは得てして無様だから
人に笑われても気にすんな
もう惚れてまう。これも仕事帰り聞くとガチ泣きできるやつ。
頑張っていても上手くいかない現状を大丈夫だから、頑張っている最中はそんなもんだよとこれもまた包み込んでくれる。
で、ここまで4曲紹介してきたけど共通しているのが辛く悲しい現状に蓋をせずむしろ認めているということ。
何が言いたかったというとamazarashiが徐々に広がっているのは今の日本に溢れたすぐ次を目指すポジティブお化けたちに疲れて、そんなに今を生きることがダメなのか?むしろそういう辛く悲しい今を見つめてこそだろ、というメッセージに惹かれている人が多くなっているからじゃないかなという一つの考え。
そしてこれは今回の新曲でも書かれてる。
醜い君が罵られたなら
醜いままで恨みを晴らして
足りない君が馬鹿にされたなら
足りないままで幸福になって
孤独な奴らが夜の淵で
もがき苦しみ明日も諦めて
そんな夜達に「ざまあみろ」って
今こそ僕が歌ってやるんだ
ただ今回はそんな辛く悲しい現実を認めた結果どうなったのかというところまで描かれているもはやamazarashiの集大成に近い曲となっている。
今までのスタンスのその先の曲なんだよこれ。
だから聞くか見るか買うかにして欲しいのよ。
※最後怒涛の宣伝。
未来になれなかったあの夜という虚しくも夢半ばで散ってしまったいろんな夜の先に立った今、amazarashiがそんな夜達に叫ぶという最高な構成。
今頑張っている人たちに是非聞いて欲しい。
多分自分だけじゃなくて記事を読んでいるあなたにもそんな夜があったはず。
たくさん頑張ってたくさん諦めたと思う。
そんな夜達にamazarashiが叫んでくれるんだ。
ほら見たろって、無駄じゃなかったって、ざまぁみろって。
最高じゃない?