「見やすい、読みやすい原稿執筆のコツ」3回:主語(主部)を意識する
3.主語(主部)を意識する
主語(主部)について意識したいことが2つあります。
3-1 主語が抜けている
編集作業で行うことの1つに、「主語が抜けているので、主語を追加する」というものがあります。
主語が抜けがちな場所として、「見出しの下の文章」があります。おそらく、見出しを主語として扱っているので、文章から主語が抜けるのだと思います。
文章が短ければ「見出しが主語だな」とすぐにわかりますが、長い文章の場合、最後の方まで読んでから「あ、主語が見出しだったんだ」と気づくときもあります。基本として、見出しの下に「見出しの用語が主語の文章」を書く場合でも、主語はしっかり書く方がよいかと思います。
例:
1)SEOとは
検索エンジンのオーガニックな検索結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整することで、サーチエンジン最適化ないし検索エンジン対策とも呼ばれ、ウェブポジショニングと同義である。
→「SEOとは、検索エンジンのオーガニックな・・・」と主語を入れる
3-2 主部がどこまでなのかわかりにくい
主語を追加する以外に、「主部は書かれているだろうけど、どこが主部なのかわかりにくいので「、」を追加する」というものもあります。
これは、「2回:見にくい、読みにくい文章と思われないために」で書いたことと関連しますが、「A+B+C」という文章構造が「A、B+C」(Aが主部)なのか「A+B、C」(A+Bが主部)なのかわかりづらい場合です。
文章が長い場合や主部が紛らわしい場合は、「、」をつけることをお勧めします。
基本的には、読者が理解しやすいように適度に「、」を入れておけば大丈夫かと思います。