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徒然なるままに、ドラクエの思い出


はじめに

 先月(2024年10月)あたりから、ドラゴンクエスト(以下、「ドラクエ」または「DQ」)Ⅲリメイク版の情報を見ることが増えて気になってましたが、以下の記事と動画で陥落しました。推し事に忙しくてもこの魅力には抗えません。DQⅢも来年のⅠ&Ⅱもしっかり楽しむことにします。多少は推し活も兼ねられることにも期待しつつ。

 やるぞと決めてからいろいろ振り返ってます。やたら細かい記憶も蘇ってきて、中高時代にそれだけ影響の大きかったゲームだったと改めて感じています。同世代でFC、SFCでドラクエシリーズを楽しんだ皆さんとお会いしたときにお話しできたらうれしいです。
 なぜこの場面を真っ先に鮮烈に思い出すのかなというのは自分でも分かりませんが、まずはゲームの場面でDQⅠから。なにぶん古い記憶ですので、多少の誤りはご容赦いただきたく。

1.大事な場面では慎重に~竜王との対戦

 ラスボスの竜王との初対戦だったと思います。レベル19。このレベルで倒せたら快挙と言えるレベルながら、そのときは、幸運にも竜王との対決までの逃げ逃げ逃げがうまいこと成功し、MPをきちんと残したかたちで対戦へ。これはひょっとしたらひょっとするぞと思いつつ、手に汗握る戦いの火ぶたが切って落とされます。
 戦略はシンプルで、武器による攻撃と一回の攻撃でやられない程度にHPを保つベホイミでの回復のみ。これを繰り返せば、運がよければ倒せるはずと、心もはやります。そして、パターンに乗せた攻防の途中で事件が起きます。
 対戦からちょっと離れて、呪文の出し方に触れておきます。レベル18までは、ベホイミは呪文を選ぶ時の一番下にあったので、選ぶ時にはコントローラーの下ボタンを乱打します。一番下で止まって上に戻ったりはしないので、回数は気にせず乱打すればOKです。で、せっかちなので、ベホイミのときは一番下まで乱打することに慣れています。ところが、です。竜王初対戦の直前にレベル19に上がり、ベギラマを覚えています。そうすると、呪文の一番下はベホイミではなく、ベギラマです。
 竜王との対戦に戻ります。ここでベホイミで回復という場面での呪文の選択の際に、レベル19に上がる前の癖で乱打して一番下で決定、えいっ、・・・、いや、ちょっと待て、一番下ベホイミじゃなくてベギラマになってるじゃないかあああああ、ベギラマじゃないよ、ベホイミだよ!!!という心の叫びもむなしく、ベギラマはあえなく空砲となり、次の竜王の攻撃でHPが尽きて終わりました。
 中学生の心に刻まれました、急いてはことを仕損じる。成功が見えた重要な場面でこそ、興奮で我を忘れてはいけません。落ちついてやるべきことをやることが大事です。

2.備えあれば憂いなし~DQⅡ発売狂騒曲

 DQⅠの大ヒットの翌年、DQⅡが発売されます。これが社会現象になるほどの入手困難で予約がかなわず、発売日のラストチャンスにかけることになりました。入手できるかは分からず、難しいのかもと思いつつ、授業が終わってから急いで帰ってショップ周りをしようと計画します。
 同じようなことを考えている同級生も多く、朝から浮足立った雰囲気で放課後を待ち遠しく過ごします。だがしかし、急転直下の大事件が遊ぶことばかり考えている出来の悪い生徒を襲います。
 数学の小テスト、そこで一定の点に達しないと、放課後の強制補習が行われるものでした。決してなめていたとは思わないのですが、どういうわけか、放課後は買い物に直行できるものと信じてました(こういう人、どういうグループにもいますよね、誰とは言いませんが)。そして、見事に引っかかりました。思い返せば、前の学期に定期テストで数学29点をとり、夏休みにも強制補習を受けていた私です。行けると思い込むほうがおかしいです。
 とにかく欲しくてたまらなかったので、この1-2時間の差をどれほどうらめしく思ったことでしょうか。人生、いつ何が起こるか分からないので、普段から真面目にコツコツやっていないと、いざというときに対応できないということを学びました。学んで態度が改まったかと言うと、その後も何度となく同じような失敗はしていますが、DQⅡを買いに行かれないダメージは別格だったので、こうして思い出しています。
 結局、発売日に入手はできず、DQⅡの枯渇状態の中でいつどのように入手できたかははっきりと思い出せません。ただ発売日の出来事だけが鮮明に記憶に残っています。DQⅡ、DQⅢあたりについては、入手にまつわる思い出を持っている方も多いのではないでしょうか。

3.そしてリピートへ~最高傑作たるDQⅢ

 ドラクエシリーズはⅤまでプレーしました。私のプレー時間、クリア回数については、Ⅲが他の4作を圧倒しています。Ⅳ、Ⅴについては、1回クリアした後は、ちょっとしかやっていないと思います。Ⅴはすごくよくできたゲームで楽しくプレーしましたが、Ⅲの方が愛着があります。
 これまでの人生を振り返って最も怠惰と評すべき暮らしをしていたのは、大学受験が終わってから入学するまでの時期で、この時期にやっていたのがDQⅠⅡⅢでした。Ⅰから順にやっていって、Ⅲをクリアした後もⅢをやり続けていました。その後の学生時代においてもこの時期は懐かしく思い出される時期になっていて、高校での教育実習初日の自己紹介において、この時期がどれだけ楽しかったかを語っています。私は大学時代には好きな地域である中南米やタヒチ、ガラパゴス等を訪問しているのですが、その経験と並べてそれまで体験してきたことの中で特に紹介したのがDQ三昧の日々でした。
 そして、それだけ楽しいことを語るとメッセージにこめた熱い思いが(一部の生徒には)きちんと届くもので、ゲーム談議で仲良くなった高校生が実習期間中で一番心を開いてくれたかもしれません。その次はおそらくプロ野球談議でした。逆に、大学生活や海外旅行の話題は高校生をそれほど惹きつけることはなく、また、授業はつまらない&厳しい路線になってしまっていたので、趣味の話題がなかったら完全に浮いた存在になっていたと思います。今は、アイドル談義という駒も持っていたらどうなったかなぁとは思ったりもします。ごく一部の生徒が心を開いてくれる一方で、他からは強烈な負のレッテルを貼られることになりそうですが。
 ドラクエシリーズのすばらしさゆえ、世代を超えてゲーム好きの間で話に花が咲くのだと思います。
 なぜ、後に出た作品よりもⅢなのかと言うと難しいのですが、ストーリー、世界観の魅力のほか、シンプルな戦闘パターンのおかげで小刻みに楽しめたという要素もありそうです。そんな私の選ぶ最高傑作であるDQⅢの魅力を、リメイク版を通じて再発見できたらと期待が高まっています。

おわりに

 ストーリーをかなり覚えているので、ⅠⅡⅢの中でも特にⅢは、リメイクを楽しむ旅となるかもしれません。それでも、クリア直後にやっても永遠に続けられそうなくらい楽しんだシリーズですので、最新のソフトとして蘇ったシリーズにはまることは間違いないでしょう。どれだけ時間を費やすことになるのか想像できません。
 幸か不幸か、今の推し事との兼ね合いでパーティーのメンバーには日向坂のメンバーの名前を付けることでしょうから、隠れおひさまの私が家でプレーすることはないという歯止めが利きます。あとは、家に帰らずゲームをやり続ける日々にはならないよう、願うばかりです。
 
  

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