TIF2023 HOT STAGE体験記
TOKYO IDLE FESTIVAL 2023(TIF2023)の体験記です。
実は、来年のTIFに向けて対策を保存しておこう(つまり、この記事を書こう)と考えたのが、noteを始めたきっかけでもあります。
1.TIF2022を受けて
TIF2022で日向坂46を見るためには、屋外で長時間並ぶ必要があり、私は見ることができませんでした。
その無念から、TIF2023では、優先エリアに入れるキラキラチケットを購入したいと考えていました。
キラキラチケットは4月から5月頃に抽選販売されます。その時点では日向坂の出演は決まっていないため、見切り発車となります。金曜はないだろうとの予測のもと、土曜のチケットと日曜のチケットを申し込みました。3日券は2.5日分の価格で申し込めるのですが、2日以上にわたって入場する場合はリストバンドをしたまま帰らなければいけないため、隠れおひさまの私には選択肢になりませんでした。
結局、土曜も日曜もはずれました。とはいえ、日向坂のステージを東京で見られるのを逃したくはないので、その時点では、TIF2023についてもTIF2022と同形式を想定し、午前中から並んででも行こうかくらいに考えていました。
2.出演決定、しかし・・・
最終の出演者発表において、日向坂の出演が決まります。日曜の大トリです。しかし、会場が昨年と異なり、屋外で収容者数が多くなっているうえ、昨年はあった途中入替えのなさそうなタイムテーブルです。
困りました。そもそもオールスタンディングは苦手です。全握ミニライブでもポジション取りで苦戦していました。フェスの参加者はおひさまよりもアグレッシブと聞くので、場所取り争いに巻き込まれたくはありません。さらに、途中入替えがないということは早めに行って他グループのステージを見ることになり、列で並んで待つ(日かげで座れるかもしれない)のとはかなり状況が異なります。
7月下旬に体調があまり良くなかったこともあり見送る方向にも傾きましたが、当日が近づくにつれ、パフォーマンスを見たいという思いが強くなり、行くことにしました。
3.事前準備と当日の天候
ありがたいことに、X(旧Twitter)のFFさんお二人とご一緒できることになりました。また、いつ入場規制が入るかは分からないため、確実を期して朝から行く方針も共有できました。オールスタンディングで一日を過ごす会場で仲間がいることは大きいです。
天気予報を見て、猛暑かつ雨もありうる一日を想定し、乗り切るために以下のように準備しました。前日までの情報として最前部に屋根があることは分かっていましたが、そこは目指さず、開場時間の少し前を到着時間としました。
当日は、午前は猛暑、午後はにわか雨が断続的に降るなど、曇っている時間が長かったです。お日様の動きのおかげで午後の早い時間には屋根でできる日かげに入りました。結果、日差し対策と雨対策の両方を実行しました。雨が降ったりやんだりだったせいで、レインコートは着たり脱いだりで、結局かなり濡れました。盛夏ですので、濡れないことにはそれほどこだわらず、ケヤフェスモードで対応すればよかったと思いました(自分は濡れても気にせず、カバンやサイリウムが濡れないように準備しておく)。
飲み物は大量に飲みました。持参分で足りましたが、切らしたとしても、売り子さんがスポーツドリンクなどを売ってまわってました。大量に水分を摂取したにもかかわらず、10時間以上、トイレに行きたいと思うことはありませんでした。
準備した個々のアイテムについては、以下の通りです。
(1)暑さ対策および雨対策
①着用するもの
キャップ
アームカバー(短パン着用ならレッグカバーも)
サングラス
レインコート
替えの下着(用意はしたが持っていかなかった)
②使用するもの
充電式ネックファン
(⇒あまり効果を感じられず。ただ、手は空くのでないよりはいい)
モバイルバッテリ
(⇒雨が降ったりやんだりで作業しにくく、ネックファンは一度切れたら充電はせず)
乾電池式ハンディファン
(⇒他グループのときは手が埋まっても問題なく、好きな場所に風をあてられるのは大きい)
乾電池
タオル
(⇒雨のときも役立つ。2枚以上あるとよい)
冷えピタ
(⇒ほとんど効果を感じられず、クールミストの方がよかった。クールミストには地肌用と服の上から用がある)
ボディシート
(⇒汗がすごいのでたくさん使った)
日焼け止め
簡易トイレ
(⇒使用せず。ズボンの中で小用を足せるのであると安心)
③摂取するもの
スポーツドリンク 2リットル(⇒飲み切った)
お茶 0.5リットル(⇒飲み切った)
水 0.5リットル(⇒残った)
塩分・糖分補給用の飴
昼食のおにぎり(暑さによるスタミナ切れ対策)
(2)ライブ用アイテム(いつも通り)
推しメンタオル
サイリウム
双眼鏡
電子チケットまたは紙チケット
(3)持ち込み不可
折りたたみいす
(⇒場内持込不可だが、HOT STAGE入場前に使っている人はいた)
傘
(⇒場内持込不可だが、HOT STAGE入場前に使っている人は多数いた)
ビン、カン(金属製のスプレー容器も含む)
4.HOT STAGEでのスペース確保
(1)入場
9時にTIF会場着。この時間はチケットをリストバンドに引き換えるのに待ち時間はありませんでした。リストバンド引換開始の8時ごろは少し並んだようです。HOT STAGEにはすでに相当長い入場列が形成されていました。係の方がプラカードを持っているので、並ぶべき列と最後尾は分かりやすいです。
10時前には列が進み、HOT STAGEに入った記憶です。列のまま移動しますので、走ったりとかはしません。HOT STAGEに入った時点では、ライブでいうところのアリーナAブロック中央部は埋まり、Aの左右かBの中央部なら入れる状態でした(以下、便宜上、A、Bを使用します)。ブロックごとに柵に囲まれているため、1日の途中で違うブロックに移動するとそのブロックの一番後ろに入ることになります。とすると、ブロック内の前の方で日向坂を見るためには途中でのブロック移動は得策ではなく、この最初にHOT STAGEに入った段階で一日を過ごすブロックを選ぶことになります。Aには屋根がありましたが、ステージを見る角度を重視してBを選びました。ブロック内で前から4列目くらいになり、一緒に行動していたFFさんには背の低い私に右側が通路でステージ方向の視野が確保できるところを譲っていただき、感謝です。
(2)19時の日向坂のステージまで
最初の場所でも十分にステージは近いのですが、午前・午後の各パフォーマンス終了のタイミングで前の方が抜けることもあったため、日向坂のときはブロック内2列目でした。FFさんの1人は1列目までたどり着いていました。前の方が抜けるときも戦いで、私のすぐ前の方が抜けたときに自然に詰めようとしたら、左の方からすっと入られたのは驚きました。私からすると割り込まれた感じで油断大敵です。
隣のブロックでは、イコノイジョイのときだけ最前列を交代して、日向坂のときに戻すということが行われていたようです。もともと前にいて一時的にスペースを譲る方への圧力がないかたちであったならば、そのような交代ができるのが望ましいと思います。
(3)Aブロックと優先エリアの様子
Bブロック中央部の前の方にいたので、Aブロック中央部の状況は終日見ていました。
まず、Aブロックでも途中で抜ける方はいるので、ライブごとに少しずつ入れ替わります。出演者にもよりますが、入れ替わりは少人数なので新たに入る方が入る前にどの程度並んでいたかは分かりません。Aブロックに入れなくても後ろでは見られます(結果的に、午後から行っても日向坂のステージを見ることはできました。夕刻のイコラブさんのとき以降に入場規制があったようです)。A特にA中央が他と決定的に異なるのは、ブロック内の密度と前へ行こうという意識です。私は休憩時間に座ったりしていましたが、人を詰め込んでいるA中央ではとてもそんな余裕はなさそうでした。
最前部のエリアについてはモニターを通じてしか見ていません。優先エリアの方が、前方は戦争状態と思われる一般のA中央よりはゆとりがありそうです。ただし、優先エリア中央部はモニターへの映り込みが頻繁に起きます。
Aブロックには屋根があったので、強い雨のときはうらやましかったです。当日は天候、特に雨の状態の変動が激しく、ステージから客席に向かって雨の状態などを質問した際にステージに声が届きやすいAの前方から全然違う返答(実際にはどしゃ降りなのに「降ってない」とか)が届いてステージ上で「どっちなの?」と混乱するということもありました。
5.パフォーマンス
日向坂は大トリでした。日向坂の前(スタートからイコノイジョイまで)と、日向坂およびグランドフィナーレに分けます。
(1)スタートからイコノイジョイまで
単独ライブとオムニバス式のようなライブのほか、長濱ねるさんがTIFを取材する番組「ねる、取材行ってきます」の公開収録とメインステージ争奪ライブのWINNERステージがありました。以下にかいつまんで感想を述べます。
午前中の単独ライブとオムニバス式のライブでは、知っているグループ、知っている方の出演はほぼありません。「かわいいなぁ、がんばってるなぁ」くらいでときどき声を出したり、拍手などしたりしながら眺めています。会場の雰囲気や他の観覧者の観察も楽しみつつ、暑い時間帯だったので天候との戦いもありました。この時間帯の(私にとってはマイナーな)グループの振りを次から次へとコピーできる方に感心しきりでした。
昼過ぎの公開収録は、櫻坂を卒業後フジテレビに入社された原田葵アナもサプライズで登壇し、かつアイドル的な役割を果たしていた(振られてやらざるをえなくなった)ので、楽しめました。昨年のフィナーレでの投票で優勝した#ババババンビさんは、記憶に残っていて雑誌やテレビで見たりで一部のメンバーは覚えていたので、今年はこの時間帯にこのステージに立っていることをお祝いする気持ちで応援できました。
公開収録をはさんだAKBグループに入ると、グループ名はすべて分かるほか、知っている方もちらほら出演されます。AKB48さんは昔のヒット曲を含むセトリで複数の曲が分かり、また、SHOWROOM自動遷移サービスで親近感のあるSTU48さんは数人は分かるので、やはりその分だけより楽しめます。特筆すべきはHKT48さんで、初めての方向けの構成、対応がとてもしっかり練られていて、具体的にはメンバーの呼びかけとリンクするかたちでモニターに歌詞やコールが表示されていて、モニターのおかげでコールなどにすごく参加しやすくなり、おそらく今日が初HKTの多くの方と一緒に「メロンジュース!」と絶叫などしていました(笑)。そのように呼びかけに加えモニターを駆使して会場全体を盛り上げることは、簡単に思いつくことのようで他のグループはやっておらず、HKTさんのパフォーマンスでのみ初めての曲をこんなにも楽しめるものなのかと感じました。
日向坂の前にイコノイジョイが三連続です。ドラマ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」にイコラブ・野口衣織さんが出演していて毎週見ていることもあり、イコラブさんの楽曲だけ少し予習していました。メンバー、曲、コールまで分かると楽しめる度合いが段違いで、ようやくフェスならではの盛り上がりに加われるようになりました。野口さんがおひさまを煽ってくれたのもうれしかったです。三グループとも楽曲披露の連続で(MCほとんどなかったくらいかも)、最後にTIF初回出演の映像とあわせてグループを象徴する曲(曲名=グループ名)を披露していたのが印象に残りました。特に、昔からのファンには感動が大きかったことと思います。
グループごとにパフォーマンスや盛り上げ方の傾向があり、ファンの盛り上がり方もそれに応じるため、日向坂のライブとは異なった文化を体感することができ、おもしろかったです。
(2)日向坂およびグランドフィナーレ
ようやく日向坂です。1曲目「恋は逃げ足が早い」、丹生さんがセンターで登場します。よく見えます。一瞬で疲れが吹き飛びます。
全体を通じて、推しメンである丹生さんがフロントにいることが多いので、うれしいセトリでした。自由にメンバーを見られるのは現地の醍醐味で、「ドレミソラシド」と「キツネ」がライブで披露されるときは松田さんを目で追うことが多い(スタンド上部の座席になることが多いので、アリーナ席からだと前列に隠れてしまう後列のメンバーもしっかり見える)のですが、今回はステージ近くでステージに向かって左側にいたため、右奥の松田さんが追いにくかったのは残念である一方、そもそもステージが近いので他のメンバーのパフォーマンスも存分に楽しみました。
ラストの「誰よりも高く跳べ」は屋外のフェスゆえに、コールと動きの規模が普段のライブより格段にレベルアップし、大いに盛り上がります。TIFでは今年から歓声とジャンプが解禁ということも強調されていたので、ここは皆さん大きなジャンプで跳ばねばという場面です。そんな盛り上がりの中でも曲中で金村さんと松田さんが笑顔で戯れているところもしっかり見られて楽しめました。
やはり、ライブパフォーマンスは素晴らしいです。メインの割に短めの感想ですが、結局、いつも最高の一言に尽きるので、多言はかえって陳腐になるように思います。
日向タイムが終われば元気があり余っています。グランドフィナーレを見るかどうかは事前には決めていませんでしたが、会場にとどまり余韻のうちに観覧を終えました。日向坂が再度登壇したので、残っていてよかったです。イッキサンとのやり取りもあったねるちゃんには「また来年」でしょうか。
最後に
苦労の末に観覧できたステージに、うれしい、楽しいを超えるレベルで感情を揺さぶられました。このかんじょうはなかなか得難いものですし、このかんどう、このかんげきがあるので、ライブには欠かさず行きたいと思いを新たにします。大変でもまた来年も来たい、がんばっていい場所で楽しみたい、そんな思いにあふれています。
来年も出演がありますように、いい場所で見られますように。
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