悪人の先手必勝

外国で銃の乱射事件などがあるたびに。

「銃が悪いんじゃない。銃を悪用する人間が悪いのだ!」という言い分がある。だが悪人だけを選んで排除できない以上、銃を排除することで犯罪を防ぐ方法こそ現実的だと思う。銃がなければ悪人も銃の乱射事件は起こせまい。かわりに刃物を振り回すのだろうが、まだ対処しやすいだろう。

別の言い分では「護身のために銃が必要だ!肉体的にか弱い女性や子供でも大男から身を守ることができる。」というのがある。先手必勝の銃を先にぶっ放すのは善良な市民でなくかなりの確率で悪人のほうだろう。一撃必殺の銃が社会に蔓延してるのはどうかと思う。悪人の大男が銃を持つのが一番手がつけられないように思うのだが。悪人の先手必勝となってしまう。

銃擁護で一番説得力があるのは「それによって生活してる人々が失業する」こと。銃の製造に関わっている人々を失業させるわけには行かない。ロビイスト活動を含めてアメリカは銃社会だという事実がある。

関係者全員にプラスになる問題なんてほとんど存在しない。全体利益のために割を食う人々をフォローする力を有しない限り、完全すっきり解決はできないんでしょうね。ここを解決せずに「銃社会反対」と言っても、生活がかかっている銃の産業に従事している人にとってはキレイゴトでしかないのだろう。

悪人と対峙する時に考えるべきは、一般人である私との有利さ、不利さに違いがあることだ。「考え方は人それぞれ」と言いつつも、相手の思考を探る時はどうしても自分基準で考えてしまいやすい。

悪人が有利なのは短期決戦である。たいてい先手を取るのは悪人だ。彼らは良心の呵責なく平気でうそをついてくる。こちらが下手に無警戒だと最初は攻め込まれることになりやすい。

反面、中長期の戦いになると人間関係を構築できず、悪評が知られていき、彼らは不利になっていく。勝手に孤立していく。

自分の悪事を隠そうとする人は世間の大半の一般人と相談できない。悪人同士ならば相談できるが、その場合いつ裏切られるか?と考えドンドン疑心暗鬼になっていく。場合によっては普通に接してくる人間にも猜疑心を持つにいたる。

なのでこちらとしてはなにせ初期対応で致命傷を負わないように凌ぐことだ。致命傷さえ避けて堪え切れればおのずと勝利に近づくことができる。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。