悪名は 無名に優る ピリオドを(5・7・5)

■また絵画襲撃、今度はローマで ゴッホ「種をまく人」にスープ
(朝日新聞デジタル - 11月05日 08:36)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7175477

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スポーツや格闘技などで第一人者に対して「俺なら楽に勝てる」「逃げずに俺と勝負しろ」と挑発をして注目を集めるような手法、あるいは炎上系youtuberがなぜ犯罪まがいの行為をするかと言えば、「なんの技量も魅力もない自分が世間の注目をてっとりばやく集めるのに最適な方法だから」というのがあるが。最近では安倍元首相への暗殺行為などもそうだろう。

で、今の流行は「名画になにか液体をぶっかける」になりつつあるようだ。

彼らの主張の「内容」はともかく、主張の「方法」としては上記の炎上系と何ら変わらない。「世間の耳目を集める対象物に攻撃を加えることで自分の主張に注目を集める」というものだ。「虎の威を借る狐」的なものと言えよう。

その性質上、「煽り」「攻撃性」「失礼」「不快感」が伴うことになる。罰則は伴うわけだが、それでも彼らがその手法を用いるのは「その方法が有効だ」と思わせてしまっているからだろう。

対策としては「どう考えても割に合わない」と思わせるしかあるまい。罰則の強化、そして「彼らの主張を紹介しない」「動画再生回数の現金化禁止」あたりだろうか?

なお、「表現の自由」と混同している輩もいるようだが、他人の権利(自由)を害しながら行っている時点で大いなる自己矛盾を抱えている。より正確には「一方的な自己利益のみの主張」となっているので説得力においては著しく欠けるものとなっている。

賛同者仲間にやんやの喝采を浴びて自己顕示欲を満たし、気持ちよくはなれるだろう。だが、肝心なのは「自分と異なる意見の人々の意見を変更して味方にできる説得力があるかどうか」だ。そして、その説得力はほぼ皆無なので「愚かな手法をとる愚かな人々」という評価になり、肝心の主張内容にも関心が届かないように私には思える。

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ハナー
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。