不正や燃焼の3要素

不正発生の3要素は「機会」「動機」「正当化」。
燃焼の3要素は「酸素」「温度(火源)」「可燃物」。

3要素の1つでも欠けていればその現象は発生しない。揃っていると発生の可能性がかなり高くなる。目の前で寝ている相手に「機会」を与えている認識があるかどうかである。

「李下に冠を正さず」
「瓜田に履を入れず」

とも言う。これは「他人にどうみられるか」を意識した格言だ。

わざわざ「相手に機会」を与える。「他人から見て疑わしく見える状態」になる。それだけの「価値のある相手」ならばよいが。そもそもここで書かれている相手は「そういう相手ではない」ということのようだ。「そこまでの価値のある相手ではない」のなら周囲や相手の誤解を招くような軽挙妄動は慎むがよろしかろう。

自分の考えが中心になるという意味での「自己中心主義」は仕方がない。というか、その意味では誰もが自己中心主義で当たり前だ。

問題になるのは、「相手がどう思っているか」「他人がどう思うか」に一切想像や配慮ができない「自己焦点主義」だ。それでは失敗確率が格段に上昇する。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。