レッドフライデーお迎え準備
■ブラックフライデー商戦、日本も続々 品ぞろえ強化し「お得感」強調
(朝日新聞デジタル - 11月18日 18:35)
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来年早々に、我が家に我が子が来る予定です。赤ちゃん本舗ではブラックならぬレッドフライデーとのことでお迎え準備のため大量にお買い物しました。何かと物入りなのに、値上げがあったところなので、こういう機会を活かしてなけなしの資材を集中投下しなければ。しがないサラリーマンにとっては10万円の購入はまあまあ覚悟がいる。
臨月一歩手前の奥さんだが、担当医がビリーズブートキャンプ張りの厳しいドクターで「運動不足にするな」という厳しいお達しがあるので歩数を稼ぐべく(そして私任せでは不安だろうから)ついてくる感じになり一緒に歩く。
当然、自分がSPとなり、奥さんをかばいながら歩道を歩くわけだが、うちの奥さんは虫や植物が苦手なので歩道の真ん中を歩きたがるのでSPとしてはカバーしづらいことこの上ない。周囲を警戒し、自転車や走ってくるお子さんがいるたびに歩み出るクセがついた。
赤ちゃん本舗に向かうために乗ったバスでは乗客の半数が高齢者で「超高齢社会」を実感する。一方で赤ちゃん本舗のあるショッピングモールではお子さん連れを大量に見かけて「本当に少子化が進んでるのかしらん?」と意見がコロッと変わる(笑)。
私は結婚せず独身であれば、おそらく「無敵なまま」人生を終える予定だった。こだわりというコアが少ないのでストレスが命中しない。仮に命中しそうになっても回避は容易。かかるコストも自分一人であれば死ぬまで困らないくらいの目算は立っていた。好きな時に好きなところに行き、好きな人に会い、自分が思うように銭を使える。独身貴族どころか、独身皇帝とでも言おうか。「身軽で好き勝手の極み」だったと思う(遠い目)。
幸か不幸か(?)結婚したいと思える相手に出会って、コストが何もかも2倍かかるようになり、何もかも相談して決めなければならなくなって、異なる価値観との切磋琢磨は大いに自分を成長させてくれた(ように思う)。「気を使わない相手ではなくて、気を使いたくなる相手」と巡り会えたのはまさに僥倖だったか。
もともとは自分一人で周囲に迷惑をかけない程度に好き勝手に生きて死んでいくつもりだった。だが、結婚して恐怖を感じたことがあり、「欲」も出てきた。「残念ながら自分は大した人物ではないので、自分が生きてきた証が何も残らない」という恐怖と「子育てでいろいろと苦労する恐怖」の比較で後者が勝ったというか(笑)。
渋谷で花火を連射するのは絶対に違うが、彼が何をはき違えたのかはわかる気がする。無名のまま何も残せないままに死んでいくのが彼は怖かったんだろう。絶対にやり方は間違ってるけど。
親は「原因」「根拠」「前提」で子は「結果」「主張」「結論」だ。今までは子の立場だった私は親の立場も満喫することを決めた。
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。