「テラフォーマーズ」VS「柔道6段featuringハナー」
職場で黒い妖精と初遭遇した。(テラフォーマーズ、要はGである)
目ざとく見つけたのは私。大きさや色合いからしてヤマトゴキブリの成体になる直前と見た。真っ黒ではなくやや赤茶けた感じ。すばやく柔道6段(注:Gつぶしにはあまり関係ない)マスタークラス日本一経験者のAさんに通報する。午前は会社勤めだが午後からは兼業農家で田畑を耕しているAさんの屈強な体つきは岩のようである(注:Gつぶしにはあまり関係ない)。
私『愚かな。Gつぶしの達人(自称)である私と柔道6段の猛者(注:Gつぶしにはあまり関係ない)の挟撃から逃れられるつもりか!?』
両サイドから踏みつけ攻撃をしかけたがうちの職場は床下配線で収まり切れない配線も多く・・・
Aさん「あ痛っ!」
私「あ、すんません」
たった一匹のGに翻弄され、両者遠慮しての踏みつけ攻撃で私のフレンドリーファイヤーがAさんの足にヒットする。柔道6段にダメージを与えた俺、すげぇ(違)。
ただGが逃げ込んだのはシュレッダーごみをおさめた白くて軽い籠の下であり、そのシルエットがどこぞの王国(キングダム)のようにスケスケに透けて見える。
パートのNさんが殺虫剤を持って来援。Gにとってはより過酷な状況に・・・。
その時、間の悪いことに私宛に電話が入る。どこの世界にも「間の悪い人間」というのはいるものだ。
電話に出ながらゴッドフィンガーの準備をする。右手にビニル袋5枚重ね。幸いトナー入れ替え用の術式用使い捨て手袋は腐るほどある。右手でなら狭いところでも追いかけることが可能。叩き潰して床を汚す心配もない。鷲づかみにして袋を裏返せば廃棄も簡単というものだ。
Aさん「とったどー(ウソ)」
・・・電話が終わるまでにAさんが単独で仕留めていたので私の活躍はなかった。味方であるAさんの足を「誤って踏んづけ」「謝っただけ」でおわった。
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