意味の薄い情報では?

1980円・最短2時間半で結果が分かる、東京駅前にPCR検査場オープンへ

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情報というのは重要ですが、いくつか考慮すべきことがあります。
①得られる情報は判断や行動の重要な指針となりえるものか?
②情報をえるためのコストやリスクに情報の価値はみあうものか?
です。

①の具体例としては「100年後の火星の表面温度を知る」なんてーのはどうでしょうか?むろん、100年後に火星に移住する綿密な計画でもあれば意味は違ってきますが。すべての情報が重要なのではないわけです。
②の具体事例としては、たとえばCIAの内部監査で「下手に探りを入れることで相手に警戒心を持たせる」なんていうケースもあります。10人の人間で1年かけて調べ上げた不正情報の不正金額が1000円ではとても割に合わないわけです。

さて本題。「陰性」という情報はさして役に立たないでしょう。なぜなら検査を受けた時点で陰性と出たところで、その後感染することもあるわけですから。

「よし陰性だ。今夜はパーティだ!」とバイソンのエンディングようなことをすればその日のうちにでも陽性へと転じる可能性すらあるわけです。

一方で「陽性」と出た場合は相応に意味のある情報となりましょう。感染者対策を感染者に対して建てることでさらなる伝染を防ぐことができるわけですから。

で、現時点の陽性率は6,1%ほどだそうです。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/positive-rate/

この6%には意味がありますが、その他の94%にはあまり意味がないという「かなり偏った情報」と言えましょう。94%が「未来永劫陽性にはならない」と言えるなら途端にとても重要な情報となりますが。

下手にPCR検査に人員リソースを割くことで、却って密な状況を作り、クラスターなど発生させては本末転倒でしょう。無分別にPCRを受けるのではなく、「可能性の高い人」に絞り、余剰のリソースを他に回すべきかと思われますがね。

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ハナー
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。